更新するする詐欺も甚だしく、いつの間にか年末になってしまいました。
今年も総括として1年の動きを振り返りたいと思います。
(そういえば、先月の大手町インセクトフェアは行ってきました。そのうち記事更新する予定。)
2021年も昨年に引き続きCOVID19の影響は大きく、何度か落ち着いたかと思っても、また流行りだし、さらに近頃はオミクロン株などというものも流行り出し、未だ収束の兆しが見えにくい状況が続いています。
そんな中、今年の生き虫業界は昨年と比較するとやや堅調な動きを見せつつも、相場の変動が大きかったり、様々な情報に振り回されたりと、以前の活気も戻りつつあるような気がしています。
■2021年の野外品
上述の通り、前年よりも動きは多かったですが、ベトナムやインドは今年も壊滅的で中国が多かった印象です。地域的にはマレーシアも比較的安定していました。ただ、マレーシア領でもボルネオはまだ難しいようですが。
フィリピンも完全に止まってますね。
アフリカやオーストラリアは前年通りの印象です。
ご参考までに本年の野外品の動きを以下にまとめました。
なお、インドネシア便を除き、可能な限り把握している入荷種を記載しています。また、一般的な和名で記載し、一般に公表されるよりも早く入荷したことを知っている場合には、そちらの日付に合わせている場合もあります。
1/10 インドネシア(A):インビタビリスツヤ、リューエンネブト、普通種
1/21 中国・山東省(POB):ホペイオオ
オーストラリア(POB):ハイイロ、トレスノコギリ、ウィックハムヒラタ
2/2 中国・雲南省(DG):モーレンカンプコクワ
中国・盈江県(DG):アンタエウス
2/10 インドネシア(A):普通種、サンボンヅノ
2/13 中国・雲南省(DG):ブラナウンコクワ、ビシグナートゥスコクワ
中国・貴州省(DG):ウンナンヒラタ、ベルティヌスサビ
中国・四川省(DG):スジ(ssp. davidi)
2/18 インドネシア(MK,DF):普通種、ラムリーネブト
2/24 ペルー(H,DF等):フンボルトヒナ
エクアドル(H,くDF等):オハウスビロードヒナ、ブルメイスタービロードヒナ、グランディスコフキ、ネプチューン
3/6 インドネシア(A,M):サンボンヅノ、エラフスホソアカ、セレベスネブト、ラティコリスマルバネ等
3/12 中国・雲南省(DG):モーレンカンプコクワ、チュウゴクコクワ(concolor)、コンフキウスノコギリ(全て材割)
チリ(J):チリハネナシ、ドウイロ
3/17 ブラジル(H,DF):ブケファルスオオズ、アウストラリスオオズ、スピックスコフキ、リンデコフキ
3/22 チリ(J):ククラトゥスムネツノ、アリグットサメハダ
3/25 中国・四川省(J):ラエトゥスミヤマ(材割?)
