4:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
17:20:51.20 ID:cZkLMRJy.net
絵里「じゃあ、そろそろ帰るわ。三人とも、お疲れ様」
まきりんぱな「お疲れ様~」
真姫「もう……絵里の過剰なスキンシップは何なのよ」
凛「真姫ちゃんはリアクション芸人さんみたいで面白いから、気持ちは分かるなぁ」
真姫「だっれっが! リアクション芸人よ~」
凛「にゃあ~、ほっぺが伸びる~」
花陽「あはは……でも、真姫ちゃんを可愛がりたい気持ちは分かるかも」
真姫「花陽は同い年でしょ……ったく、もぉ~」
5:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
17:27:27.63 ID:cZkLMRJy.net
凛「そろそろ帰ろっか」
花陽「真姫ちゃん、帰ろ?」
真姫「うん、ちょっと待ってて……あれ?」
花陽「どうかしたの?」
真姫「私のマフラーが無いのよね……たしか、ここに置いたはずなんだけど」
凛「今日着けてこなかったとかいうボケ?」
真姫「絶対着けてきたわよ。部室に置いたのも覚えてるし……おかしいわね」
花陽「うぅん……どこに行っちゃったのかなぁ」
凛「今日寒いから困っちゃうよね」
真姫「そうね……あっ、着信? 誰かしら……絵里からみたい」
6:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
17:35:30.04 ID:cZkLMRJy.net
絵里「もしもし? 真姫?」
真姫「うん。どうかした?」
絵里「ごめんなさい。自分のマフラーと間違えて、真姫のを持って帰っちゃったみたいなの!」
真姫「あぁ……絵里だったのね」
絵里「ほんとごめんなさいね。慌てて帰ったから気付かなくて」
真姫「そう、別に良いわよ。じゃあ、明日返してね?」
絵里「うん、ありがとう。あっ、私のマフラーそこにある?」
真姫「う~ん……あっ、あるわ。じゃあこれは部室に置いとく?」
絵里「私のマフラー使っていいわよ? 今日寒いし」
真姫「絵里のマフラー……って、えぇっ!?」
8:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
17:43:49.98 ID:cZkLMRJy.net
絵里「そんなに驚くこと?」
真姫「だっ、だって……普通マフラーなんて貸し借りしないじゃない?」
絵里「そうかしら……下着とかじゃないんだから、私は気にしないわよ?」
真姫「そう……じゃあ、絵里のマフラー……借りるわ」
絵里「うんっ、どうぞ。あっ、私も真姫のマフラー着けていい?」
真姫「えぇっ!? それ、結構恥ずかしいんだけど///」
絵里「だめ?」
真姫「うぅ~……だめ……じゃない。外寒いし、いいわよ」
絵里「ありがと、真姫。大好き! じゃあ、また明日ね」
真姫「うん……また明日」
9:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
17:51:09.93 ID:cZkLMRJy.net
花陽「絵里ちゃん?」
真姫「うん。絵里が間違えて私のマフラーを持って行ったみたい」
凛「そそっかしいにゃ~」
真姫「ほんとよね……じゃあ、帰るわよ」
凛「絵里ちゃんのマフラー着けて行くの?」
真姫「……絵里が着けていいって言ったから」
凛「へぇ~、それはそれは仲のよろしいことで」
花陽「そういうのって……付き合ってるみたいだね///」
真姫「そっ、そんなわけないでしょ! もうっ、何言ってんのよ///」
真姫「大体絵里が間違えるから、しょうがなく巻くだけなんだから」
10:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
17:58:55.40 ID:cZkLMRJy.net
真姫「(絵里のマフラー……すごく良い匂い)」
凛「と言いつつ、嬉しそうにマフラーを巻く真姫ちゃんでした」
真姫「べっ/// 別に嬉しそうにしてないわよ!」
花陽「凛ちゃん、マフラー交換する?」
凛「する!! はい!」
真姫「散々私のことをイジっておいて……」
花陽「ふふっ。あったかい」
凛「かよちんの匂いがする~」
真姫「まぁ……いっか」
真姫「(良い匂い……)」
11:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
18:06:23.53 ID:cZkLMRJy.net
凛「明日はバレンタインだね~。もう準備した?」
花陽「皆の分はもう作ってあるよ」
