フォントのデザインを知りたいときに、わかりやすい本3冊
- 2015-05-09 Sat 14:00:07
- フォント
デザインを扱うときに、必要なフォントの知識をどこから入れたらいいかわからない、フリーのフォントはたくさんあるけど、基本がよくわかっていない、っていう人におすすめの本を3冊紹介します。
フォントってなんだろう?
ウェブデザイン上でフォントを使うとき。
バナーや、文章のタイトルや、広告のような大きな場所や、さりげない位置での存在感を出すときなどに使われると思います。
ウェブデザインが複合技術であると思うひとつに、
フォントというものがまず「既にデザインされている」ことにあるとおもいます。
(他に、写真や、イラストなどの素材もデザインされているものを使うことが多いですね。)
デザインされているものをさらに再構築するのがウェブデザインだとしたら
そのデザインの意図や、役割や、歴史を知ることが必要になってくるように思うのです。
「きれいな欧文書体とデザイン」甲谷一著
きれいな欧文書体とデザイン 名作書体の特色とロゴづくり
この本では、名作書体の紹介と、歴史、それを踏まえたアレンジ方法がまとめられています。
セリフ体と、サンセリフ体の違いから
スクリプト系の書体まで、性質や印象の違いがわかりやすい。
読み進めると、なんとなく気にもかけなかったMac内の標準フォントが、とても歴史のある名作の書体であることに気付かされます。
欧文書体のみの解説となりますが、
スタンダードな文字組みやロゴデザインへの理解が深まるはず。
デザインの歴史は、活版印刷が始まった頃からなので他の世界に比べれば浅いかもしれませんが、先人たちが積み上げてくれた知識に触れること、それを使って再構築できることはすごくありがたいことだなぁとおもいます。
フォントの歴史も、すこし違った道に同じだけあります。
ただ流行っているから、自分の好みだから、使いやすいからといったこだわりから飛び出して、より幅広い表現ができるようになっていきたいですね。
「たのしいロゴづくり -文字の形からの着想と展開」
たのしいロゴづくり -文字の形からの着想と展開
こちらは日本語フォントにも触れていますが、ほぼ欧文フォントが基本になっています。
a-xまでのすべてのフォントのなかから代表されるフォントでクセを比較したり
文字を「カタチ」として捉える、頭の体操になります。
文字を文字として見ずに、「デザイン」として捉える目がロゴづくりには必要だってことが言いたかったのかなーなんて思いました。
文字の選び方、印象、スタンダードなアレンジの仕方が丁寧に掲載されており
ぼーっと眺めているだけでもたのしいおしゃれな文面で、フォントデザイン力をアゲてください。
フォントのふしぎ
フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?
おまけでご紹介。ヴィトンや、Diorや、シャネルなど、ブランドロゴにどんなフォントが使われているかが書かれている本。
これがまた、ほとんどMacの標準フォントで表現できてしまうっていうことにびっくりしてください。
☆
ブログを書いている途中でamazonリンクを探しに行ったら
すでにマーケットプレイスのみの扱いになっている本ばかりになってしまっていました。
名作だとおもうんですけどねー。
本屋さんでフォントの本は、ウェブデザイン周りの技術本の棚には置いてません。
デザイン関連の棚に置いてあります。
デザインの歴史、フォントの歴史、人間の目で見える色の科学など
ウェブデザインを学ぶには、パソコン技術以外のデザインやひとの本質的なところに切り込む必要もあるということです。
ご参考にどうぞ。
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