読む前から気が重い「文章による企画書」の弱点 しつこく説得されることへの「拒否反応」もある
新たなアイデアを生み出す「融合」と「包含」
ビジネスの世界では、企画書を書く必要に迫られる人も多いと思いますが、図はよい企画を考えるのに役立ち、また説得力のある企画書を書き上げるという面でも大変有効です。
企画を考える場合には、こんな方法があります。例を挙げてみましょう。
まず、「現状の問題点」「現状で利用できる人材や資源、ツール」「求められている成果」といったものを、最初はランダムで結構ですから、思いつくままに紙に書き込んでいきます。
ある程度キーワードが出揃ったら、今度はそれらのキーワードをマルで囲み、関連性のあるものを線で結んでいきます。また、共通性のあるものはまとめてグループ化してしまいます。最初は相当に錯綜しているかもしれませんが、何度か図を描き直していると、かなり整理されてまとまりのある関係性が見えてくると思います。
そうした図でも現状と理想の間には当然、乖離がありますから、線でうまくつながらないところが出てきます。そして、その線でつながらない部分が課題であり、企画の出発点になります。「なぜ乖離が生じているのか」「その乖離を解決するためには何が必要でどうすればいいのか」ということが見えてくるのです。
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