大海原の小さな光

結婚して日々遊び暮らしていたキリト、アスナはある日、身元不明の子供を拾った。子供はユイという名前意外一切自分についての記憶が無く、精神が幼児のような少女であった。彼女は程なくキリトたちをパパ、ママと呼んで懐いた。色々不可解な彼女は何者か、探るキリトたちのたびが始まった。そんな話。

今回の話の趣旨は明白である。パパ、ママと呼んで慕ってくる守ってやらなければいけない子供、こんなお膳立てを整えて家族ネタではないとはまさか言うまい。なんだか、どこか安易に感じる話だ。いえ、別に良いんですけどね。恋愛とか、結婚とか、ゲーム内で人生の縮図のような経験をして、現実とは、虚構とは、人生とはなんて考えるのなら悪いとは思いません。

ただ、そもそも私はアスナとの恋愛の時点で物語として物足りないと思ってたんですよ。アスナが何故あそこまでほれているのか分からなくて。今回にしたって家族ネタをやりたいからとでも言うように、慕ってくる無力な者が唐突に出てくるし。とにかく途中経過が雑で、その辺が安易と感じるんだと思う。

まぁ、この作品の舞台は所詮ゲームで、ものが壊れれば跡形も無く消えうせ、包丁を食材に当てればばらばらになった食材が現れる、コマンドを入れればすぐ服が脱げる、そんな世界だ。雑な展開はむしろ世界観に合ってるのかもしれない。


ところで、ユイの記憶喪失だが、最近『宇宙の騎士テッカマンブレード』に少しはまってるので、記憶喪失は嘘設定だと疑ってしまう。あれみたいに本当は何も忘れてなどいないのに嫌なことなので忘れたことにしてるって言うのは稀だが、思い出すべきことなんて本当は無かったというのは定番だと思うんだ。世の物語における記憶喪失の半分は嘘設定だと思う。今適当に言ったことだけど。


圏内戦闘でHPは減らない。明らかに圏内事件のときと描写が違うんだが。あの時は攻撃自体が失敗するような描写だったのに、今回は当たってもダメージにならない感じ。もう少し一貫性というものをだな。