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2024.09.10 令和6年9月定例会 2日目(決算・補正予算否決されました)

 本日は定例会2日目で、代表監査員を招へいしての令和5年度決算認定及び決算監査報告の審議からスタートしました。今年は代表監査員が7月で任期満了に伴い交代した事と、議員選出の監査委員が途中で辞職した事による若干の混乱が生じはしたものの、監査報告では「監査の結果、適正に実施されている事が認められた」との報告をいただきました。

 ところが、決算認定の採決に入り議員選出の監査委員の方から「反対」との討論があり、他の1名の議員も反対との事で、賛成1 反対2の反対多数で昨年度に続いて決算は不認定となりました。議選監査委員の方からは反対の理由等も述べられていましたが、自分としてはこの判断に対し全く理解できませんでした。また、反対の理由も述べずに採決にあたり反対した議員もおり、よくワカラナイままの採決でした。現在の議員構成では、議長を除き採決に関わる議員は3名となり、1人の判断はより重要となってきます。定例議会を前に、自分の方からも議会に対して是々非々での判断を申し入れしたところでありますが、結果として全くもって理解していただけず非常に残念です。決算は不認定ではあったものの、行政としては監査委員からのご意見を踏まえ、出来るところから改善に向けた対応をしていきたいと思います。

 次の令和6年度一般会計補正予算についても、様々な質疑が長時間に渡り繰り広げられましたが、採決に際しては、こちらもやはり賛成1 反対2の反対多数で否決されてしまいました。動画をご視聴されていた住民の皆様にはどのように伝わったか分かりませんが、行政としては精一杯丁寧に説明をしてきたつもりです。反対議員の討論の中で、「製油センターの予算が入っていない」「新焼却施設の説明がなされない」「住民の要望に応えていない」などの理由で反対するとのことでした。討論に対し、執行部側からは直接反論も質問も出来ないので聞くだけしかできないのですが、聞く限りは今回の補正予算とは直接関係無い理由であると考えます。予算の編成権はあくまで執行責任者である村長にあります。「この予算を付けないなら反対だ!」というのであれば、その立場になるべきであると考えます。また、予算に反対するのであれば、その前に修正予算の動議を提出するなどの措置を講じるべきと考えます。

 議会に対しては常に、予算編成権者である自分の役割と責任のもとで上程させていただいています。今回結果として、議員のご理解頂けずに補正予算が成立できず、住民の皆様にはご迷惑をかけする事になりました。責任を痛感するところであります。大変申し訳ありません。

 その他の各会計補正予算につきましても、一部の特別会計補正予算を除き一般会計から繰り出されている関係もある事から、議案としての上程を取り下げさせていただく措置としました。

 議会終了後には関係職員とで対応を協議し、現在確保している予算の中で、優先順位を付け、出来る限り住民生活に影響が無いように対応していくしかないとの事で一致しました。

 議員それぞれの立場も理解するところでありますが、100:0の判断では無く、事前の調整等があっても良いのかとも思います。

 10月には利島村議会議員選挙も予定されています。このような状況を住民の皆様がどのように判断するかは、あくまで地方自治の基本となる選挙によってのみ計れます。「我こそは!」と思う方の立候補を望みます。

 日程の最後に、10月から着任する新教育長の人事案件が可決されました。9月いっぱいで文部科学省へ帰任される弟子丸教育長に代わり、新たな教育長が選任されました。住民の皆様には機会ありました際にご紹介させて頂けたらと思います。

 時間を残して、9月定例議会は終了しました。

令和6年9月定例議会日程



コメント

鼎の軽重を問う

議会お疲れ様でした。
補正予算の否決は残念です。私共が関与する案件もありましたので私共の採用活動やインフラ運営に影響が出ないことを祈るのみです。
議会もあらかた拝見しましたが相変わらず進歩がないなという感想です
私も組織を率いている身ですが、対立する意見にも聞く価値はあると思い、進んで拝聴し正すべきは正し聞くべきは聞くスタンスで一時期よりは異なる意見を持った方とも相互理解はかなり進んでいると自負しております。あと物事がうまくいかない時は自分に原因を求めることにしています。自分を変える方が簡単ですし。
翻って村政はどうでしょうか?
2軸の対立構造のまま激化は予想できても解消する見込みがありません。対立するしか手がないのでしょうか?相手の言ってることはすべて間違いですか?相手の主張は聞く価値がありませんか?
あらゆる方法を尽くして融和を図る事はできませんか?
議会一発勝負しか本当に手がないのでしょうか?よその自治体はもっと議論を深める工夫をしているところも一杯ありますよね。対立する陣営と平行線なのはわかり切っているのに他の機軸を打ち出さないまま否決されるのは村民からすると不思議にしか見えません。今回は村民や役場の職員でさえ否決が予想されていた話ですので影響を受ける身としては残念でなりません。
村長も初期の頃は議会改革の志を持っていたと記憶しています。村民との対話を公約にも掲げていたと思います。議員も村民だと思いますよ。
村長の対話というのは、意見が違う相手は対象としないものなのでしょうか?
私共の生産者会議に参加いただけるのも非常にありがたいのですが、村側の意欲は低く村の方針を伝えるだけでは対話にはなっておりません。
総合審についても去年もろくに開催がなく今年度に入っても開催されず、やる気のなさしか伝わってきません。どうしてこんなに議論や対話ができない島になっているのでしょうか?
村長は、議会と役場が円滑に回ればそれでいいのでしょうが、外から移住してきた人間はこの村に住む意味を日々自問自答しています。胸を張って言えるような村の魅力も少ないなと思いますし、この先村が何で勝負するかもわからず明るい展望を持つことができません。行政に頼らず自力勝負でもいいかなと思いだしてはいますが、村で仕事する以上どうしても村と関わるのでそこでストレスも生じます。
今日も他の事業所で村との問題を聞き、どうして文句言わないの?議論した方がいいよと言った所、答えは役場の職員は忙しいからとの返答でした。あきらめられちゃってますよ。村長も役場職員は忙しい・大変だとよく言いますが、まともな民間の会社では社長や社員が顧客や関係者に忙しいなんて絶対に言いません。忙しいというのは自分の工夫の足らなさを露呈するものだと民間や商売する人間なら普通に思うことです。役場にとっても村民はカスタマーであるのにお客様にそんな風に忙しいからねってあきらめられてる人たちってどうなんでしょうか?却って役場の職員の立場を貶めていませんか?
任期もあと一年ぐらいだと思いますので応援した身としては今一度原点に立ち返ってくれることを望みます。
村民からすると村民の為の村政だよなって思えることが村に居続ける一つの理由になると思いますので。

