大海原の小さな光

OPとEDとが入れ替わっていたり、いずれにも本来の映像が用いられていなかったりと特別感に満ち溢れた構成ですが、最終回ではなく最終回の一回前です。演出の意図はイマイチ分かりかねますが、お話としては最終回を目前に盛り上がっている。いるのか。


翼対クリス、決着。まぁ、半分ぐらいは茶番めいている勝負だったんですけどね。お互いに必殺技をぶつけ合ってクリスは倒れた。というところまでが作戦だったのさ。うん、よくあるよくある。途中でい色々あった気もするけど兎に角、首尾よくソロモンの杖を奪ったのだった。て、ひょっとしてクリスが敵組織に入り込んだ理由ってそれなの。いや確かにソロモンの杖が迷惑なのは間違いないけどさ。話も大きくなってきたし今更それ一個奪ったところで、という気持ちが拭えない。未だかつてこれ程無意味な潜入作戦があっただろうか。

アンチリンカーは忘れた頃にやってくる。とりあえず、ソロモンの杖を手に入れるまでの攻防で一番印象的だったのがここ。視聴者としてもわりと本気で忘れそうだったよ、それ。いや、コメントで指摘されたこともあるし、最初の方でそういうガスが使われてたことは憶えてたんですよ。でも今更使う機会があるとも思えなかった。そしたらまさかこの土壇場で使われるとは。

この戦いを通じてクリスからの翼の呼称が「先輩」になりそう。そうか、知り合ってから随分時間がかかってしまったが、クリスは先人のことを先輩と呼ぶポジションだったのか。


真のフィーネは切歌ではなく調だった。あぁ、うん、切歌だっていうミスリードは毛筋ほども信じてなかったけど、調だとも思わなかったよ。確かに言われてみれば最初の頃からそういう風に読めなくもないが。しかし切歌が本気で全くフィーネとは無関係であるかのように纏め始めてるが、だったら今までの意味ありげなネタはなんだったのかと言いたい。

なお、フィーネの魂は前作の最後を受け継いで心を改めていたようで、以前のような絵に描いたような悪役面は見られない。まがりなりにもきれいに終わらせたことを蒸し返したあげく、せっかくつけた結末をぶち壊しにするような展開にならず一安心。続編になって最初にフィーネの名を持ち出されたときからずっとその可能性を恐れてましたからね、私は。


前回の時点で相当だったが、ソロモンの杖を奪われたあたりから更にボスっぽさを失いもはやただの変な人になってる博士。殆ど出番の無かった主人公。数少ない出番も専ら目的地に向けて走ってただけ。主要人物がどいつもこいつも。そんなこともあったけど兎に角、向かい合う二人のガングニール使い。あと、博士。絵としては良い感じだけど、さてここからどうする。と、何が起こるか本当に想像できないまま次回最終回。