ドコモの新サービス「Xi」レビュー
サービス開始!LTEの実力をチェックしてみた!
ドコモのLTEサービス「Xi」を都内でを試してみた
ドコモのXiのレビュー記事いろいろ。それほどユーザが多くない状況にも関わらず意外と記事によって通信速度に開きがあるのが気になります。
一つは、私が昔から言っている、OFDMAの弱点。OFDMAは電界の変動に弱く低電界そのものにも弱い、と私は思っています。いろいろな補償技術はてんこもりですが、それでもCDMAよりは圧倒的に弱い。だから、安定しないのです。モバイル、セルラー方式としては、やはりCDMAこそが本命で、OFDMAは高速大容量のためのスポット的サポートに徹するべきと私は考えています。
そんな話はともかく、そういった弱点があるので、基地局からの距離や屋内への浸透具合によってはあからさまに差が出てきてしまうことが予想されます。
それともう一つ気になるのが、周波数。元々2GHz帯には20MHzがあり、ドコモは混雑エリアではHSDPAで5MHz x 4波を使い切っていたはずですが、LTEのために1波あるいは2波を割いていることになります。
その分はもちろん1.7GHzなどに逃がしてはいるでしょうが、それでも、元々大混雑エリアだった場所で2波をあっさりと移行させるのはかなり厳しく、実際は、むしろやや空いている地域が2波分をLTE10MHzに移行させたと考えたほうが良いでしょう。つまり、非常に混雑しているところはまだむしろLTE5MHzにとどまっている可能性が高いと考えます。なんだかだで、まだトラフィックの中心を演じているのはHSDPAのスマートフォンですから。
スマートフォンの主軸がLTEに移るころに、徐々に混雑地域もLTE10MHzに移すでしょうが、そこがまだ5MHzにとどまっている可能性を考えると、混雑地域かそうでない場所かで極端にLTEのスループットが変わってしまうことが十分に想像できます。記事や記事中でも場所によって極端に速度が違うのは、OFDMAの弱点問題もさながら、こういった事情もあるのではないかと想像します。
LTEのスループットが意外と出ていない、しかもユーザが全然いないのに差が大きいのは、こんな事情があるのかなぁ、と言う考察でした。
今のところ2波を使えてるのは一部屋内だけで、屋外は全て1波のようです。
そもそも「やや空いている地域」にはまだ基地局がありませんし。
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