りほ「ただいま~」
ぽって「今朝ね、志保美さんに会ったんだけど」
かおる「つまり志保美さんがほぼろさんと一緒に暮らしていると?」
話をしてる間にすっかり意気投合したらしいです。のりえ「こりゃびっくりニュースだ!」
かおる「しっかし志保美さんとほぼろさん…いまいちピンとこない」
たしかに。意気投合くらいで普通同居なんてするかしら?
ぽって「どんだけ~!」
麻音、さすがにそれはないわ。ドラマの見すぎだじぇ。
のりえ「もしかして!ほぼろさん家に居候したら、朝・昼・晩、お好み焼き食べ放題だZE~を狙ってるとか?」かおる「な~い、な~い、な~い、な~い、な~い、な~い!」
お好み焼きは好きですが、さすがに三食ともそれとなるときついです(汗
中学の時、たまたま見つけた"空の写真集"空にも色々な表情があって、見ていると優しい気持ちになったり、懐かしい気持ちになったり、写真てなんかすごいって思った…それが、私と志保美さんとの出会いだった。
マエストロ「こまちちゃんもデジタルじゃなくて、フィルムで撮ってるんだよね」
こまち「おじいちゃんに昔のカメラもらったから!」キリッ
ぽってに対抗心を燃やしたか。
こまち「たまゆらのお店にあったお姉さんの写真、いいなって…」
どうやら対抗心だけじゃなかったようだ。本気で写真家になろうとしてるのかな?
ぽって「ふぁああ!?あ、ありがとう…なので///」
かおる「ふむ…志保美さんの写真にぽってが憧れて、そのぽっての写真をこまちちゃんがいいって言って…」
麻音「繋がってるね」
こうやって色んな繋がりが増えていくんだなぁ。そういえば、私も幼い頃は多くのものに憧れたものですよ。
りほ「は~い!ではここで、ほぼろさんトリビアクイズ~♪第一問、ほぼろさんの本名はなんと言うのでしょう?」
麻音「前に、ほぼろさんの先輩さんが"ちもちゃん"て…」
のりえ「ちもちゃん…ほのぼのッス~」りほ「ん~そっかぁ、知ってたのね。第二問、苗字はなんでしょう?」
かおる「お?」
麻音「それは…」
かおる「知らないよね…」りほ「みんな降参ね~♪正解は、数字の八に色と書いて"やくさ"」
ほぼろさんの本名は"八色ちも"だそうです。実は前回の記事で"ちもさん"と先んじて書かせていただきましたが、これには元ネタがありましてですね。去年のたまゆら発売記念イベントにて"ゆかちー(のりえの中の人)"がほぼろ店主の名前案に"三色(みしき)ちも"という名前を挙げたんですね。これを知っていたため、"ちも"という名前にピンと来まして、使わせていただいたというわけです。
どうも会話の内容や表情に違和感を感じるんだよなぁ。
りほ「私ね…今、空の写真撮ってないの。行き先の無い切符なんだよね…」
ぽって「あ…持ってます」
志保美さんがくれた、行き先の無い水色の切符。これは、夢がふわふわして固まらない私たち。でも今はそれでいいって志保美さんが言ってくれた。…もしかして、志保美さんも迷ったり立ち止まったりするのかな?
りほ「ねぇ沢渡さん、今度一緒にカサブランカに行かない?」
ぽって「う?カサブランカって…」
ちも「うちの先輩のお店よ~呉の。今度りほちゃんと行くんよ~」
というわけでカサブランカへ行ってくるので。
りほ「なんというかフリーダムだよね。ちもさんから話を聞いていたら、どうしても会いたくなっちゃって」
ぽって(志保美さん…まさか写真を辞めようと…?)
電車内での2人の会話。りほさんはスランプに陥ってるのかもしれないな。スポーツ選手とかにもありがちですが、アレきついんだよなぁ。
みその「カサブランカ定番メニュー候補の"ゴーヤクリーム抹茶冷麺"!召し上がれ~♪」
りほ「ゴーヤクリーム抹茶冷麺?」
ぽって「はっ!それで生クリーム!?」
…
おっさん達「ごちそう…さま」
みその「ふむ、やはりゴーヤと生クリームは一考すべきじゃね~」ナルホド
2人のおっさんがゲテモノを召し上がり、天に召される瞬間であった。
ちも「大丈夫なんかいね?」
みその「これね~実験メニューなんよ。新しいメニューのためにいつも試食してもらっとるんよ♪」
癖になっているのか、このおっさん達、実験メニューをしばらく食べないと逆に調子が悪くなるようですw
みその「今の人ねぇ、白井ケンさん言うてね、この町でず~っと花屋さんをやっとるんよ。ケンさん、同じ場所から見た写真をず~っともう、何年も何年も撮り続けとってねぇ。それ見せてもろうた時、ここに住み続けんとわからんことがあるんじゃ~って気がついてねぇ。えぇなぁって思った。写真の中に風景だけじゃのうて、変わってく時間も写っとった。うちもそんな、ここにおらんと描けん絵が描きとうなって、それで…ここに帰ってきたんよ」
りほがここに来たがっていた理由がなんとなくわかる気がする。常に新しいことに挑戦し続けるみそのからなにかを得ようとしていたのだろう。
ちも「先輩が呉に帰るゆうて聞いた時は、なんかもったいない気がしたんじゃけど…うちも同じじゃった。お好み焼き食べてもろうたり、店の前を掃除しよって通った人とおしゃべりしたり、ちっちゃかった子が大きゅうなりょうるのを見たり…そんなんがすごく楽しい」
りほ「…」
りほがじっと聞き入ってたな。なにか掴めたんだろうか。
りほ「…私が空の写真を撮っていないって言った時、沢渡さん寂しそうだった。私が写真を辞めるかもしれないって思った?」
ぽって「あ、は、はい…少し。でも志保美さんの夢は、志保美さんのものなので」
ついにバレちゃったか。まぁ態度を見てれば当然といえば当然ではあるけれど。
りほ「沢渡さんが写真を辞めたら、私は寂しいよ」
ぽって「!…志保美さんが?」
りほ「それは、私が沢渡さんを好きだから自然なこと、誰にも止められない…でも決めるのは沢渡さんだから。それも誰にも止められない」りほ「きっとそういうものなんだよ。好きだから期待して、寂しい思いをして…でも、みそのさんとちもさんは、今でも素敵な先輩と後輩で、変わらないものはちゃんとある。だから大丈夫。きっとそういうものなんだよ」
ぽって「…」
伝えたかった言葉を代弁してくれて、欲しかった答えに素敵な思いをのせてくれて、こんな幸せなことはないだろうな。
第8話感想:ゲテモノに違いは無いと思うけど、ゴーヤクリーム抹茶冷麺は食べてみたいw