3/27 インドネシア(A):サンボンヅノ、イグジミウスホソアカ、エラフスホソアカ、モジリアニホソアカ、デバテイスネブト、セレベスネブト、オベススツノヒョウタン、ラティコルニスマルバネ等
3/31 中国・四川省(POB):ルディテンポラリスニセヒラタ
中国・雲南省(POB):ケルブルスヒラタ、ノセオオ、チュチェンセスジ、カツラオオ
チベット(POB):リネアトプンクタトゥスヒラタ
4/4 マレーシア(DG):コツヤ、アンタエウス、ディディエールシカ、ミネットサビ、モセリオンゴンオニ、マレーヒラタ、フェモラリスツヤ、コーカサス、アトラス、サビイロカブト
4/4 カメルーン(POB):レギウス
4/5 マレーシア(J):ディディエールシカ、コツヤ、モセリオウゴンオニ、アンタエウスオオ、コーカサス、アトラス
4/6 中国・海南島(DG):レニノコギリ
雲南省(DG):アローコクワ、セメノウコクワ
4/10 インドネシア(A):カウピホソアカ?等
4/11 タンザニア(H,DF):ウムハンノコギリ
4/13 中国・四川省(POB,DG):カツラオオ、タオコクワ
海南島(J):レニノコギリ(材割)
4/14 カメルーン(MK):レギウス、サバゲノコギリ、アンティロープノコギリ、グラディアトールメンガタ
4/15 カメルーン(POB):グラディアトールメンガタ、セネガルノコギリ
4/16 中国・雲南省(DG):マクレイコクワ(材割)、セメノウコクワ(材割)、チュウゴクコクワ(concolor)(材割)
4/17 インドネシア(A):プラティオドンネブト(アルファック)、ビギッボススネブト?(カリマンタン)、ラマヒラタ等
4/18 インドネシア(MK):ラムリーネブト、フォルニカートスネブト?、クプレオニテンスホソアカ等
中国・雲南省(J):アローコクワ(magdeleinae)
4/20 チベット(POB):マクレイコクワ、ネパールコクワ 、ウォードコクワ、リンジエンシスコクワ、アカヘリセスジ
4/21 インドネシア(LJ):エラフスホソアカ、タランドゥスホソアカ、ルニフェルホソアカ、
4/21 ペルー(DF):ソウラニセネブト、シミリスニセネブト(♂のみ)、ペルー、インカ(♂のみ)、ミシェルインカ?(♂のみ)、ヒルタスヘラヅノ
4/23 インドネシア(A):マレットネブト、カウピホソアカ?、デバテイスネブト、インプレッシコリスネブト、ビギッボススネブト、アテヌアトゥスノコギリ、エラフスホソアカ、スクアリドゥスソリアシサビ、オパクスソリアシサビ、サンボンヅノ等
マレーシア(BLP):コーカサス、オオツノメンガタ、サビイロ、アンタエウス、パリーオオ、マレーヒラタ、ライヒヒラタ、エレガントゥルスコクワ、モセリオウゴンオニ、ディディエールシカ、ギラファノコギリ、アスタコイデスノコギリ、ブッダノコギリ、ルニフェルホソアカ、フェモラリスツヤ
4/28 マレーシア(M):コーカサス、オオツノメンガタ、ディディエールシカ、フェモラリスツヤ、アスタコイデスノコギリ、カエネギールノコギリ、モセリ、ライヒヒラタ
4/30 カメルーン(POB):サバゲノコギリ、ファベールノコギリ
5/1 インドネシア(A):カウピホソアカ、グラバーネブト、エラフスホソアカ、セレベスネブト、サンボンヅノ等
5/3 中国(J):チュウゴククロツヤシカ
5/13 中国・広西省(DG):チュウゴクシカ、カワノイシカ(材割)
5/18 中国・雲南省(DG):アカヘリセスジ(材割)
5/21 マレーシア(DG):モセリオウゴンオニ、ディディエールシカ、アンタエウス、マレーヒラタ、アスタコイデスノコギリ、フェモラリスツヤ、コーカサス
コスタリカ(H):コルベラヘラヅノ、ゴロファ・ソリス、マルカブト、コカブト、コガネカブト等
台湾(J):タカサゴミヤマ
5/22 中国・雲南省(POB):ディルクミヤマ、クルビデンスオオ(♀のみ)
中国・四川省(POB):フェアメイルミヤマ、カツラオオ、ルディテンポラリスニセヒラタ(♀のみ)、イントリカトゥススジ、ストリアティペンニススジ、ダエダリオンヒラタ
チベット・メトク(POB):ネパレンシス
インドネシア(A):カウピホソアカ、イグジミウスホソアカ、エラフスホソアカ、グラバーネブト
