ただの元祖ガレージ・バンドじゃぁありません。
物凄い才能を秘めたバンド、プリティー・シングス。
オススメ度:★★★★☆
ストーンズになり損ねたとか荒くれものとかいろいろ言われているが、
ガレージ・バンド界のゴッド・バンド、プリティー・シングスなのである。
リード・ギターのディック・テイラーはデヴュー前のローリング・ストーンズにいたのだが、
ベースにさせられたのでやめちゃったのだ!(ブライアン、キース強し)
そんなプリティーなディック・テイラーが元祖ロンゲのフィル・メイ(ヴォーカル)と組んで、
R&Bへの愛情たっぷりながらも、超ワイルドでダーティーなサウンドを展開。
メンバーのルックスも(少々ジジくさいが)ワイルドだ。
性格もワイルドなんだろうなぁ。
初代ドラムのプリンス、その後のツゥインクなんかブリティッシュ3大奇人のうちの2人らしいからね。
(もちろん残りの奇人あと1人はフーのキース・ムーンと3大奇人すべてがドラマー。)
その後もプリティー・シングスは解散したり再結成したりするものの、
いまだとりあえず現役。
長くやってるせいか、いろんなアルバムを出しているが、
個人的には、やっぱ初期2枚が決定的なカッコよさ。
ブルースやR&Bをベースに、これほどクールに破壊的な演奏するのは凄い。
ディック・テイラー脱退後の70年代頃のサウンドは
出来は悪くは無いとは思うけれど、好みではなく少々キビシーものがある。
またプリティー・シングスはシングル曲にも
恐ろしくカッコいー曲が連発するんで要注意!
初期のブリティッシュR&Bガレージで幾分キャッチーな曲はもちろん、
中期のポップでサイケな曲も完成度が高くてシビレさせてくれる。
そうそう「ELECTRIC BANANA」っていうバンド名で、(生活費を稼ぐために)営業やってたりもしてました。
これまた、びっくりするほどカッコイー曲が入っていたりするんで要注意なのだ!
当初はローリング・ストーンズよりもダーティーなイメージを強調していたみたいだけれど、
根はなかなかのシッカリものアーティスト。
完成度の高いオリジナル曲やら、
後にロック・オペラなるコンセプチャルなアルバムを出したり、
ヴァラエティなサウンド作り等、案外器用だったりして、
実体はかなりアーティスティックな志向を持った実力派バンド。
プリティー・シングスお奨めアルバム、どれも独創的でカッコよすぎ! | |
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GET THE PICTURE? 文句なくカッコイーものスゲー1枚。 ちょっとハードだが、パワフル。 騙されたと思って聴いてみるべし。 |
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THE PRETTY THINGS なんともいえないダークなムードが漂う、 怪しさ満点の1枚。 その荒っぽいサウンドはジャケットのイメージまんま。 |
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BLOWS YOUR MIND / THE ELECTRIC BANANA プリティ・シングスの副業バンド、エレクトリック・バナナの60年代音源ベスト盤。 バンドの活動資金を稼ぐためとはいえ、テヌキなしの高レベルの曲連発。 サイケ・ポップ期のプリティが好きなら激オススメ! |
まずはベスト盤なら。 | |
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SINGLES A's B's / THE PRETTY THINGS プリティ・シングスのシングルをまとめた編集盤3枚組み。 バンドのながーい歴史の中で、 時代にあわせて見事に変化したそのサウンドが一気に味わえます。 |
ブリティッシュR&Bガレージ時代のアルバム、ディスコグラフィー。
THE PRETTY THINGS (1965/3)
破壊的ファースト!
GET THE PICTURE? (1965/12)
爆裂的セカンド!
ちょいとドラマチックなコンセプト時代のアルバム、ディスコグラフィー。
EMOTIONS (1967/5)
フォーキーでサイケなサード!
S.F. SORROW (1968/12)
ロックオペラの元祖なフォース!
PARACHUTE (1970/6)
なんだか意味深な匂いのフィフス!
ちょいとアメリカンなハードロック?時代のアルバム、ディスコグラフィー。
FREEWAY MADSNESS (1972/12)
SILK TORPEDO (1974/10)
SAVAGE EYE (1976.5)
CROSS TALK (1980/8)
R&Bビート復活なパブロック?時代のアルバム、ディスコグラフィー。
LIVE AT HEARTBREAK HOTEL (1984/8)
初期の曲やR&Bカバーばかりのパブロッキンなライヴ・アルバム。
OUT OF THE ISLAND (1988/6)
初期曲のリメイクが中心のイマヒトツなアルバム。
RESURRECTION (1998/10)
アビー・ロード・スタジオでのS.F.SORROW再現ライヴ。
RAGE BEFORE BEAUTY (1999/3)
本格的な復活を感じさせる気合十分のオリジナル・アルバム。
BALBOA ISLAND (2007)
2007年の正真正銘オリジナル・アルバム。充実作!
Discography - Compilation Albums
プリティー・シングスの編集アルバム、ディスコグラフィー。
SINGLES A's B's
1960年代から2000年までのシングルをまとめた編集盤。
THE BBC SESSIONS
BBC録音拡大盤で2枚組み全41曲。1964年~1975年の音源を収録。
ON AIR
BBC録音集。2枚もの全15曲。
UNREPENTANT
プリティ・シングスの集大成。2枚組!
プリティー・シングスの関連アルバム、ディスコグラフィー。
ELECTRIC BANANA / THE PRETTY THINGS
プリティ・シングスの変名バンド、エレクトリック・バナナの編集盤。第1弾。
MORE ELECTRIC BANANA / THE PRETTY THINGS
プリティ・シングスの変名バンド、エレクトリック・バナナの編集盤。第2弾。
BLOWS YOUR MIND / THE ELECTRIC BANANA
エレクトリック・バナナの60年代音源ベスト・アルバム。
PHILIPPE DEBARGE / THE PRETTY THINGS
69年になんとフランス資産家シンガーとレコーディングした珍アルバム。意外と内容は楽しい。
1991 CHICAGO BLUES TAPES! / PRETTY THINGS - YARDBIRD BLUES BAND (1991)
ヤードバーズのジム・マッカーティーと合体したブルース・バンドの第1弾。
WINE, WOMEN & WHISKEY / THE PRETTY THINGS / YARDBIRD BLUES BAND (1993)
ヤードバーズのジム・マッカーティーと合体したブルース・バンドの第2弾。
ROCKIN' THE GARAGE / THE PRETTY THINGS 'N MATES (1992)
インメイツのリズム隊と合体しUSガレージ曲をカバーしたアルバム。
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