建設石綿訴訟、和解案を提示 7社が原告に40億円、東京高裁

東京高裁による和解案提示を受け、記者会見する小野寺利孝弁護士=26日午後、東京都千代田区
東京高裁による和解案提示を受け、記者会見する小野寺利孝弁護士=26日午後、東京都千代田区
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2024年12月26日 19時01分

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い、健康被害が生じた元労働者や遺族らが建材メーカー12社に損害賠償を求めた東京第1陣訴訟の差し戻し審で、東京高裁は26日、7社が原告282人に計約40億円の和解金を支払う内容の和解案を提示した。弁護団が明らかにした。今後内容を検討し、早ければ年度内に成立する可能性がある。

 弁護団によると、増田稔裁判長はこの日の協議で「早期全面解決を願って提案した」と述べた。結審時点の原告数は347人で、うち最高裁でメーカーの責任が認められなかった41人は除かれるほか、経験した現場の数が基準に満たなかった元労働者ら24人は和解金支払いの対象から外れた。

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