男は女の着物の中の世界を期待しすぎている

私は着物が好きです。

普段はなかなか着る機会がないのですが、月に一回京都に行くときは必ず着物を着て、あとはちょっとしたママ友とのお茶会や、仕事の飲み会も着ていくようにしてます。

最初は驚かれますが、プライベートの私服は着物なんです〜と言うと変に納得してもらえます。

私の和柄好き、着物好きは公認なので。

で、先日も仕事の新年会に着物で行ったのですがその時の男性陣の発言があまりにも想像力豊かなので現実を教えてあげようかと思いまして（笑）

まぁ、着物で行くと最初は

「和服はいいねぇ。」

「場が華やかになるね」

な感じです。

こちらもいつもよりおしとやかに振舞います。

ですがお酒が進むにつれて始まるのは下ネタのオンパレードね。

「着物の時は下着はつけないってほんと？」

「どれ引っ張ればあ〜れ〜ってなるの？」

「あ〜れ〜したらスッポンポンなるの？」

などなど。(−_−＃)

いやね。

そりゃ、着物を着たことのない人のイメージはそうなのかもしれない。

「お代官様と町娘」なイメージなんやろね。

帯引っ張りゃ、くるくると脱げて、あっという間にあられもない姿が出てくると思うでしょ。

ちがうから！！

着物の下っていっぱいいろんなもの仕込んでます。

男性陣の夢は砕けてしまうかも。

まず、着物の下には長襦袢を着てます。

さらにその下にも裾除けや肌着を着てます。

さらにそれを脱いだ下は補正下着も付けてます。

そりゃ、色気もへったくれもない世界です。

だって着物って「寸胴体型」が美しいとされているのです。

なので一般的に魅力的な大きな胸はぺったんこにして、くびれたウエストの周りにはタオルやパットでぐるぐる巻き。

上から下まで真っ平らにしちゃってます。

着物はボタンもチャックもないただの布。

綺麗に着るためにどんだけの紐やらベルトやら帯が使われているか（笑）

脱がせようもんなら腰紐何本出てくるねん！って思うでしょうね。

帯ほどいたらあ〜れ〜でスッポンポンになんてなりません！(T_T)

実際、現代の帯は2回しか巻かないから長さ足りなくてくるくると回れないし。

まぁ、それでもやってみたいんだろうね。

男の浪漫ってやつですか？

和服着るだけで「なんかエロい」と言われるのは納得いきませんけどね。

どんな妄想膨らませているんだか。

でも、和服には昔の呉服屋の煩悩が詰め込まれていると言う話も聞いたことがあります。

着物の襟が右開きなのは、男の人が女性の後ろから抱きつき右手を入れやすいようになんだとか、袖の身八つ口が開いているのは着物を着崩さずに胸を触るためだとか。

本当かどうかは知りませんが。

でも手を入れたところで胸には行き着きませんけどね。

補正下着でがっちり締め付けてぺったんこ状態なので（笑）

男性陣の夢を壊しちゃったかしら？

ごめんなさいね。

あまりにも、ちゃんちゃらおかしな夢の世界を着物の下に期待している男が多い気がしてね。

ぶち壊してやりたくなったの。

男のために着物を着ているわけではないの。

男を喜ばすためじゃない。

ただ、着物が好きなの。

赤色の服が好きとか、デニムが好き、とかと同じ。

着物が好きだから着ているの。

妄想するのは自由よ。

お好きにしてくれてかまわない。

でも口に出して言葉にしないでね。

こちらもせっかくの着物。

おしとやかにしていたいのに、あまりに下ネタ連発されると極妻のごとく言葉が荒くなっちゃうわ。