凛「凛も! 真姫ちゃんは?」
真姫「私も、もう準備してるわよ」
凛「愛しの絵里ちゃんの分も?」
真姫「何よソレ。皆用に持っていくだけだから、そんなの無いわよ」
凛「な~んだ、残念」
真姫「何で残念がるのよ……別に付き合ってるワケじゃないんだってば」
花陽「あはは……でも、3年生も卒業しちゃうし、3年生だけ個別にあげるのも良いかもね」
凛「そっかぁ、もうそんな時期だよね」
真姫「……」
12:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
18:16:33.43 ID:cZkLMRJy.net
凛「じゃあ、真姫ちゃんばいば~い!」
花陽「ばいばい」
真姫「ばいばい。また明日ね」
真姫「(そっか……卒業しちゃうのよね)」
真姫「(う~ん。たしかに3年生にはお世話になったし。個別にあげるのも悪くないかも)」
真姫「(にこちゃん、希……絵里)」
真姫「(なっ、何で絵里だけ意識してんのよ……)」
真姫「(たぶん、絵里の意味分かんない行動のせいね。ほんと最近なんなのよ)」
真姫「(はぁ……手作りチョコなんて、すぐには出来ないんだからね)」
真姫「寒いわね……」
真姫「(マフラー、絵里の匂いが少なくなってきたような……馴染んだのかしら)」
14:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
18:25:54.88 ID:cZkLMRJy.net
真姫ちゃんの自室
真姫「はぁ……お風呂気持ちよかった。ドライヤーで乾かさなきゃ……」
真姫「絵里のマフラー……まだ絵里の匂いがするわね」
真姫「って、これじゃ変態みたいじゃない/// 何考えてるのよ私は!」
真姫「でも、この匂い……すごく落ち着く……」
真姫「明日には返さなくちゃいけないのよね」
真姫「また変な思考になってる……うぅ」
真姫「絵里……」
真姫「よしっ! ママ~、お願いがあるんだけど!」
16:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
18:33:11.70 ID:cZkLMRJy.net
翌日
凛「おはよぉ~、真姫ちゃ……すごい顔」
花陽「おはよ。寝不足?」
真姫「まぁ、ちょっとね……」
花陽「もしかして、チョコ作りで?」
真姫「まぁ、そうね……」
凛「追加で3年生分のも作ったの?」
真姫「いいでしょ、別に……そういう気分だっただけよ」
凛「そっかぁ。かよちん、やったね」
花陽「ふふっ。うんっ♪」
真姫「? 何かあったの?」
りんぱな「何もないよ~♪」
真姫「ふ~ん、そう」
17:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
18:40:08.74 ID:cZkLMRJy.net
花陽「一人ずつ呼んでから、チョコをあげた方が良いかもね」
凛「うんうん。一人ずつ感謝の気持ちを述べてね」
真姫「はいはい……じゃあ、とりあえず今のうちに連絡しておこうかしら」
真姫「希とにこちゃんには、朝に会いに行って……」
花陽「絵里ちゃんは?」
真姫「絵里は……昼休みにするわ。朝はあんまり時間無いし」
凛「間に合うと思うけど」
花陽「皆絶対喜んでくれると思うよ」
凛「うんうん! にこちゃん泣いちゃうかもね」
真姫「それは無いでしょ……」
18:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
18:48:18.97 ID:cZkLMRJy.net
~お昼休み~
凛「部活の時間が待ち遠しいにゃ~」
花陽「ふふっ、そうだね。あっ、そういえば真姫ちゃんは3年生にあげた?」
真姫「うっ……まぁ……あげたというか何というか」
真姫「とりあえず、にこちゃんと希には朝会ってあげたわ」
凛「泣いてた?」
真姫「感謝の気持ちって言ったら、二人とも恥ずかしがって喜んでたわ」
花陽「そっかぁ……絵里ちゃんは?」
真姫「絵里は……放課後に」
凛「まだあげてないの!?」
真姫「べっ、別にいいでしょ!?」
19:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
18:51:28.06 ID:cZkLMRJy.net
凛「よくないよ! もしかしたら自分だけチョコ貰ってないことを知って落ち込んでるかも」
花陽「たしかに……」
真姫「のっ、希なら空気を読んで、何も言わないかもしれないじゃない」
凛「いやっ! 希ちゃんは逆に言うよ!」
凛「絵里ちゃんだけ後で貰うことを勘付いて、見せびらかすよ!」
真姫「……そうかもね」
