« 選挙ポスターコンプリート・2010(その他) | トップページ | カーナビで県境の蛇行っぷりを体感したい!(その2) »

2010年7月28日 (水)

カーナビで県境の蛇行っぷりを体感したい!(その1)

カーナビをポンポンいわせたい!

石井裕さんの著書「県境マニア! 日本全国びっくり珍スポットの旅」という本によると、日本には様々な県境があるらしい。

その中でも特にぼくが気になったのは「高野龍神スカイライン」の「怒涛の県境またぎ」というものだ。 高野龍神スカイラインは奈良県と和歌山県の県境に沿って道路が作られたので、ちょっとした道路のズレで車が県境をまたぐため、カーナビが非常に短い区間で「ポーン、和歌山県に入りました」「ポーン、奈良県に入りました」をなんどもくり返すのだという。

高野龍神スカイライン

これはぜひ行って見てみたい!

「県境」というと、川の上だったり山の上だったりして、行くことすら困難だったりするのだけど、ここは車で走行しながらその入り組んだ県境を体感できるというのだ。

ぼくのような県境好きにとっては想像しただけでも軽く失禁しそうなほどの場所なんだけれども、高野龍神スカイラインは遠い。東京からは日曜日に気軽にお出かけというきょりではない。

さらに、ぼくは車の免許を持っていない! 免許を持っていないという前にぼくはそもそもセダンとクーペの区別もつかないほどの車オンチなのだ。(注:今は区別つきます)

でも、カーナビが県境アナウンスをなんどもくり返すそのようすをじっさいこの目で確かめてみたい……。

ところで、県境蛇行地帯というものがある。
今、エラそうに「ある」とか、言っちゃいましたけど、ぼくがそう勝手に呼んでるだけなんですが。

で、その「県境蛇行地帯」とは何か?

かいつまんでいうと、「昔、蛇行して流れていた川に沿って県境を引いたけど、その後の河川改修工事で川がまっすぐになったため、県境だけが蛇行している場所」のことをぼくは勝手に県境蛇行地帯と呼んでいるんですね。

全然かいつまんでないですね。

言葉で説明しても難しいのでじっさいに下の図をご覧ください。

Photo_6

絵の稚拙さ等、色々とツッコミたい気持ちはひとまず横に置いていただき、蛇行した河川に沿って引かれた県境(①)が、河川改修工事で川がまっすぐとなったのに、県境だけが蛇行しているという状態(②)というのは分かっていただけると思う。

そして、注目して欲しいのは道路。

河川改修工事のさい、道路もまっすぐ引きなおされるため、この道路を走行するだけで蛇行状態の県境を何回も越えることになるのではないか?

そう!

「県境が入り組んだ蛇行地帯を東京近辺で探して、免許を持ってる友人にカーナビの付いてるレンタカーを運転してもらって走れば『怒涛の県境またぎ』が体感できるんじゃないか!」

われながら見事な思いつき! 車も運転免許もアウトソーシング。県境蛇行地帯のプロデュースだけぼく。素晴らしい! さっそく準備だ。

立ちふさがるカーナビの壁

ところがである……ぼくはカーナビなんてどこのメーカーのものも県境アナウンス機能がついてるものだと思っていた。しかし、いくつかのレンタカー屋に問い合わせたところ、中には県境アナウンス機能がついてないカーナビもあるというのだ。さらに、県境アナウンス機能付きカーナビ搭載の車を、タイミング良く貸し出してくれるという保証もできないともいわれてしまった。そんな、ご無体な……ぼくは受付の人に尋ねてみた。

ぼく「カーナビの機種にこだわってレンタカーを借りる人はどうしてるんですか?」

店員「いや、そういう人は居ないですね」

ぼく「あ、そ、そうですか……」

これでは計画が頓挫してしまう……。1万円近く払ってレンタカーを借りてカーナビに県境アナウンス機能ありませんでしたってアホみたいだ! 困った。

しかし、棄てる神あれば拾う神あり。ネットでカーナビについて調べていると、トヨタ純正カーナビには県境アナウンス機能が標準装備されていてるということが分かった。しかも、プリウスには必ずトヨタ純正カーナビが搭載されているらしい。これは朗報! さっそく免許を持っている友人にお願いし、プリウスを借りることにした。

さて、肝心の県境蛇行地帯についてなんですが、数日間、マピオンとにらめっこしつつ以下の4箇所をピックアップしてみた。

町田市三輪町
距離は短めだが、この県境通りカーナビが反応すれば1キロ程度の道のりで8回は県境アナウンスが聞けるはず。

町田駅前のヨドバシカメラ
ここは、ネットの情報によると、駐車場の螺旋通路上に県境があるため、カーナビの県境アナウンスがなんども反応することで有名らしい。蛇行地とはちょっと違うが、せっかくなのでこれも確かめたい。

相模原市南区上鶴間本町五丁目付近
道に対して県境が直角に入っている理想的な県境蛇行地帯。うまく行けばここも8回ぐらいは連続して県境アナウンスが聞けるかもしれない。

町田市小山付近
ここは道に対する県境の入り方が微妙なんだけど、距離が長いので何回かは連続して聞けるかもしれない。

以上、4ヶ所をめぐっていきたいと思う。

2に続く

|

« 選挙ポスターコンプリート・2010(その他) | トップページ | カーナビで県境の蛇行っぷりを体感したい!(その2) »

デイリーポータルZ投稿記事」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カーナビで県境の蛇行っぷりを体感したい!(その1):

« 選挙ポスターコンプリート・2010(その他) | トップページ | カーナビで県境の蛇行っぷりを体感したい!(その2) »