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見た目に惚れて購入した活動量計『Activite Pop』で日常を数値化する

2015年09月03日 09時00分更新

ActivitePop
活動量計『Activite Pop』(実売価格2万円~)買っちゃいました!

 Withingsっていう会社、知ってますか? 6年くらい前に“WiFi体重計”とか“ツイッター対応体重計”とかで話題になったので、新し物好きな人なら聞いたことがあると思います。この体重計は、当時としては珍しく単体で無線LANに接続でき、サーバーへ体重と体脂肪率を自動的に保存してくれるという画期的なものでした。しかも、体重はスマホやPCから閲覧可能なうえ、履歴をグラフでキレイに表示してくれるので、体重の変化がしっかりとわかるのが便利だったのです。

 体重計なのに2万円近くと高価でしたが、手間なくデータを蓄積できると考えれば安いもの。もちろん、買いました。

ActivitePop
Withingsの“WiFi体重計”、当時、もちろん買いました。
ActivitePop
ここ半年の体重をグラフ表示してみたもの。長期の体重変化が手軽に見られるのが何よりのメリット。そして、何より苦しいことでもあります。うぅ……体重減らさなきゃ。ピザ食ってる場合じゃない。

 このWithings、健康関係の機器を結構出してまして、体重計以外にも血圧計や見守りカメラ、活動量計などがあります。今回紹介する『Activite Pop』は活動量計のひとつで、先に発売されている『Activite』という機種の廉価版となります。廉価版といっても機能や性能は同じ。違いはサファイアガラスじゃなくなるってことと、ベルト、製造国くらいなので、よほどデザインにこだわらない限りはActivite Popでいいでしょう。ちなみに廉価版といっても、実売で2万円前後。活動量計としては、少々お高くなっています。

機能は少なめでも使い勝手のよさは最高クラス

 Activite Popの外見は、普通のアナログ腕時計。これに歩数計、水泳距離、睡眠計、サイレントアラームの4つの機能を搭載しています。この価格帯の活動量計なら、さらに心拍計やスマホの着信通知なんかも搭載していることが多いので、機能面では多少見劣りしてしまいます。しかし、Activite Popの魅力はなんといってもその使い勝手のよさです。

 まずうれしいのが、一般的な活動量計は数日~週に1回ほどで充電が必要となるのに対し、Activite Popはボタン電池1つで8ヵ月も動作すること。ついつい充電を忘れたり、充電したまま装着し忘れたりといったことがなくなるのが、面倒くさがりな自分には非常にありがたいです。

 もうひとつ特筆すべき点は防水機能。生活防水どころか50メートル防水まで対応していますので、突然の雨どころか台所での洗い物、お風呂、プールまで、水を怖がる必要がありません。充電が必要なく水も気にしなくていいってことは、つまり、生活上活動量計を外す必要がないってことです。24時間ずっと活動を記録できるため、理想的な活動量計といえるでしょう。

ActivitePop
輝く8ヶ月動作と50メートル防水の文字!他の製品だと、廉価なモデルは電池でも上位モデルは充電っていうのが多いです。

実際の機能をチェックしてみよう!

 セットアップ方法はActiviteと同じなので以前の記事を参考にしてもらうとして、基本となるアプリの画面を見ていきましょう。

 まずアプリには“ダッシュボード”と“タイムライン”の大きく2つの画面があります。ダッシュボードは直近の記録を手早くチェックできるもので、表示する項目も自分で変えられます。これに対しタイムラインは、計測した順番に項目が並ぶという点が違います。どちらも項目をタッチするとグラフ表示できるのは同じで、たとえば歩数なら、1日のうち、どの時間にどのくらい歩いているのかがわかります。また、表示を切り替えれば1週間ぶんを曜日ごとの表示にできるというのも、なかなか便利です。

ActivitePop
左がダッシュボードで右がタイムライン。どちらも数値を見るという機能という意味では同じですが、ダッシュボードが指定した項目の直近値を表示するのに対し、タイムラインはすべての項目の値が新しい順に並びます。
ActivitePop
歩数は日ごと、週ごとを切り替え可能。何時に一番歩いていたのか、何曜日に歩いてないのかがひと目でわかりますね。

歩数計は正確でも距離は結構バラつきあり

 細かな点を機能別にチェックしていきましょう。

 最初は歩数計です。現在の歩数を知るにはスマホと同期する必要がありますが、大まかな値でよければ、右下にある歩数到達度から把握できます。設定した歩数を100パーセントとした到達度で表示されるので、たとえば1日1万歩を目標にしていれば、1目盛りで1000歩になるわけですね。散歩やランニング中に見るぶんには正確な数値は必要ないですから、大まかな歩数がわかるだけでも結構便利です。

ActivitePop
右下の小さな針が歩数表示。設定した目標値に対してパーセントで表示してくれます。目標を1万歩にしているので、3000歩ちょっと歩いてるとわかります。

 歩数計で気になるのが、正確に歩数をカウントできるかどうかです。近距離ですが、実際に歩数を数えながら歩いてみたところ、歩数1570に対して、カウントされていたのは1524歩。途中、ちょっとスマホいじったりしてたにしては、なかなかに正確な数値が計れるみたいです。一応距離も出ますがGPSがあるわけではないので、歩数から自動的に計算しているものなのでしょう。

 次にウォーキングとランニングの違いをチェックしてみました。時間をあけて同じコースをたどり、歩数や距離にどのくらい差があるのか試してみたところ、とくに距離にかなり差がありました。ウォーキングだと2634歩で2キロとなっているのに、ランニングでは2535歩で3.1キロです。歩数を見てもらうとわかる通り、ランニングといっても歩幅はほぼ同じで、ちょっとペースよく移動していたような感じです。腕の振りで基本となる歩幅を変えてるのか、同じ歩数なのに大きく距離が伸びていました。ちなみに、EndomondoというアプリでGPSを使って測った距離をみると、2.02キロ。ウォーキングはなかなか正確ですが、ランニングは個人差が大きそうです。

