福島県西郷村の私有地に崩壊の恐れのある盛り土をし、県の改善命令に従わなかったとして、県警は20日、盛り土規制法違反の疑いで埼玉県幸手市の無職男性(68)を書類送検した。福島県警によると、同法違反による立件は全国初とみられる。
書類送検容疑は6月27日に県知事から同法に基づき災害防止措置を講じるよう改善命令を受けたのに、期限までに従わなかった疑い。
県警や県によると、男性は昨年夏ごろから土地所有者と土砂を搬入し、推定約4万1千立方メートルの盛り土を造成したとされる。県は今年3月、村全域を規制区域に指定。改善命令を出したが期限までに応じず、8月に行政代執行による土砂撤去に着手した。