5/23 タイ(J,S):スペキオススシカ、プセウダキスコクワ、アスタコイデスノコギリ、スツラリスノコギリ、ブッダノコギリ
5/25 中国・広西省(DG):ツカモトフタマタ(樹液)
雲南省(DG):アローコクワ
5/27 カメルーン(POB):メフィアントノコギリ
5/30 台湾(IJ):タカサゴミヤマ、タイワンミヤマ、タイワンシカ、ウスバ(現地飼育)
6/1 中国・四川省(DG):フェアメイルミヤマ
雲南省(DG):デランミヤマ、ブラナウンコクワ(材割)、アカヘリセスジ(材割)
広西省(DG):チュウゴククロツヤシカ、スピネウスノコギリ
安寧省(DG):ホペイオオ
チベット(DG):ウォードコクワ(材割)
6/2 中国・雲南省(POB):ラミニフェルミヤマ
四川省(POB):タオコクワ、セメノウコクワ、ダエダリオンヒラタ
山東省(POB):ホペイオオ
6/4 台湾(J):ヒメミヤマ(原名亜種)
6/5 台湾(NK):タカサゴミヤマ、タイワンミヤマ、ヒメミヤマ、タカサゴノコギリ、タイワンサビ、タイワンネブト、ツノボソオオ、セスジオオ、ミワヒラタ、ミヤマヒラタ、タイワンシカ
6/6 中国・広西省(DG):チュウゴククロツヤシカ
6/8 中国・雲南省(POB):デランミヤマ、ディルクミヤマ、ヴィクトリウスミヤマ、アスタコイデスノコギリ(fraternus)、クルビデンスオオ、アンタエウスオオ、ケルブルスヒラタ、シネンシスコクワ(原名亜種)
四川省(POB):フェアメイルミヤマ(♀のみ)
廣西省(POB):ハンスヒラタ
貴州省(POB):ウンナンヒラタ
カメルーン(POB):プラネットノコギリ、メフィアントノコギリ、ファベールノコギリ、エステーラノコギリ
6/9 インドネシア(MK):ナガイニセツノヒョウタン?、ミレスソリアシサビ?(スラウェシ)、フロンタリスネブト?、エラフスホソアカ、トルンカートゥスホソアカ、クプレオニテンスホソアカ、サンボンヅノ等
6/11 マレーシア(LJ,BLP,MO):アンタエウスオオ、ミネットサビ、ミラビリスヒラタ、タウルスヒラタ、エレガントゥルスコクワ、マレーヒラタ、ギラファノコギリ、ゼブラノコギリ、セリケウスノコギリ、オーウェンノコギリ、カネギエーテルノコギリ、フェモラリスツヤ、ガゼラツヤ、ダールマンツヤ、コツヤ、モセリオンゴンオニ、セアカフタマタ、ディディエールシカ、パパンホソアカ、コーカサス、アトラス、オオツノメンガタ
中国(IJ):ラエトゥスミヤマ、ラミニフェルミヤマ、ヴィクトリアスミヤマ、フェアメイルミヤマ、アスタコイデスノコギリ(fraternus)、カワノイシカ
6/12 ベトナム・ハザン(DG,M):オーベルチュールニセシカ
ベトナム・コンツム(DG):アローコクワ
中国・雲南省(DG):ディルクミヤマ、フライミヤマ
6/13 中国(IJ):ラエトゥスミヤマ、フライミヤマ、ヴィクトリウスミヤマ、フェアメイルミヤマ(♀のみ)、ライヒヒラタ
ベトナム・ハザン(KP):オーベルチュールニセシカ
6/16 ベトナム(IJ):オーベルチュールニセシカ
6/18 中国・広西省(DG):ヒメミヤマ(continentalis)、ヒョウタン、カワノイシカ、アンタエウスオオ、クルビデンスオオ、ツカモトフタマタ
雲南省(DG):ヴィクトリウスミヤマ、ラミニフェルミヤマ
八丈島(DG):ハチジョウノコギリ、ハチジョウコクワ
6/19 カメルーン(POB):エステーラノコギリ、プラネットノコギリ、メフィアントノコギリ
6/20 中国・四川省(POB):フェアメイルミヤマ
雲南省(POB):ヴィクトリウスミヤマ、フライミヤマ(♀のみ)
広西チワン族自治区(POB):プラネットミヤマ
広西壮族自治区(POB):スペンスシカノコギリ
6/24 中国・浙江省(DG):ビキヌスコクワ
6/25 台湾(J):タイワンミヤマ、タイワンシカ
6/26 マレーシア(LS):エレガントゥルスコクワ、フェモラリスツヤ、セリケウスノコギリ、オーウェンノコギリ、ミラビリスヒラタ、タウルスヒラタ
メキシコ・ベラクルス州(H,DF):ムニスゼッチコフキカブト、モロンシロカブト、ゴロファ・テルサンデール、ロンギチョンペルスミツノカブト
メキシコ・ゲレーロ州(H,DF):モンゾーニコフキカブト、マルカブトsp.