最後にもう一度言いますが、議論や対話ができないのであきらめてそれを飲み込むしかない島になってしまっているのは非常に残念です。
私は立場上、村に対する不満は公にし続けます。どこでも誰とでも議論や対話はウエルカムですので異論・反論お待ちしております。

Re: 鼎の軽重を問う

令和6年9月議会後に寄せられた、ブログに対する柴田さんのコメントに対し


柴田敦史さま。議会中継の傍聴、またコメントありがとうございます。
表題の「鼎(カナエ)の軽重を問う」という言葉について、自身不勉強でこの際に調べてみました。
「上位の者の権威を疑って、地位を奪おうとすること」という事で、まさに私に対する疑念という意味なのかな?とお受け取りしました。(もし違っていたらすいません)

議会に対しては、これまで様々なアプローチで議論を試みたものの、うまくいかなかったというのが正直な感想です。(実際に今議会前にも相談をしました)

自分も今議員構成の中で、4年間は村議会議員という立場であったたため、事前のコミュニケーションをしていった方が、議論がより充実していくと考えていたので、村長就任当初は様々な試みを実施してきました。
しかし、議場でも説明しているような様々な経緯があり今の状況となっています。

当然、自身の能力不足や判断の誤りも含め、反省する部分も多分にあったかと思います。
結果としてこのようになってしまい、住民の皆様に対して大変申し訳ない気持ちです。

10月の議員選挙の結果を受けて、改めていきたいと考えています。
自分の任期も残り1年程なっています。
引続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いします。


村山将人

続 鼎の軽重を問う

コメントありがとうございます。
鼎の軽重を問うに関しては偉い人の権威を疑うレベルのニュアンスです。
過激なタイトルですので書くべきか随分悩みましたが議会運営全体に対する怒りの表明と受け取っていただけたら幸いです。村長に対する怒りもありますが、村長に対してだけではありません。
今の機能不全の議会運営に対しては大多数の村民は無関心です。Youtubeの視聴者数もリアルタイムだと大体15人以下です。平日の昼間にあんな長時間では見る人も限られると思いますが。ずっと見ている人間からすると議員さんも執行部も見ている村民がどう思うかなんて事はあんまり考えていないよねと感じます。
誰のための議会なんだろうねと思う議会になってしまっている現状を議員の先生も執行部も役場の職員も我々のような村民も反省すべきかなと思います。
議会の一発勝負で賛成&反対をやり続ける限り、批判する側は先鋭化し過激化します。守る方はなりふり構わず守るしかありません。両者とも美しいとは言えず利島のイメージダウンです。普段からコミニケーションを取り続けている関係ならばこんなことにはなりません。誰も幸せになれないこんなシステムで対立をし続けているのが利島の歴史なんでしょうか?
多くの村民は置いてきぼりで選挙の時だけ盛り上がる議会に対して、少なくない村民はうんざりしています。外から来た人間の中には選挙が憂鬱な人も結構います。勝った負けたも目先は大事でしょうが、そんなことやっている間に島ごと沈まないか危惧しています。
手慰みに、伊豆・小笠原諸島の利島以外の市町村を調べてみたところ、全ての町村議会で常任委員会が設置されていました。間違っていたら指摘して欲しいのですが、同じ小離島である青ヶ島や御蔵島にもあるのになぜ利島だけ最低限あるものがないのでしょう?常任委員会で予算や懸案を議論すれば少なくとも相互理解は進むのではと誰しも思う事です。
他の市町村との比較や先進地域の取り組みの研究なんかは当然されているものと思いますが、有効打がないですよね。村民をうまく巻き込みませんか?身近でも選挙が近いので進んで選挙や議会の話題をしていると色々とアイデアが出てきます。例えば、高い投票率は利島の自慢になるのだからそこにスポットライトを当てたいよねとかYoutubeはコメント書き込めるようにしちゃえばいいのにとか、公開討論会やったら面白いんじゃないかとか。
村民からすれば選挙もある意味祭りにしちゃえば関心も出て来るのではないかと思ったりもしています。
専門家からすると取るに足らない話かもしれませんが、大事なのは村民が選挙の後も議会に重大な関心を持ってもらう事と真に利島の将来に有益な議論がなされる議会に生まれ変わることだと思います。
議会改革は議会に丸投げしても変わりません。村民が無関心でも変わらないと思います。議員の先生が村の為に活躍する為の舞台装置を作り出すのは村長や役場職員の働きなくしてあり得ません。
大変だとは思いますが、ちょっとの失敗でめげずにチャレンジし続けることを求めます。事を成す為に村民をうまく巻き込むのは行政の仕事だと思いますので。

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