花陽「早く持って行ってあげた方が」
キーンコーンカーンコーン
真姫「あぁ……ごめんなさい、絵里」
20:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
19:01:31.23 ID:cZkLMRJy.net
穂乃果「さぁ! 練習はっじま~るよ~!」
凛「にゃー!!」
海未「今日はバレンタインですし、練習は早めに切り上げますね」
ことり「チョコ作ってきたからね~♪」
真姫「あ、あの……絵里」
絵里「真姫……何かしら?」
真姫「えぇっと……渡すものがあって」
絵里「もしかして……」
真姫「(絵里、すごく期待してる……)」
真姫「こっ、これ! 昨日、マフラーありがとう! じゃあ先に練習行くわ!」
絵里「……」
りんぱな「ああぁっぁぁああ」
22:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
19:06:23.50 ID:cZkLMRJy.net
絵里「(あれ? マフラーだけ?)」
絵里「(希が嬉しそうに自慢してたチョコとか)」
絵里「(にこが嬉しそうに話してた、真姫からの感謝の気持ちとか)」
絵里「(もしかして……嫌われて……)」
絵里「(ないわよね……大丈夫よね……)」
絵里「(チョコ……真姫のチョコ……)」
24:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
19:17:15.60 ID:cZkLMRJy.net
花陽「真姫ちゃん、すとっぷ!」
真姫「はぁ、はぁ。どうしよう……絵里を目の前にしたら、恥ずかしくなってチョコの話できなかったわ……」
凛「真姫ちゃん……動揺して、眼の焦点が合ってないにゃ」
花陽「だっ、大丈夫だよ! まだ練習後にチャンスはあるよ!」
凛「そうにゃそうにゃ! 絵里ちゃん、死んだ目してたけどまだ挽回できるよ!」
真姫「そっ、そうよね……帰りに渡せば良いんだから」
花陽「うんうん! 真姫ちゃん頑張って!」
真姫「そうよね……あれ? 上手く立てない……あっ」
凛「真姫ちゃん? どうしたの? 真姫ちゃん!?」
花陽「ほっ、保健室に連れて行こう。凛ちゃん」
真姫「(絵里……)」
25:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
19:24:32.04 ID:cZkLMRJy.net
――――――――
――――
――
真姫「(うぅん……私、寝てるのかしら)」
真姫「(保健室……そっか。私、倒れて……)」
真姫「(凛と花陽には迷惑かけちゃったわね)」
真姫「(今、何時かしら……チョコ、早く渡さなきゃ)」
真姫「絵里……」
絵里「呼んだかしら?」
26:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
19:33:53.66 ID:cZkLMRJy.net
真姫「絵里……絵里!?」
絵里「うん……何度呼んだって、絵里よ」
真姫「そっ、そうよね///」
絵里「ふふっ。良かった、真姫が元気そうで。寝不足かしら?」
真姫「そうね……昨日少し夜更かししちゃって」
絵里「そう……じゃあ、もう少しゆっくりしましょう」
真姫「うん、ありがとう……あっ」
絵里「あぁ、これ? 真姫のマフラーすごく暖かいから、気に入っちゃって」
絵里「それに……真姫の良い匂いがするの。真姫に抱きしめられているみたい」
真姫「何それ……意味分かんない」
27:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
19:40:33.27 ID:cZkLMRJy.net
絵里「そう? でも、私のマフラーも真姫の匂いがしたの」
絵里「もしかしたら、真姫がずっと私のマフラーを巻いてくれてたからなのかなぁ、って思ったりしてね」
真姫「そんなこと……」
絵里「私を……近くに感じてくれたかなって思ったりしてね」
真姫「ちょっと……こっち向かないで///」
絵里「ふふっ。隠れても、耳まで真っ赤なのは分かってるわよ」
真姫「エリーのいじわる」
28:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
19:50:32.60 ID:cZkLMRJy.net
真姫「それ、私の荷物?」
絵里「うん……はい、どうぞ」
真姫「ありがとう……絵里、これなんだけど」
絵里「これって、もしかして」
真姫「そうよ、絵里のためにチョコを作ったの。ママに作り方を聞いて、夜遅くまでかかったわ」