ActivitePop
同じコースをたどったはずが、ランニングは3.1キロ、ウォーキングは2キロ。なんと距離が約1.5倍も違うことに。「ちゃんとスピード出してランニングしろよ」っていわれているようで、なんだかごめんなさいと謝りたい気持ちに……。

深い眠りと浅い眠りまでわかる睡眠計機能

 実は期待していたのが、歩数計よりも睡眠計の機能。数時間寝ては起きるという生活をしているので、1日における睡眠時間の正確な数値が、これまでまったくわからなかったのです。たぶん、8時間くらい寝てるだろうなという認識しかなったわけですが、実際どうなのか。結論からいえば、日によってバラバラでなんともいえないけど、大体6~8時間くらいという結果でした。しょっちゅう寝てるようなつもりでいましたけど、意外と寝てない!

 睡眠は動いていないときに自動で計ってくれるので、ボタンを押してモードを切り替えるなどの操作は不要です。こういう手間がかからないところがいいですよね。また、深い眠りと浅い眠りを認識してくれるので、睡眠の質のチェックにも役立ちます。ちなみに、お風呂入るとかで時計を外してしまうと、長風呂が睡眠時間になってしまうので注意しましょう(1回やった)。

ActivitePop
1日に複数回寝てる場合でもちゃんと計ってくれるのがうれしいところ。週表示だと、毎日何時間寝てるのか1週間ぶんまとめて見れるのが便利。

サイレントアラームは機能よりも確認方法がカワイイ

 サイレントアラームは、設定した時間になればバイブレーションで教えてくれる機能です。目覚まし時計のように大音量で起こしてくれるわけではないですが、腕への振動は、それほど強いものでなくても目が覚めるのが面白いです。

 最初、アラームの設定方法がわからず悩みましたが、わかってしまえば簡単でした。タイムラインの画面で上部を左へスワイプすれば、アラーム時刻の確認画面になります。そこでタップすれば、設定画面になるという手順でした。表示されている時間をスライドしていくと、設定時刻を変更できるのが直感的でわかりやすいですね。とはいえ登録できるのは1つだけ。あとはアラーム機能のオン/オフと、アラームを鳴らす曜日を選択するリピート設定くらいです。せめて、アラームは複数登録できたら便利だったんですけどね……。とはいえ、毎朝同じ時間に起きる人にはこれで十分かもしれません。

ActivitePop
設定は時間の部分をタッチしてスライドすることで変更可能。5分単位で動かせますが、結構シビアなので狙った時間からちょっとズレることも。

 このアラーム機能の最大の魅力は、なんといってもアラーム時刻の確認方法です。Activite Popを数秒安静にしたのち、軽く2回叩くと針が動いてアラーム時刻を指し示します。この動きがアナログ時計の通常の針の動きとは全く違って、なんとも不思議でカワイイのです。

Activite Pop
数秒動かさない状態から2回軽く叩くと、アラーム時刻を教えてくれます。ぐるーっとまわる針がカワイイ!たまりませんな。

【まとめ】ガッツリ運動する人ではなく日常生活でちょっと健康に気を付けたい人向け

 近所の市営プールが閉鎖中なので水泳距離は試せなかったのですが、しばらく使ってみた感覚では、細かな数値はともかくとして、運動量や睡眠量を知るには十分な機能と性能と感じました。ランニングで妙に距離が伸びる点は気になりますが、そもそもGPSを内蔵してないこともあって、正確な距離を測るのは難しいでしょう。正確さを求めるならスポーツ向けの製品を選ぶか、EndomondoやRunKeeperなど別のアプリを使って記録するのがよさそうです。

 なによりうれしいのが、スマホだけでなくPCからもデータが見られること。スマホよりも大きなグラフが表示できるし、一覧性にも優れているので、データを確認しやすいのが素晴らしいです。

ActivitePop
睡眠パターンを視覚的に確認できるのが面白い。体重計も持っていれば、歩数と体重のグラフを一度に表示できるのも見やすくていいです。

 購入後、友人たちに自慢してまわってますが、今のところ活動量計だと見破った人はいません。いかにも活動量計っぽいデザインが嫌な人や、着けているのがバレると恥ずかしいと感じる人でも、さりげなく使えるActivite Popなら許容できるのではないでしょうか。腹回りやら体重やら高血圧が気になって、「運動しなきゃなあ……」と考えている人には、ピッタリな製品だと思います。

おまけ:オススメはNATOストラップへの交換

 シリコンベルトが汗でべとつくのと、ちょっと硬くて腕に圧迫感があるのが嫌だったので、ナイロンのNATOストラップに交換して使っています。柔らかいし汗も吸うしでかなり快適。汚れたら洗えますし、何よりデザインが多くて安いのが魅力。オススメですよ。

ActivitePop
用意するのはNATOストラップと18ミリ(1.5ミリ径)のバネ棒。径は1.5ミリより細い方がつけやすいかもしれません。
ActivitePop
まずは標準のシリコンベルトを外します。スライドスイッチのような突起があるので、これをずらすだけで簡単に外せます。
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18ミリのバネ棒をつけます。手でつけるのは結構難しいので、バネ棒工具があるとやりやすいです。
ActivitePop
あとはNATOストラップを通すだけ。柔らかいしべとつかないしで、ものすごく楽になりました。24時間ずっとつけっぱなしでも大丈夫に!

【2015年9月3日17:00訂正】50メートル防水についての記述を一部修正しました。お詫びして訂正させていただきます。

■関連サイト
Withings

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