ＥｖｅｒｙDay一夜漬けワイン講座　

セミヨンは実に謎めいたぶどう品種です。
極甘口ワインの最高峰として知られる、
シャトー・ディケム
下の写真はハーフボトルだけど、随分と高い。
でも、
更に下の写真のモノに比べれば、
全然かわいい。

シャトー・ディケム ハーフボトル　1997　フランス産　375ｍＬ () ディケム 商品詳細を見る

ハーフボトルでこの値段。
高いものだと、

[1947]シャトー・ディケム () FMJ 商品詳細を見る

こんなにもスル!!
間違って、アマゾンでクリックしてしまったらドンナ事になるのやらぁ～

その、シャトー・ディケムに８０％も使われたりもする。

｛中略｝

品種として、あまり高い評価を得ていない。

ナゼか、

セミヨンは甘口にも辛口にも仕立てられ、
あまりにも、
その仕上がりのギャプが大きいこと。

辛口にされた場合は、ソーヴィニョン・ブランの脇役として、
ホンの僅かだけブレンドされるだけのこと。

セミヨンの代表産地の一つ、
オーストラリアのハンターバレーでは
「ハンター・リースリング」
などと呼ばれ、実名と全く関係ない名前で、呼ばれている。

ワインの選び方、愉しみ方がわかるワインT-BOOK (SEIBIDO MOOK) (2009/12/03) 不明 商品詳細を見る コレ一冊で随分と幅が広がります　　　　　　　　　　　　　　　　　でも、やっぱりベースとしての、教本が頭に入っていて、はじめてこういった本も楽しめるというものです。　　　　　　　　　　いきなり、これだけ読んでも、チンプンカンプンですゾ。

味わいにおいて特筆すべきは、
ワックスのような、腰のあるテクスチャーです。

なんてモノの本には書かれてありました。

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さて、
テクスチャーとは…？

テクスチャー（Texture）という言葉は、ラテン語の「織る」「編む」等を意味する「Texo（テクソ）」からきています。この言葉が転じて、織り方、組織、構造、感触を意味するようになり、食品だけではなく、繊維、木材、石材、絵画等のきめ細かさや組織構造を表す言葉として用いられています。
食品分野では、

---

「口当たり」、「歯ごたえ」、「舌触り」など、感覚的評価の用語として使われており、変形・不均一性等の概念を抱かせる広範囲の意味を有しております。かたさ、粘り、付着等の力学的性質の他に、口中でのざらつき、粒の大小のような形に表れる性質、脂っこい状態を表す性質も含まれます。
テクスチャーは単なる触感だけではなく、視覚、聴覚等も動員した総合的な感覚評価用語として使われているといえます。

ほらね、やっぱり、エロい感じがしますでしょぉ。
視覚のエロさもいいけど、思覚（しかく；今思いついた造語です）のエロもイイ。

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こっちも良いけど、

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こっちは、大人の香りでもっとイイ、ってこと、…、…。ん、な訳ないか。やっぱり、それは強がりで、カッコつけで、どうしたって、前者の方がいいに決まっているでしょ(;_;)/~~~

で、
セミヨンの口に入れた時の、
もちを噛んでいるような粘り気のある食感が、大きな特徴。
これは、セミヨン独特のもので、
辛口にも、甘口にも現れます。

辛口においては、
セミヨンは、ソーヴィニョンブランの宿命のパートナー。
主役のソーヴィニョンブランが強い酸と高いアロマを演出する一方で、
欠如したコクをセミヨンが
脇役に徹しながら、しっかりとサポートしている。

このスタイルは主にボルドーで見られますが、
この地では更に樽で熟成されるため、
口中にスモーキーな風味を感じることができる。



甘口に関してはセミヨンが主役に返り咲き。
しかしながら、重厚でとろりと滴る蜜のようなワインは、
常にサンの不足に悩まされます。
そこで、今度はソーヴィニョンブランのが脇役として
ブレンドされ、
酸の問題を解決致します。

