13
2011 22:30:00
東北地方太平洋沖地震と、地域の”無事”情報を集めるサイト「無事.me」リリースの傍。
こんにちは、スタミです。
私は無事です。
東北地方太平洋沖地震が起きてから今日で3日目。
やっとPCで、落ち着いてインターネットをしています。
■地震が起きてから避難所になっていたとあるお宅に移動するまで
-----------------------------------------------------------------
地震が起きた金曜日に、私は職場の芝浦に居ました。
まぁまぁ大きなビルの11階に居たので、震度6と言われても体感としては7~8くらいあったように思います。
背の高いマガジンラックが倒れたり、机の上のものが落ちたり、コピー機がぐらぐらしながら移動したりして、フロア全体が騒然となりました。
私は引き出しが開いたり閉じたりしている机の下にもぐり、死を覚悟したくらいです。
その後大きな余震が続く中、鉄道が続々と運休を発表していたので、埼玉在住の私は帰宅を諦めていました。
ただ、オフィスのある芝浦は海に面しているのでビルの強度に不安を感じるというよりは津波が来たら一発で終わりな気がしていました。
ということで、とりあえず定時後に離れることは決断(iPhoneに乗り換えていなければ移動や待ち合わせが難しいと思ってその場に残る決断をしたと思う)。仲良しの@abdfghjkmnのはからいで代々木上原のとあるお宅にお邪魔出来ることになりました。
「周辺に住んでいるクリエーター達がすでに避難しているからスタミも来なよ!」とのこと。
しかも、「1人になっては危ない!(スタミは特に!)」ということで、@abdfghjkmnが自転車で職場まで迎えに来てくれました(感涙。
でも二人乗りは出来ないので、避難所になっているお宅へ向かう手段は徒歩でした。
Google mapにウソをつかれ、当初1時間半で着く予定だったところ、実際にかかった時間は2時間半以上。
かなり疲れたけど、信頼のある人が隣に居て話しながら迷わず移動できたのは幸いでした。1人だったら絶対に不安で泣いてたし、疲れも倍に感じただろうし、iPhoneがあっても色々間違った選択をして迷っていたと思います。
@abdfghjkmnには心から感謝。してもしきれない感謝。
「いや、悪いからいいよ・・・」なんて意地を張らなくて良かった。
■集まったクリエーター達がしていたこと
-----------------------------------------------------------------
避難所になっているお宅に着き、初めに目にした光景にしばし唖然としました。
集まったクリエーター達が「今、私たちに出来ることは何?」というテーマで会議をし、この災害の中で役に立つようなサイトの立ち上げを企画していたのです。
私は寒空の下で長時間歩いたこと、地震で感じた恐怖から既にガス欠状態だったので、ただただ「この状況下でも何か作ろうとするこの人たちは根っからのクリエーターだな」と感じるだけでした。
そんな私に、この家のお母様が出してくれたあったかいごはん。
このタイミングで初めてテレビをまともにチェックして津波などの映像でショックを受けましたが、あったかいごはんを食べながら自分の置かれた状況のありがたさになんだかホッとして涙。お母様、チャーハンとお味噌汁とても美味しかったです。ありがとうございました。
時刻は深夜0時くらい。
クリエーター達のプロジェクトは動き出したばかりだったけど、コンセプトは決まってあとはユーザビリティのチェックなど同時進行しながらひたすら作業するだけという雰囲気でした。
詳細は全然見ていなかったけど、神がかり的なスピードで進行しているなと感じました。
1人、プロジェクトには参加していなかった紙系デザイナーの女の子も避難してきていて「紙系のデザイナーはこういう時のウェブ人の動きには絶対にかないませんね」という話で共感。
私にも出来ることはたくさんあったと思うけど、何しろ疲れていたし、普段から"すれたデザイナー"というキャッチも背負うくらいなのでこういう状況下では積極的に動けないです。
私が寝てからも断続的に緊急地震速報が流れ、その度に飛び起きて警戒。
