木嶋佳苗被告の事件を巡る本の書評関連のまとめ
- MiwananaFFS
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以前、まだ最初の公判中だった頃の北原さん@minorikitahara のツイートに対して、私はナルト付けて「内面化されたミソジニーを感じる」と書いた。その時は、有名人に直接返答された緊張感と、自分の言語能力に対する自信のなさから、お茶を濁すと言う卑怯な手を使って議論しなかった。
2012-08-12 16:18:13ほぼ直感で「内面化されたミソジニー」と表現したのだが、今はその意味を言語化できると思う。ファーストネームでの呼び捨てや、「毒婦。」出版、その後のイベントの数々を通して見えてくるのは、木嶋佳苗被告、及び被害者して消費する、という行為だと。 @minorikitahara
2012-08-12 16:24:07@MiwananaFFS ミソジニーとどういう形で内面化するか、というのは、 http://t.co/SXqaBrZS に触れられたマイノリティ内でのポジションにも関わってくると思うんですよね。 @minorikitahara
2012-08-12 16:24:15フェミニストを自称する北原さんが、ミソジニストの手法である「女性の客体化と消費」を行う事に強い違和感を感じて、当初の発言をしたんだと、今にして思う。 @minorikitahara
2012-08-12 16:27:40北原さんの著書「毒婦。」は購入して読んだ。ロフトプラスワンで行われたトークイベントはUstで観た(1部のみ)。「毒婦。」での北原さんの木嶋被告、検事や傍聴者の分析なんかには共感するところもあったし、フェミニストとしての貴重な発言だと思う部分も。 @minorikitahara
2012-08-12 16:37:59でも、その上で、北原さんが木嶋被告を客体化して消費してると思うし、先日ツイートされていた「キスは何回したのか」と言う質問を被害者の一人にしたことをTwitterと言う場で公にする行為は、被害者に対しての暴力行為だと思う気持ちは変わらない。 @minorikitahara
2012-08-12 16:42:27同年代のおんなとして(私の自認はXだけど)、フェミニストとして、北原さんに期待していただけに、今回の件は残念でならないと思う。少なくとも私が感じている残念な思いは、期待に比例している事は確実。@minorikitahara
2012-08-12 16:51:09@guriko_ @MiwananaFFS 犯罪に絡んで、捕まった後とかだと、どっか『切り刻んでよい素材』に、なっちまうというのはありますな…政治家にいどむ、とかのこころがまえとはぜんぜん違うだろうしさ。反撃できないもんなあ。
2012-08-12 19:15:51なるほどRT @MiwananaFFS: @Hornet_B @guriko_ だから、佐野眞一氏の東電社員殺人事件を扱った2冊は成功したんだと思う。被害者や遺族に対するリスペクトが感じられたし、ゴビンダ氏の冤罪の可能性に言及してそこを主題に持ってきてたから。
2012-08-12 19:22:47ノンフィクションライターと、エッセイ書きとの経験&訓練の差というのはその辺でものすごく大きいと思いますよ。 @MiwananaFFS @hornet_b @guriko_
2012-08-12 19:31:14ノンフィクション&ドキュメンタリーは書き手・作り手が"事実に"語らせる。エッセイスト、コラム書きは"私が"語る。この違いはものすごく大きい。
2012-08-12 19:33:47ブロックする、しないは別にいいんだけど、本も買って読んでトークイベントも視聴してその上でコメントしたのに、一言もないのは残念だなぁ。
2012-08-12 22:17:15@velarium2012 うーん、確かに、ツイートでも本でも、木嶋被告の動機そのもの、と言うよりは、北原さん自身の投影(と言う言葉であってるかどうかはわからないけど)の方が前面に出ている点は似てると思いました。木嶋被告を通して時代なり世代なりを語ってる様な感じです。
