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私がWindows 10の新規インストールをやめようと思った理由

2015年07月24日 08時00分更新

 こんばんは。ITライター歴18年の宮里です。

 Windows 10正式リリースの29日まで、残すところわずかとなりました。これまで何度かプレビュー版でイロイロと触ってきましたが、「インストールは新規ではなく、旧Windowsからのアップグレードの方が安定しやすい」という結論になったので、ちょっとその理由について書いてみようと思います。

Windows10発売まとめ
いよいよ迫ったWindows 10の正式サービス。

そもそも私は、新規インストール派です

 PCは古いままでOSを新しくするというのは、リフォームみたいなものだと思ってるんですよね。カーペットからフローリングにするような感じ。で、ですね、せっかくリフォームするならレイアウトだっていじりたいし、家具だって入れ替えたいわけです。なので、今まで新しいOSへ乗り換える時はアップグレードインストールは避け、必ず新規インストールで環境を再構築していました。

 こうすることでパーティションやフォルダー構成を見直せますし、古いまま使っていたソフトは最新版にでき、使わないソフトやいらないデータの消し残しもなくなるわけです。

私がWindows 10の新規インストールをやめようと思った理由
無償アップグレード予約者は29日に順次、DLインストールが可能になる。

ではなぜWindows 10ではアップグレードなのか

「これはおかしいな」と思ったのが、手元のタブレットPCにWindows 10 Insider Previewをインストールした時です。

 いつものように新規インストールをしてみたところ、まず、タッチ操作ができません。より正確にいうと、タッチには反応しますが、正しい座標ではないのです。キャリブレーションすれば何とかなるかと試してみましたが、左下をタッチすると右上にタッチ位置が表示されるような状況だったため、まったく意味がありませんでした。

 このままでは使い物にならないので、一旦、Windows 8.1へ戻し、そして今度は新規インストールではなく、アップグレードインストールを試してみました。これが大正解。タッチ操作はまともに動きますし、心なしか、無線LANの接続も安定した感じがありました(無線LANは気のせいかも)。

 さらに別のノートPCでは、新規インストールでサウンドデバイスが認識されないということがありました。こちらも改めてアップグレードインストールを試してみたところ、問題解決。デバイスマネージャーで見ても、大量にあった不明なデバイスがきれいさっぱりなくなっていました。

私がWindows 10の新規インストールをやめようと思った理由
新規インストールの後、Windows Updateをすべて実行した後のデバイスマネージャー画面。不明なデバイスが大量に並んでる。
私がWindows 10の新規インストールをやめようと思った理由
通知領域のスピーカーアイコンには、動作していないことを表す“×”マーク。 クリックでトラブルシューティングツールが動き出すも、使えないまま。
私がWindows 10の新規インストールをやめようと思った理由
アップグレードインストールの後、Windows Updateをすべて実行した後のデバイスマネージャー画面。不明なデバイスはなく、サウンドデバイスもちゃんと認識。

 もちろん、Insider Previewだからこその不具合、と言えるかもしれませんし、自力でドライバーを見つけてインストールできるような人であれば、新規でもアップグレードでも変わらないかもしれません。

 でも、少なくとも単純にインストールするだけであれば、アップグレードインストールの方がトライブルが少なくWindows 10が使えそうだなと思った次第です。

ドライバーが充実すれば新規でも大丈夫?

 デスクトップPCで試していた時は、新規インストールで問題なかっただけに、これはPC個別の問題だといえるでしょう。

 私のように、「新OSは新規インストールに限る」という思想の持主であれば、メーカーから専用ドライバーがリリースされるのをじっくりと待ってから、Windows 10へと移行するというのもアリだと思います。

 もちろん個人の自由ではありますが、どうしても、いち早くWindows 10を使いたいと思っているのであれば……やはり、アップグレードインストールするのがお勧めだと思います。

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