6/28 中国・四川省(IJ):エルサホソアカ
雲南省(IJ):ケルブルスヒラタ、クルビデンスオオ、ダエダリオンヒラタ?(♀のみ)
6/30 中国・四川省(POB):ボワローミヤマ
江西省(POB):デューヴェイアヌスミヤマ
福建省(POB):ホペイオオ
7/1 奄美大島(S,J):アマミノコギリ、アマミヒラタ、スジブトヒラタ
7/2 マレーシア(MK): モセリオウゴンオニ、ディティエールシカ、アンタエウスオオ、マレーヒラタ、ミラビリスヒラタ、ミネットサビ、アスタコイデス、オキピタリスノコギリ、フェモラリスツヤ、ワランストンツヤ、マレーコーカサス、アトラス
7/5 台湾(IJ):クリイロミヤマ、シバオニツヤ、ザウテルシカ、タイワンシカ、モチヅキコクワ、ウスバ、アスタコイデスノコギリ、タイワンネブト
7/6 中国・安徽省(DG):ホペイオオ
雲南省(DG):アローコクワ
7/7 徳之島(S,J):トクノシマノコギリ、トクノシマヒラタ、スジブトヒラタ
7/8 韓国(POB):チョウセンミヤマ(原名亜種)
7/10 タイ(H):スペキオススシカ
インドネシア・ハルマヘラ島(A):トラグラスノコギリ、メタリフェルホソアカ
カシルタ島(A):ウォレスノコギリ 、メタリフェルホソアカ
バチャン島(A):トラグラスノコギリ 、ウォレスノコギリ
7/16 中国・四川省(POB):ラエトゥスミヤマ
雲南省(POB):ヴィクトリウスミヤマ、シバオニツヤ
7/21 台湾(S):オニツヤ、タイワンミヤマ、タイワンヒラタ、ザウテルクロツヤシカ、タカサゴノコギリ
中国・四川省(POB):ルディテンィポラリスニセヒラタ
福建省(POB):ホペイオオ
7/22 中国・雲南省(IJ):アンタエウスオオ、クルビデンスオオ、ヴィクトリウスミヤマ、アスタコイデスノコギリ、シバオニツヤ
7/24 中国・広西省(DG):アンタエウスオオ、クルビデンスオオ、ベルティヌスサビ、メリアヌスコクワ、ソンコクワ(♀のみ)、タナカスジ(♀のみ)、オーウェンノコギリ、クベラツヤ、シバオニツヤ
7/25 韓国(POB):ファソルトヒラタ
7/26 台湾(IJ):クリイロミヤマ(原名・♀のみ)、ザウテルニセシカ、タイワンシカ、アスタコイデスノコギリ、シバオニツヤ
7/31 沖縄(CL):オキナワノコギリ、リュウキュウコクワ、オキナワヒラタ
台湾(DG):タイワンシカ、ザウテルニセシカ、アスタコイデスノコギリ、シバオニツヤ
久米島(DG):クメジマノコギリ
8/3 中国・雲南省(DG):ノセオオ、アローコクワ
8/17 タイ(MK):アンタエウスオオ、インドヒラタ
8/18 ミャンマー・カチン州(MK):ウエストウッディオオシカ(kazumiae)
8/23 マレーシア(DG,LJ,MO,BLP):モセリオウゴンオニ、パリーオオ、ゼブラノコギリ、ブッダノコギリ、ガゼラツヤ、ラ
ティペニスツヤ、ミネットサビ、パラレルスネブト、不明ネブト(♀のみ)、マレーヒラタ、アトラス、コーカサス
8/26 台湾(J):ドロマルバネ
8/29 中国・広西省チワン族自治区(DG):カワノイシカ、チュウゴクシカ、チュウゴククロツヤシカ
遼寧省(DG)アカアシ(chenpengi)、コクワ(原名亜種)、キンオニ
9/1 中国・広西壮族自治区(POB):ツカモトフタマタ
