「有馬記念、指定席で本人確認が出来なかった人は別室に連れられて退場みたいですね」
12月22日の「有馬記念」(中山競馬場)では、不正転売のチケット購入者が退場させられたという情報がX上でみられた。
JRA(日本中央競馬会)は弁護士ドットコムニュースの取材に、有馬記念当日の入場券・指定席券の転売を「多数確認をした」と明かした。
転売が確認された会員に対しては、会員資格停止などの措置をとるといい、転売防止の取り組みに理解を求めている。
●有馬記念の指定席で「声をかけられていた」
有馬記念の当日、X上では、現地の競馬ファンらから、会場の職員が指定席に座る人に本人確認し、別室などに連れて行かれた人がいたという報告があった。
有馬記念、指定席で本人確認が出来なかった人は別室に連れられて退場みたいですね。
— KT (@kt_keiba5) December 22, 2024
転売サイトで購入した人は被害者でもあるけど、転売撲滅の第一歩。
今度は転売ヤーが、席の詳細を書かなくなるとか対策を練るので、ランダムでもいいので、継続してチェックを実施して欲しいですね。
JRAでは、開催当日の前から、「有馬記念(GⅠ)当日の指定席の転売を複数確認しております。 指定席の転売ならびに転売にて入手された指定席券のご利用を禁止しており、転売の疑いを確認している指定席については、本人確認を実施いたします」などと警告していた。
●JRA「転売を多数確認した」→資格停止&退場
当日、どれだけの不正転売が確認されたのか。「退場」させられた人がいたのは事実なのか。JRAが取材に回答した。
「有馬記念当日の入場券・指定席券の転売は多数確認をしております(具体的な件数については回答を差し控えさせていただきます)」
有馬記念当日にとった措置について、JRAは次のように答える。
「転売が疑われるサイトの監視等を通じて、転売が疑われる指定席について身分証等の確認による本人確認を実施しました。
なお、転売が確認された場合には、会員(転売者)対しては会員約定に基づく会員資格の停止措置、当該指定席券の利用者(購入者)に対してはご入場をお断りする措置をとらせていただいております」
JRAでは有馬記念の他にも転売対策をとっていて、転売対策への協力と理解を求める。
「常時、先に申し上げたような対策を行っております。また、JRAでは指定席券・入場券に無料キャンセル期間を設けております。ご都合がつかなくなった際には、お早めに正規のお手続にてキャンセルをいただきますようお願いいたします。
なお、キャンセルされた座席・券はJRA指定席・入場券ネット予約サイトにて残席・残券として正規料金で発売いたしております。全ての皆さまに気持ちよく競馬場をご利用いただけるよう、転売防止への取組みにご理解とご協力をお願い申し上げます」