あのアラートメロディ作った人誰だろう。本当に不安を煽って注意を向けるという目的に忠実な良いアラート音だと思う。
朝までに7,8回くらいあったんじゃないかと思うけど、幸いその場を離れなければならないような大きな揺れは無く、クリエーター達の作業は朝まで続きました。
居る場所が震源地では無いにしても、誰だって多少は怖いはずなのに。
そして、そんな根っからのクリエーター達が、東北地方太平洋沖地震の中で作ったサイトがこちら
------------------
●http://buji.me/" target="_blank" href="http://buji.me/">無事.me
http://buji.me/
被災地にいる大切なひとと連絡がつかず、
やきもきしている人がわたしたちの周りにはたくさんいます。
このサイトは安否確認ではなく、気になる地域の"無事"情報を集めます。
------------------
サイト自体は2時とか3時くらいでリリースされていたけど、明け方には本格的に運用を開始。
「特定の人と連絡が取れなくて安否の確認はできなくても、ぼんやりその地域の人がどんな状態なのかというところを知ることができればちょっとだけ安心できるのでは」というコンセプトですね。
●無事情報を探す(検索する)
●Twitterで無事情報をつぶやく
という2方向からのアプローチができるサイトになっていて、Twitter上で地域の無事情報をハッシュタグ「#buji」付きでつぶやくと、このサイトに集約されます。
「どんな状況なのか気になっている地域がある」という人はその情報を検索できるようになっています。
このサイトならTwitterを使った人が無い人にも解りやすいし、必要な無事情報だけをすぐに見つけられる。
GoogleのPerson Finderや各種災害用伝言板等の情報も見ることが出来るので、その存在を知らなかった、使ったことが無かったという人にも利用を呼びかける形になっています。
なお、"今のところ"このスタイルのサイトになっているだけで、開発自体は現在も進行中です。
時間が経てば、ほしい情報も提供される情報も変わってくる。
そのフェーズに合わせてサイトを作り変えていく予定みたいです。
感動しました。
私がただぶるぶるしていた時に同じ部屋でこんなサービスが作られたんだと思うと、とても興奮しましたしね。
開発はいつまで続けるのか解らないけど、少なくとも翌日電車がスムーズに動き出して私がこのお宅を出て家に帰った後も今までずっと作業は続いています。
今はUstreamで中継して、いろんな人に協力をあおぎながら作業中ですね。
これからどうなっていくのかも、ずっと見守っていきたいし、心に余裕が生まれたら手伝っていきたいです。
Video streaming by Ustream
■無事に家に帰り、家族と再会することが出来ました
-----------------------------------------------------------------
私は地震発生から3時間以内くらいで家族全員と連絡が取れていたので、安否の心配はしていませんでした。
一刻も早く顔を見て安心したいという気持ちはあったけれど、代々木上原から地元駅までは1時間半くらいかかるので、翌日明るくなって余震が落ち着いてからも1人で電車に乗って移動するのは不安でした。
でもやっぱりこのタイミングを逃したら、次にいつ家族と会えるかなんてわからない。
そういう気持ちでお昼過ぎに家に帰ることを決意しました。
避難させていただいたお宅で、ごはんを食べてから出発!
これは出前です。
出前の業者さんも通常営業頑張ってる!
みんなが日常を保とうとして頑張っていると思ったら勇気もわいたし、何よりごはんを食べるとやっぱりパワーが出ますからね。
私も怖かったけど移動に踏み切ることが出来ました。
拍子抜けするくらいサクサク電車を乗り継いで無事に地元駅に到着。
電車内もかなり空いていて、シートに座って帰ることが出来ました。
前日の長時間歩きで脚が疲れていたので、このタイミングでよかったなと思いました。
家へ向かって歩いているとこんな光景が。。
長い長い1日が過ぎて、やっと我が家に帰ってきた…!