雲南省(POB):アローコクワ、ケルブルスヒラタ、クベラツヤ、シバオニツヤ、ハードウィッケイゴホンヅノ(♀のみ)
9/3 台湾(IJ):モチヅキコクワ、ウスバ、タイワンサビ、ミヤマヒラタ、アサヒナホソアカ
9/4 タイ(H):スペキオススシカ
台湾(S):タイワンネブト、ドロマルバネ、ミワヒラタ
(J):アカマルバネ
9/7 中国・広西省チワン族自治区(DG):ツカモトフタマタ、クベラツヤ
9/10 ミャンマー・カチン州(MK):ウエストウッディオオシカ(kazumiae)
9/11 タイ(MK):クルビデンスオオ、ギラファノコギリ、ビデンタートゥスノコギリ、シバオニツヤ、アンタエウスオオ(miyashitai)、ケルブルスヒラタ、ドルクスsp.
ラオス(MK):ヒラタ、アトラス、シャムゴホンヅノ
9/12 中国・雲南省(DG):ノセヒラタ
9/21 タイ(H,KP):セアカフタマタ(ディロレ)、グラウトコクワ(♀のみ)、アンタエウスオオ、クルビデンスオオ、ゴホンヅノカブト
中国・雲南省(DG):ブラナウンコクワ(幼採)
9/25 台湾(J):アカマルバネ
中国(IJ):クルビデンスオオ、アンタエウスオオ
9/26 中国・湖北省(POB,IJ):ホペイオオ
雲南省(POB):クルビデンスオオ(♀のみ)
10/2 タイ(H):グラウトコクワ、アンタエウスオオ、ニティドゥスマルバネ、スペキオススシカ、パリーフタマタ(ディロレ)、リネアリスネブト、ゴホンヅノカブト、シャムゴホンヅノ
インドネシア・イリアン(A):モンギローニホソアカ(♀のみ)、イグジミウスホソアカ、サンボンヅノ
タリアブ島(A):メタリフェルホソアカ(isogai、♀のみ)、ファブリースノコギリ(takakuwai)、オキピタリスノコギリ、ヒメヒラタ、デタニヒラタ、オパクスサビ、フィリピンネブト、ダールマンツヤ(♀のみ)
ハルマヘラ島(A):ウォレスノコギリ、トラグラスノコギリ、プラティオドンネブト
スラウェシ島(A):マレットネブト
10/16 中国・広西チワン族自治区(DG):カツラオオ(♀のみ)、セグーコクワ
雲南省(DG):ノセヒラタ、ブラナウンコクワ
チベット(DG):ドンキエルコクワ(♀のみ)、ウォードコクワ、アンタエウスオオ(♀のみ)
10/18 タイ(H):ゴホンヅノ、ベルティヌスサビ、
カメルーン(POB):ケンタウルス、ファベールノコギリ、レギウス
10/23 中国・雲南省(POB):ゴホンヅノ
10/31 西表島(CL):チャイロマルバネ
11/4 カメルーン(POB):サバゲノコギリ、メリーメンガタ、ケンタウルス
台湾(IM):アカマルバネ
11/6 台湾(R):アカマルバネ
11/7 中国・雲南省(MK):アンタエウスオオ、クルビデンスオオ、ノセヒラタ、ダエダリオンヒラタ(♀のみ)、ケルブルスヒラタ(♀のみ)、ライヒヒラタ(♀のみ)
11/8 中国・雲南省(POB):カツラオオ、ノセヒラタ、フキヌキシカ
四川省(POB):シネンシスコクワ(concolor)、メンシウススジ、ヒルティコルニス
11/9 中国・雲南省(IJ):ブラナウンコクワ(材割)
11/18 カメルーン(POB):サバゲノコギリ、メリーメンガタ、レギウス、ケンタウルス
11/20 ペルー(DF):フェイスタメルシワバネ(♀のみ)、ステインヘイルクビボソ、ペルビアヌスクビボソ
