性暴力、語り始めた被害者（ひと）たち：朝日新聞

いま、「フラワーデモ」と呼ばれる動きが各地で広がっています。勇気を持って語り始めた人たちの声に耳を澄ませ、「性暴力の本質」を一緒に考えませんか。

作成：2019年8月4日

私は性暴力を受けました　街頭マイクでの告白に寄り添う 2019年8月4日21時00分

性暴力の苦しみは、その行為だけで終わりません。家族に言えない、警察に相談しても相手にしてくれない、司法も認めてくれない――。幾重ものカーテンで閉ざされたように、暗闇と絶望が包みます。苦しませるのは加…[続きを読む]
レイプされて…周りは「社会勉強になったと思ったら？」 2019年8月6日8時30分

大阪地裁の法廷に、被告人の男性（４８）がスーツ姿で現れた。傍聴席最前列に座った女性（４９）は、男性の背中を凝視した。　男性は女性の元恋人だ。当時、女性の中学生の娘に、同居していた立場を利用し性交させ…[続きを読む]
「必死の抵抗」は女性の義務か　法律に潜む性差別の意識 2019年8月7日8時30分

日本では、同意のない性交だけでは罰せられない。暴行・脅迫を用いたら強制性交等罪（旧強姦（ごうかん）罪）、心神喪失・抗拒不能に乗じた場合は準強制性交等罪が成立する。　弁護士の斉藤豊治・甲南大名誉教授（…[続きを読む]
性的支配２５年　６度の妊娠、その時だけ優しくなった夫 2019年8月8日8時30分

夫婦間暴力は気づかれにくい。セックスの強要もその一つだ。　「２５年間、元夫の暴力の支配下にあった。最初から恋愛感情はなく、ただ怖くて逆らえなかった」　始まりは、女性（４１）が中学３年生の時にさかのぼ…[続きを読む]
加害者側へ社会が揺り戻すとき、性暴力が最も起きやすい 2019年8月9日8時30分

性暴力の裁判で３月、無罪判決が連続して出た。　「バックラッシュ（揺り戻し）です。性暴力が一番起きやすい」。そう話すのは森田ゆりさん。４０年間、性暴力問題に取り組み、被害と加害からの回復プログラムの開…[続きを読む]