韓国機の生存者2人は最後尾に 爆発に巻き込まれなかった可能性

31日、韓国南西部の務安国際空港で事故機を調べる米国の運輸安全委員会の関係者ら(聯合=共同)
31日、韓国南西部の務安国際空港で事故機を調べる米国の運輸安全委員会の関係者ら(聯合=共同)
  • 31日、韓国南西部の務安国際空港で事故機を調べる米国の運輸安全委員会の関係者ら(聯合=共同)
2024年12月31日 19時29分

 【ソウル共同】韓国南西部の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故で、生存者の客室乗務員2人が最後尾に座っていたことが分かった。胴体着陸した旅客機が壁に激突した際に尾翼を含む機体最後方が折れたことで、爆発に巻き込まれなかった可能性がある。韓国メディアが31日報じた。2人は負傷したものの、命に別条はない。

 報道によると、救急隊員が事故現場に駆け付けた際、火が上がった機体の最後方から「助けて」と女性の声が聞こえた。消火後に内部を捜索すると、20代の女性乗務員が鉄製キャビネットの下敷きになり、30代の男性乗務員は放心状態で立っていたという。

 女性乗務員は会話ができる状態で、救急隊員に「片方のエンジンから煙が出た後に爆発した」と話した。救出された2人はソウルの病院で治療を受けている。

 事故機には機長と副機長の2人、客室乗務員4人の乗員計6人が搭乗していた。生存者の2人は機内サービスを担当し、事故当時は最後方の「ギャレー」といわれる簡易キッチンにある席に座っていたとされる。

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