家族が全員無事で、家にも特に目立ったダメージはありませんでした。
家に帰れること、家族に会えることの貴重さを知って、PCの前に座る時間は激減。
帰ってから今までほとんどの時間をコタツ(電源入れない)で家族とすごしました。
一日中テレビやTwitterのタイムラインを見ながら地震のことばかり考えているけど、その中で普通の生活が送れることの幸せを噛み締めています。
しかしいつまでもビビっているわけにもいかず、明日からは一週間、また会社に出勤して業務をこなさなければなりません。
ちなみに明日は住んでいる地域に停電があるし、余震だって大きいのが近日中に来る可能性が高いといわれています。
でもそれは気にしていてもどうにかなるものでもないし、私がいつもどおり仕事することで、だれかがいつもどおりの生活を保つことが出来る。
自分もそうしてもらっていまここに居られる。
だから私も働こう。
私は無事です。
東北地方太平洋沖地震が起きてから今日で3日目。
やっとPCで、落ち着いてインターネットをしています。
■地震が起きてから避難所になっていたとあるお宅に移動するまで
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地震が起きた金曜日に、私は職場の芝浦に居ました。
まぁまぁ大きなビルの11階に居たので、震度6と言われても体感としては7~8くらいあったように思います。
背の高いマガジンラックが倒れたり、机の上のものが落ちたり、コピー機がぐらぐらしながら移動したりして、フロア全体が騒然となりました。
私は引き出しが開いたり閉じたりしている机の下にもぐり、死を覚悟したくらいです。
その後大きな余震が続く中、鉄道が続々と運休を発表していたので、埼玉在住の私は帰宅を諦めていました。
ただ、オフィスのある芝浦は海に面しているのでビルの強度に不安を感じるというよりは津波が来たら一発で終わりな気がしていました。
ということで、とりあえず定時後に離れることは決断(iPhoneに乗り換えていなければ移動や待ち合わせが難しいと思ってその場に残る決断をしたと思う)。仲良しの@abdfghjkmnのはからいで代々木上原のとあるお宅にお邪魔出来ることになりました。
「周辺に住んでいるクリエーター達がすでに避難しているからスタミも来なよ!」とのこと。
しかも、「1人になっては危ない!(スタミは特に!)」ということで、@abdfghjkmnが自転車で職場まで迎えに来てくれました(感涙。
でも二人乗りは出来ないので、避難所になっているお宅へ向かう手段は徒歩でした。
Google mapにウソをつかれ、当初1時間半で着く予定だったところ、実際にかかった時間は2時間半以上。
かなり疲れたけど、信頼のある人が隣に居て話しながら迷わず移動できたのは幸いでした。1人だったら絶対に不安で泣いてたし、疲れも倍に感じただろうし、iPhoneがあっても色々間違った選択をして迷っていたと思います。
@abdfghjkmnには心から感謝。してもしきれない感謝。
「いや、悪いからいいよ・・・」なんて意地を張らなくて良かった。
■集まったクリエーター達がしていたこと
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避難所になっているお宅に着き、初めに目にした光景にしばし唖然としました。
集まったクリエーター達が「今、私たちに出来ることは何?」というテーマで会議をし、この災害の中で役に立つようなサイトの立ち上げを企画していたのです。
私は寒空の下で長時間歩いたこと、地震で感じた恐怖から既にガス欠状態だったので、ただただ「この状況下でも何か作ろうとするこの人たちは根っからのクリエーターだな」と感じるだけでした。
そんな私に、この家のお母様が出してくれたあったかいごはん。
このタイミングで初めてテレビをまともにチェックして津波などの映像でショックを受けましたが、あったかいごはんを食べながら自分の置かれた状況のありがたさになんだかホッとして涙。お母様、チャーハンとお味噌汁とても美味しかったです。ありがとうございました。
時刻は深夜0時くらい。
クリエーター達のプロジェクトは動き出したばかりだったけど、コンセプトは決まってあとはユーザビリティのチェックなど同時進行しながらひたすら作業するだけという雰囲気でした。
詳細は全然見ていなかったけど、神がかり的なスピードで進行しているなと感じました。
1人、プロジェクトには参加していなかった紙系デザイナーの女の子も避難してきていて「紙系のデザイナーはこういう時のウェブ人の動きには絶対にかないませんね」という話で共感。
私にも出来ることはたくさんあったと思うけど、何しろ疲れていたし、普段から"すれたデザイナー"というキャッチも背負うくらいなのでこういう状況下では積極的に動けないです。
私が寝てからも断続的に緊急地震速報が流れ、その度に飛び起きて警戒。
あのアラートメロディ作った人誰だろう。本当に不安を煽って注意を向けるという目的に忠実な良いアラート音だと思う。
朝までに7,8回くらいあったんじゃないかと思うけど、幸いその場を離れなければならないような大きな揺れは無く、クリエーター達の作業は朝まで続きました。