 まず、アロマティックとはナンゾや・・・？　
となります。

そこで「アロマティック」を検索してみますと、
なにやら、ワインとはチョット路線をずれてしまい、
アロマテラピーやら、エステの方向にいってしまいます。

ソコから連想飛躍させて、マッサージやらスキンタッチやら、
と妄想を広げていくと、ちょいとお勉強が疎かになりそうなので、
今度は「aromatic」で検索したところ、

「[形] 1 芳香［香気］のある. 2 化学芳香族の 　aromatic compound　芳香族化合物.━━[名]芳香植物，芳香剤，香料. 」

ということでした。


さて、リースリングに関して、そのアロマティクを衒うとなると、

「スイカズラ、スズラン、オレンジ・ブロッサムなどの白い花を髣髴させる香りは
　クラクラと眩暈がするほどです」

ということらしい。

 
これがスイカズラ

 これがオレンジ・ブロッサム



また、産地によっては異なりますが、

「青りんご・白桃など、生のフルーツの香りはピュアで
 本物のフルーツを愛でている気分になります」

「愛でている（めでている）」

なんて日常で使うとキモがられるだろうけど、
ワインを衒うにしろ、ワインを真剣に学ぶにしろ、
いずれにしろ、
ワインはもともと西洋の文化だったから、
それを思えば、
これは気取っているのでもなく、
衒っているのでもなく、
本当にワインを愛でているのであるから、
恥ずかしくもなんともない。

むしろ、
その事をわかっていないで、
キモがっている方が
無知で恥ずかしいこと、
と心の中では
「俺のほうが（ワタシのほうが）ウエね」
と余裕を持っている方が紳士淑女と言うものです。

男の作法 (新潮文庫) (1984/11) 池波 正太郎 商品詳細を見る ワインについて書かれてはいなかったかなぁ…？　　　　 　　　チョット記憶が定かではないので、また読みなおしてみようかなぁ。学生時代、これを（当時としても、もう、古いものだったけど、ワインと同じで時間が増々質を高めた感がありました）読んで、早く大人になりたいなぁ、なんて思ったものでした。

シュルツ・ホーフベルガー・リースリング・カビネット・エゴン・ミュラー

ドイツの中でも、もっとも甘口を得意とするのがモーゼル地方。
中でも、最高と目されているのがザール地方にあるシュルツホーフベルグ。

貴腐ワインになると50万もするものもあるとか。

名門エゴンミュラーなんてブランドで、
それだけで、お高くなっちゃう。
でもね、
だからこそ、
一度は飲んでみたい。
勉強と思えば高くはないか？
７０００円…。
もっとも軽いタイプのカビネットでさえ、
最低１０年は熟成可能。
そんなんだと、ピークに達したときには、
もう、
すんげぇ、ん、だろうなぁ。
やっぱ、
７０００円は高くないかも。
１０年後にはもう、
勉強としてではなく、
娯楽でしかないね。

オーストリアのリースリングは全て辛口。

Wachau（ｳﾞｧｯﾊｳ「Ｗ」のスペルなのに「ヴァ」って発音する）が全体の60％生産。
WachauはNideröｓｔｅｒｒｅｉｃｈ（ﾆｰﾀﾞｰｴｽﾀﾗｲﾋ。「ö」は「エ」と発音？　難しい言葉ですなぁ）州にある。

オーストリアは有機栽培率がＥＵナンバーワン。
ビオディナミを早期に取り入れている。
これ、試験にはあんまり関係ないけど、
ワインを衒うには最高の材料。
「だから、自然と共存している彼らのワインには
　ピュアで透明感のあるものばかりなんだよ」
なんてホザイて見たら、カッコイイんだろうな、ってナルシストになれる。

味わいの方は…、
　アプリコットのようなべとつかない果実と、
　ミネラル感が引き締まったスタイルに。
　控えめに香る小花がアクセントに。
　中盤から後半にかけての伸びの良い余韻が見事。

他のリースリングによくみられるように、
レモンイエロー