エクアドル(H):フンボルトヒナ
中国・四川省(MK):カツラオオ(♀のみ)
11/22 中国・雲南省(POB):カツラオオ、ドルクスタオ
広西省(POB):カツラオオ
チベット(POB):マクレイコクワ、ドンキエルコクワ
11/25 中国・四川省(POB):ルディテンポラリスニセヒラタ、カツラオオ
11/28 ブラジル(DF):コスタトゥスムネツノ、ブルメイスターホソ、フライホソ、ウルスヒナ、デュポンヒナ、エンテルスハビロマル
中国・雲南省(MK):ブラナウンコクワ
12/2 カメルーン(POB):レギウス、メリーメンガタ、サバゲノコギリ
12/11 中国・四川省(POB):メンシウス、セメノウコクワ
インドネシア(A):インペラトールホソアカ、イグジミウスホソアカ、ハマトゥスネブト等
12/17 中国・雲南省(POB):ブラナウンコクワ、ヒルティコルニス
12/18 カメルーン(POB):レギウス、メリーメンガタ、サバゲノコギリ、セネガルノコギリ
12/23 チベット(POB):ドンキエルコクワ
中国・雲南省(POB):リンビンヒラタ、ブラナウンコクワ
四川省(POB):カツラオオ、ルディンティポラリスニセヒラタ、メンキウスヒラタ、タオヒラタ
12/30 ペルー(DF):ステインヘイルクビボソ、ペルビアヌスクビボソ、フンボルトヒナ
エクアドル(H):ネプチューン、ショーエンヘリーヘラヅノ、ウィンパーヘラヅノ、バックレイエボシヒナ、オハウスビロードヒナ
直近分まで記載しました。
本当は表形式に纏めたいのですが時間がなく文字の羅列に…。こうして見ると、昨年よりは多いことがわかりますね。
また、上記以外にもヤフオク等では様々な個体が販売されていました。
特に中国方面はショップを通さずに現地から輸入している個体も多く、デラバイミヤマ等、生体としては初入荷の種類もいました。ただし、これらは産地が怪しいものや、出所が怪しいもの、採集方法の正確性等かなりリスクは高いと思いますので、多くは自己判断になると思います。ショップに入っている中国便もこの辺りのルート経由は多いものと思われますが、深くは突っ込みません。ただ一つだけ言わせてもらうと、今後もこのように海外野外品の生体がオークションサイトなどで多数販売される傾向が続くといろいろと危うい部分も多いので、留意が必要かと思います。これ以上は特にないです。(なお、私は特に買いませんでした。)
上記以外ヤフオク等詳細未確認は以下になります。全ての真偽は不明のため参考情報とさせて頂きます。
(参考)
ウンナンイッカク、デラバイミヤマ、ジャンビーシャンミヤマ、レスネ(ミンイっぽい)ミヤマ、クラーツミヤマ(雲南省?)、カプレオルスミヤマ、モーレンカンプコクワ、パラレリピペドゥス(オランダ)、パラレリピペドゥス(ベルギー)、パラレリピペドゥス(ウクライナ)、パラレリピペドゥス(フランス)等
コロンビア便?ネプチューン、ヘラクレス・リッキー
サンギール諸島:メタリフェルホソアカ、スティーブンスツヤ、ダールマンツヤ、オキピタリスノコギリ、ブルイジンノコギリ