居る場所が震源地では無いにしても、誰だって多少は怖いはずなのに。
そして、そんな根っからのクリエーター達が、東北地方太平洋沖地震の中で作ったサイトがこちら
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●http://buji.me/" target="_blank" href="http://buji.me/">無事.me
http://buji.me/
被災地にいる大切なひとと連絡がつかず、
やきもきしている人がわたしたちの周りにはたくさんいます。
このサイトは安否確認ではなく、気になる地域の"無事"情報を集めます。
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サイト自体は2時とか3時くらいでリリースされていたけど、明け方には本格的に運用を開始。
「特定の人と連絡が取れなくて安否の確認はできなくても、ぼんやりその地域の人がどんな状態なのかというところを知ることができればちょっとだけ安心できるのでは」というコンセプトですね。
●無事情報を探す(検索する)
●Twitterで無事情報をつぶやく
という2方向からのアプローチができるサイトになっていて、Twitter上で地域の無事情報をハッシュタグ「#buji」付きでつぶやくと、このサイトに集約されます。
「どんな状況なのか気になっている地域がある」という人はその情報を検索できるようになっています。
このサイトならTwitterを使った人が無い人にも解りやすいし、必要な無事情報だけをすぐに見つけられる。
GoogleのPerson Finderや各種災害用伝言板等の情報も見ることが出来るので、その存在を知らなかった、使ったことが無かったという人にも利用を呼びかける形になっています。
なお、"今のところ"このスタイルのサイトになっているだけで、開発自体は現在も進行中です。
時間が経てば、ほしい情報も提供される情報も変わってくる。
そのフェーズに合わせてサイトを作り変えていく予定みたいです。
感動しました。
私がただぶるぶるしていた時に同じ部屋でこんなサービスが作られたんだと思うと、とても興奮しましたしね。
開発はいつまで続けるのか解らないけど、少なくとも翌日電車がスムーズに動き出して私がこのお宅を出て家に帰った後も今までずっと作業は続いています。
今はUstreamで中継して、いろんな人に協力をあおぎながら作業中ですね。
これからどうなっていくのかも、ずっと見守っていきたいし、心に余裕が生まれたら手伝っていきたいです。
Video streaming by Ustream
■無事に家に帰り、家族と再会することが出来ました
-----------------------------------------------------------------
私は地震発生から3時間以内くらいで家族全員と連絡が取れていたので、安否の心配はしていませんでした。
一刻も早く顔を見て安心したいという気持ちはあったけれど、代々木上原から地元駅までは1時間半くらいかかるので、翌日明るくなって余震が落ち着いてからも1人で電車に乗って移動するのは不安でした。
でもやっぱりこのタイミングを逃したら、次にいつ家族と会えるかなんてわからない。
そういう気持ちでお昼過ぎに家に帰ることを決意しました。
避難させていただいたお宅で、ごはんを食べてから出発!
これは出前です。
出前の業者さんも通常営業頑張ってる!
みんなが日常を保とうとして頑張っていると思ったら勇気もわいたし、何よりごはんを食べるとやっぱりパワーが出ますからね。
私も怖かったけど移動に踏み切ることが出来ました。
拍子抜けするくらいサクサク電車を乗り継いで無事に地元駅に到着。
電車内もかなり空いていて、シートに座って帰ることが出来ました。
前日の長時間歩きで脚が疲れていたので、このタイミングでよかったなと思いました。
家へ向かって歩いているとこんな光景が。。
長い長い1日が過ぎて、やっと我が家に帰ってきた…!
家族が全員無事で、家にも特に目立ったダメージはありませんでした。
家に帰れること、家族に会えることの貴重さを知って、PCの前に座る時間は激減。
帰ってから今までほとんどの時間をコタツ(電源入れない)で家族とすごしました。
一日中テレビやTwitterのタイムラインを見ながら地震のことばかり考えているけど、その中で普通の生活が送れることの幸せを噛み締めています。
しかしいつまでもビビっているわけにもいかず、明日からは一週間、また会社に出勤して業務をこなさなければなりません。
ちなみに明日は住んでいる地域に停電があるし、余震だって大きいのが近日中に来る可能性が高いといわれています。
でもそれは気にしていてもどうにかなるものでもないし、私がいつもどおり仕事することで、だれかがいつもどおりの生活を保つことが出来る。
自分もそうしてもらっていまここに居られる。
だから私も働こう。
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