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「マンガ☆ライフ」の水音さんが雑記にて
「ネギまのテーマが変わっている気がする」と書いておりました。
今は父親越えではない、と。
確かに。私も感じていたことです。
そもそも「ネギまのバトル=父親を超えるため」とすら言えたと思います。
ラブコメのはずのネギまで、何故バトルが出来たのか。
それはエヴァンジェリンという敵キャラの存在であり、
かつ、以前に父・ナギはこのエヴァに勝っているという事実。
このバトルの根底にあるのは、間違いなくナギの存在です。
(ネギ、エヴァ両者ともに)
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以降ネギが戦う相手といえば
6巻のスクナ(以前ナギが封じた)。
7巻のドラゴン(ナギの手がかり)。
8巻のヘルマン(以前ナギが倒した)。
11巻~のまほら武道会(以前ナギが優勝した)。
……とまあ、常に父親を追い続けているわけです。
これが武道会開始時に、夕映の口から言及されています。
「父親を追っているから、恋愛にまで目が向いていない」
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この作品において、「父親越え」と「恋愛」は
完全に相反する要素なのです。

ネギまの登場人物は、大きく分ければ2通り。
「ヒロイン」である「生徒」たち。
「脇役」である「魔法使い」たち。
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魔法使いたちのネギに対する視点は常に
「サウザンドマスターの息子」です。
それに対して、生徒たちの視点から見れば
サウザンドマスターという人物など関係なく、
ネギは自分たちの「担任」であり「一人の男の子」です。
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つまり、ネギが父親越えに奮闘していても
それはほとんど生徒たちには伝わりません。
要は直接ラブコメには繋がらないのです。
自然とネギが一人で敵に立ち向かう展開になりがちですしね。

閑話休題。
年齢的な設定もあるとはいえ、小太郎はネギを
「サウザンドマスターの息子」としては全く見ていません。
つまり小太郎はヒロイン寄りな……(笑)。
という訳ではなく、要はネギと対等な存在ということですね。

では戻りましょー。
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今回のチャオ騒動が異質であるのは、
そこにナギの存在が無いことでしょう。
チャオはネギ自身の生徒で、しかも自分の子孫でもあるらしい人物。
だからこそ、自分の問題としてネギが悩んでいます。
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今のネギは「父親を目指す少年」ではなく、「生徒と向き合う担任教師」。
ゆえに、他の生徒たちも自発的にバリバリ動いています。
「麻帆良祭」という極めて特殊な舞台だからこそ出来た展開とはいえ、
別物のはずの「少年アクション」と「大人数ラブコメ」が
上手いこと噛み合ったストーリーが17巻では期待できそう。
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もちろん「父親超え」は少年を揺り動かすのには十分なテーマですし、
今後もナギに関する手がかりは次々現れるでしょう。
しかし、「ラブコメに繋がるアクション」としてのチャオ騒動は
この先の展開にまた違ったものがあることを期待させてくれるのです。

ナギが決勝で言った
「お前は、おまえ自身になりな」という言葉。
そして今、ネギは(まあ一時的にですが…)
ナギの影を追うことなく、動いています。
そういうことなのでしょうか。

プロフィール

西崎慧太

Author:西崎慧太

プロフィール画像は
「ほしのはて」さんからお借りしています。

にしざき・けいた。
ネギま、特に村上夏美に激しく傾倒する神奈川在住の23歳男性。HNは本名ではないが、妙な紛らわしさがあるので、外部では「慧(けい)」の名で活動している事が多い。相変わらずマイペース更新な社会人2年生。




カウンター:2006/05/06~

リンク/アンリンクフリーです。

■西崎慧太の水の都
 -The Pocket Castle-
2000/11/25 開設(旧館)
2006/03/06 ブログ化。

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