真姫「ふふっ。不格好で、部室に置いてあった高くて美味しいチョコには敵わないけど」
真姫「あなたのために……頑張ったの」
真姫「受け取ってもらえるかしら」
絵里「うん……ありがとう。大事に頂くわ」
29:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
20:04:15.15 ID:cZkLMRJy.net
真姫「はぁ……良かった。ちゃんと渡せたわ」
絵里「ねぇ、ここで食べていい?」
真姫「ここで? ちょっと恥ずかしいけど……うん」
絵里「ありがとう……じゃあ、頂くわね……んっ、美味しい」
真姫「ほんと?」
絵里「うん。今まで食べた中で一番美味しいわ」
真姫「もう、それは言い過ぎよ……」
絵里「言い過ぎなんかじゃないわ。だって、大好きな人から貰ったチョコなんだから」
絵里「モチロン、恋愛感情としてね♪」
真姫「えっ……えぇっ!?」
30:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
20:21:47.49 ID:cZkLMRJy.net
真姫「本当に……私のことを?」
絵里「うん、本当よ。私は真姫のことを愛しているわ」
真姫「なっ、何言ってるのよ///」
絵里「だって、しょうがないじゃない。好きなんだもの」
真姫「もう分かったわよ///」
絵里「真姫は違うの?」
真姫「えぇっ!? 私は……」
絵里「真姫?」
真姫「うぅ……好き///」
31:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
20:29:32.16 ID:cZkLMRJy.net
絵里「真姫、大好き!」
真姫「きゃあっ! ちょっと絵里、いきなり抱きつかないでよ」
絵里「だって嬉しくて……真姫」
真姫「もう……あっ、マフラーと同じ匂い……!」
絵里「マフラー? ふふっ、やっぱり私の匂いが分かるくらいに……」
真姫「違うの! 今のは……あの///」
絵里「いいわよ隠さなくて。真姫にそう思ってもらえてるだけで、私は嬉しいんだから」
真姫「ばか」
32:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
20:41:17.86 ID:cZkLMRJy.net
絵里「チョコも美味しいし、今日は最高ね♪」
真姫「本当に美味しい?」
絵里「美味しいってば……じゃあ、一個あげる……んっ」
真姫「ありがとう……って、何でチョコくわえてるのよ」
絵里「んっ」
真姫「このまま口移しで食べろってこと!?」
絵里「うん」
真姫「絵里、何考えてるのよ/// わっ、分かったから……食べるから動かないで」
真姫「もう……んっ……!? んんっ……何するのよ///」
絵里「キスしたくなったんだもの……でも、美味しかったでしょ?」
真姫「味なんて分からなかったわよ///」
34:名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
21:01:46.89 ID:cZkLMRJy.net
部室
凛「あっ、真姫ちゃん! もう大丈夫なの?」
真姫「うん、心配かけてごめんなさい。もう大丈夫よ」
花陽「良かったぁ……あの……絵里ちゃんにチョコは……」
真姫「もう渡せたわ。ありがとう……2人にはすごく感謝してるの」
凛「そっかぁ、上手くいったんだ。真姫ちゃんのチョコで絵里ちゃんも倒れちゃったらどうしようかと」
真姫「そんなわけないでしょ。私だってさっき食べたし、大丈夫だったわよ」
花陽「絵里ちゃんに食べさせてもらったの?」
凛「口移しだったりして?」
絵里「せいかい♪」
真姫「~~っ///」
りんぱな「あわわっ///」
絵里「な、な~んちゃって……あはは……」
真姫「絵里の……絵里のバカー!!」
おわり
38:名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
21:46:24.30 ID:GwIiMCIV.net
えりまきいいぞ~
40:名無しで叶える物語(聖火リレー)@\(^o^)/:2016/02/07(日)
21:55:12.67 ID:RbpdnZLm.net
ダジャレネタとは思えないほどに良い
46:名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/:2016/02/08(月)
05:37:37.49 ID:c02BGAD0.net
おつおつ
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10736: ゆりゆりな名無しさん