- 2015-05-14 (木) 15:17
- event
毎年おなじみとなりました、PHPカンファレンス関西リレーブログ。5/30 の開催に向けて、スタッフが思いのたけをブログにぶつけていきます!
昨日のリレーブログは、id:matsutoshi さんでした。
私は、今回はセッション担当なので、セッションに関するあれこれをやっているのですが、昨日の matsutoshi さんのエントリが、うまい具合にまとまっているので、今日は、違うお話を。
PHPカンファレンス関西2015で変わったところ
本イベントは、2011年からはじまり、今年で、5回目となりました。
毎年、より良いイベントになるべく、色々なチャレンジを行っているのですが、今年はこれまでに無い試みを行っています。まず大きいのは、会場を変えたこと。慣れ親しんだ産創館(大阪産業創造館)から、ブリーゼプラザになります。会場が変われば、部屋割は当然のこと、コストやオペレーションなど運営面は大きく変わります。他にも、トラック数が倍増したりなどあるのですが、その一つが、参加チケットの有料化です。
過去カンファレンスでの参加チケット
過去のカンファレンスでも、準備段階では、参加チケットを有料にするか否かの議論は何度かありました。
チケット有料化の一番の動機は、いわゆる無断欠席対策でした。初回から、多数の協賛企業様からのご支援と、コスト面で大きなウェイトを占める会場関連費が低く抑えられていたので、収支面では参加費無料で開催できていました。ただ、チケットが無料だからなのか分からないですが、申込はしても、当日来ない人が一定数いました。
無断欠席の何が問題かというと、こちらのエントリでもあるように、「参加したい人が参加できない」ことです。(運営側が心情として、もやっとするのもありますが、まあ、それはそれとして。)これは、昔からある問題なので、予定数より多めに募集するなど対策はしていました。ただ、それでも、何人かの方は、行きたかったけど満員で申し込めなかったという方がいました。当日に無断欠席した人がいるために、実質の参加枠は空いていたのに。
これを防止する上で、事前決済にして、参加する人という意思がある人に申し込んでもらいたいという考えでした。
ただ、導入となると、決済方法や当日のオペレーションなど、運営負荷も上がるのと、前述のとおり、予算面ではなんとかなっていたので、これまでは無料での開催となっていました。
有料化への懸念
これまで有料化を見送った理由の一つに、運営陣の心理的な不安が大きかったのも一因です。
「有料なんだから、これぐらいやらないといけない」
「有料なんだから、こんなセッションじゃないといけない」
「有料になると、無料だからしょうがないと、見逃されていた不備へクレームを言われるのではないか」
「有料にすると、参加者が減るのではないか」
色々な意見がありましたが、総じて見ると、有料化を採用した際に生じる反応への不安が主でした。
本来、金銭を頂いて何かを提供するということは、価値の交換でしか無いので、チケットの費用に応じた価値が提供できれば問題無いはずです。チケットが1,000円なら、1,000円分の、2,000円なら、2,000円分の価値ですね。提供側としては、頂く金額以上の価値をと考えるのは当然ありますが、そうしなきゃダメというわけではないです。
この点については、これまで行ったカンファレンスは、私自身は、少なくとも、いくばくかの金額を頂く価値は十分にあったと、胸を張れます。
ドライに言えば、金額に見合った価値が無いと判断すれば、そもそも参加しないでしょうし、参加して、金額に見合わないと感じれば、次回以降来ないとなるだけです。これは望ましい結果ではなく、そうならないようにと思案はしますが、ある程度の割り切りは必要だと感じています。
ちなみに、実は「無料」というのは、あまり免罪符にはならないです。これまで無料だからと、見逃されていた部分があるのは承知していますが、「無料」だから全て ok ということはなく、カンファレンスやそれ以外のイベント含めて、色々とネガティブな反応はありました。心情としては「無料だし、スタッフ手弁当だから勘弁してよ」と思うこともありますが、意外と「無料だから」というのは守ってくれないです。
他の有料イベント
世の中には、有料のカンファレンスや勉強会は多くあります。
参加者として参加したもののありますし、スタッフとして参加したものもあります。スタッフとして経験したもので言えば、正直、有料だからといって、特別クレームが増えるということは無かったです。運営負荷は上がりますが、それ以外は、無料イベントと特段変わりませんでした。
また、参加した有料イベントといえば、先日、サンフランシスコで開催された Build 2015 というマイクロソフトのイベントに参加してきたのですが、これは参加費が、2,095ドル(約25万円)でした。3日間の開催で、朝食、昼食付き、飲み物や間食、映画館を借りきったパーティーなどがフリーで、さらにおみやげに「HP Spectre x360」が付いていたり、そしてなんといってもマイクロソフトの最新技術のセッションが目白押しということで、とても有意義なイベントでした。
Build 2015 と PHPカンファレンス関西とでは、単純な比較ができないことは百も承知ですが、これほどの参加費だからといって、参加者視点でみた運営がそれほど凄く違うかというとそんなことは無かったです。実に快適な 3 日間でしたが、日本で開催されている無料カンファレンスでも、ちゃんとした運営をされているところは多く、現状の運営でも、有料イベントが開催できると改めて感じました。
参加チケットの有料化へ
紆余曲折あったものの、今年はチケットの有料化に踏み切りました。
大きな要因としては、会場費がこれまでより大きく上がったことです。むしろ、これまでが安すぎたのが、通常になったと言った方が正しいかもしれません。会場費に充足するために、有料化としました。コスト面の問題が大きく後押ししたのは確かですが、これまで懸案だった有料化をチャレンジするには良いきっかけであると捉えました。
おかげさまで、チケット販売は順調で、1次募集分は完売で、現在、販売している追加分もあと僅かという状況です。有料化による参加申込の減少ということもなく、多くの方にご理解頂けたこと、ほっと胸をなでおろしています。(ありがとうございますm(_ _)m)
また、学生支援ということで、学生向け無料チケットを用意しているのですが、こちらも多数の申込を頂いており、運営している身としては嬉しい限りです。
http://phpconkansai2015.peatix.com
開催に向けて、いよいよ大詰めという段階にきました。この有料化が良かったのかどうだったのかが分かるのは、当日イベントが終わった後です。良かったと感じてもらえるるように、感じれるように、頑張っていきますので、お楽しみに。
では、PHPカンファレンス関西でお会いしましょー!
(と、威勢良く言ったのですが、私は個人的な事情で夕方からの参加となります><懇親会で見かけたら、声掛けて下さい:D)
明日のリレーブログは、前実行委員長の寺井さんです。
- PHPカンファレンス関西2015
http://conference.kphpug.jp/2015/