2012-08-12 23:06:31@velarium2012 フェミ的観点から社会批判をしている、と言った点では、読んでて共感できたんですが、その過程において木嶋被告なり、被害者なりが消費されてる感じには違和感を持ったし、それについてご本人からのご意見をお聞きしたいと思ったんですけど…
2012-08-12 23:12:48さて、北原みのり氏についてだが、昨日は「事実に語らせるノンフィクション/私が語るコラムニスト」という補助線を引いてみたけど、後者の側面で眺めれば、語る"私"の視点に共鳴しエンパワーメントされるが故にファン層が出来上がるのはわかる。ドキュメンタリー作家にはファンってそぐわないしね。
2012-08-13 07:29:57"私"で語る表現者がファン層を形成するのは当然でそれ自体が価値だと見ることはできる。でも、それこそ上野ファンとかファイトバックの会とか、ファン性が前面に出てしまった時の危うさは運動や思想にとってとても危険なことなのは言うまでもないでしょう。
2012-08-13 07:47:32まずは、タイトル「別海町からきた女」。誰のこと?って思わせるタイトルが、木嶋被告の白黒アップの顔写真の両脇を囲むように書かれてる。木嶋被告の出身地や家族の歴史に彼女の人となりを見出そうとしていて、前半部分の主題もそうなっている。(続
2012-08-13 13:14:43本当に丹念に家族構成や祖先の足跡を北海道入植の歴史も踏まえながら、木嶋被告の同級生や近所の人達の証言などを集めて、木嶋佳苗被告の人物像を捉えようとしている。でも、冒頭から「モンスター」扱い、「サイコパス」、「大きな欠損がある」などと決め付けて突き放している。(続
2012-08-13 13:26:12後半部分は、もっぱら公判の模様。こちらは木嶋被告もさることながら、特に詐欺被害にあい証言台に立った男性被害者をも痛烈に批判している。それは「被害者にも落ち度があった」と言うよりは、「被害者も木嶋被告と同様の、お金に執着している価値観しか持っていない」というもの。(続
2012-08-13 13:37:57最終的には、公判の滑稽さ、物的証拠が少ない事件で、安易に「正義感」をかざし死刑判決を下す「達成感」を語る裁判員裁判の危うさなどに言及されていた。佐野氏が「新しい時代の犯罪」と言う分析には、ネットやメールなどのツールの表層的なものに惑わされ過ぎてる安易さに同意できなかった。
2012-08-13 13:55:09以上が佐野眞一氏の木嶋被告本の感想でした。さすがノンフィクションライター!と唸ってしまうようなディテールまで調べてあって、でも感覚的、と言うか、感性の問題なのかもしれないけど、「このオッサン分かってねーな」って思う部分もあって。
2012-08-13 14:02:41@MiwananaFFS おっさんだからおっさん部分はそれは批判してもいいと思うんだけど、そうか、なかなか良さそうだね。読んでみようかな
2012-08-13 14:09:49人は生きて行く上で色んな処世術を身につけるわけだが、社会の構造上、女性により多くの負担がかかってる事を指摘してきたのがフェミなのだが、それを承知した上で、生活の為に化粧したりスイーツな服装したり、男性社会に殺されないように様々な妥協をせざるを得ないのが大多数の女の現場だと思う。
2012-08-14 11:53:10それを「妥協」や「折り合い」と理解して生きてるのと、あくまでも自分の自由意志でやってるんだって思って生きているのとでは、対立が生じてしまうのは仕方無いことなのかな。社会構造が変わらない限り本当に自由意志で出来る事なんてほとんどないと思うか、そんなことないと思うかの違いと言うか。
2012-08-14 12:02:43妥協して生きてる女性をdisるのも、妥協をやめて(いわゆる「女を降りた」と揶揄される状態)生きてる女性をdisるのも、どっちも敵の思うツボにはまってるだけで建設的とは言えない。そもそも、この様に考える事ができるだけでも相当恵まれた状態にあると言えるわけで。
2012-08-14 12:27:19Professional Niche-Filler 自らの存在及び生き様を肯定的に示すことで世間の人々を拘束している固定観念に「?」と不思議を発生させる妖怪です。