共産党の田村智子委員長は11日、党本部での第4回中央委員会総会後の記者会見で、夏の参院選改選1人区での野党候補一本化について明言を避けた。今月召集の通常国会で各党の姿勢を見極めるとして「1人区をどうするか結論を出すわけにはいかない」と述べた。

　野党共闘に関し「自民党政治をどう変えていくのかが問われる」と指摘。集団的自衛権行使を容認した安全保障関連法の廃止が前提との認識も改めて示した。日本維新の会が唱える1人区での「予備選」を巡り「自民候補に勝てるかだけで共闘するのは違う」とした。

　総会では参院選で8議席以上を目指すとの決議を全会一致で採択した。