今年の入荷で特筆すべき点をいくつか紹介すると、個人的にはまずマレットネブトを挙げたいですね。マレットネブトはスラウェシ島のネブトですが、近年記載されたペレン島のラムリーネブトの近似種であり、ラムリーネブトがぼちぼち入ってきているのに対し、こちらはあまり入荷がなかったので、久々の入荷になったようです。当初は値段も高かったものの、不人気種の定めか、後発の個体は値段も落ち着いていて、購入しやすい価格帯でした。本種は比較的飼育も簡単で野外品も産む個体が多い印象なので、飼育品が出回ることに期待したいですね。これだけ言っておいてアレですが、私は買っていません。
他にはタリアブ島あたりですかね。こちらも長らく入っていなかった産地で、メタリフェルホソアカの亜種ssp. isogaiiも1♀入ってたり、飼育品の流通は多いものの野外品は長らく入っていなかったファブリーズノコギリの亜種ssp. takakuwaiなんかも良かったですね。isogaiiなんかはブリードも成功してるってどこかで見たので、今後も飼育品が流通するのではないでしょうか。
あとはブラジルのスピックスコフキやリンデコフキ辺りも凄かったですね。リンデコフキについては、噂レベルで詳細は把握してませんが。これらについては、値段も中々飛び抜けてましたが(リンデコフキはおそらく30〜40万だったんじゃないですかね?)、この辺りの種類が入ってくるのはやはり面白いです。飼育も簡単なようで、最近はWF1の飼育品も販売されているので、今後流通は増えるものと予想されます(オークションサイトでもまだペア10万円程と高額ですが)。但し、以前フンボルトコフキがF5程度で国内から途絶えたことを考えると、本種は累代には強いと言い難く、いずれ途絶えてしまうかもしれませんね。スピックスは2♀以上入っていた気がするので(おそらく5♀ぐらい?)、血の入れ替えができれば長らくブリードできる可能性もありますが。
そう考えると国内1血統と言われるアエネアなんかは凄いですね。今は累代も進みF20ぐらいだと思いますが、まだ大丈夫そうです。
同属のパプキンも現在出回っている某血統には色の固定のためF30ぐらいまでは続けていたとご本人様より聞いているので、Lamprimaは累代には強いのかもしれません。
ブラジルはヒナカブトも各種入っていました。専門外なので、深くは触れませんが、デュポンなど、ペアで60万円ほどするヒナカブトもいるようで、好きな人は喉から手が出るほど欲しい種類なのだと思います。私はカラカネヒナカブト(マルガリータ)のみ飼育したことがありますが、可愛いカブトでした。
あと中国のカツラオオクワも結構入っていましたね。値段が40万前後と中々高いですので、普通の人には手が出るような虫では無いですけど…。
コスタリカも久々に入りましたね。コスタリカと言えばと言うところで、セプテントリオナリスが入っていなかったのは残念ですが、今後に希望が持てる結果ではないかと。ゴロファも1種入っていましたが、40万というなかなかぶっ飛んだ価格でした。
メキシコのテルサンデールも久々に見ました。モロンオオカブトあたりも含めて、カブトに詳しくない私でもおぉ〜と思うような種類なので、欲しかった人は嬉しいでしょうね。
そういえば、テルサンデールは以前飼育していましたが、累代1周回して終了しました。
チリ便については諸々の事情により今は言及を避けます。いずれ記載できるタイミングがあれば少し追記します。
なお、ドウイロは2♀入っているのですが、状態が悪く、産卵には至らなかったようです。無念。
ミヤマの話をします。
ミヤマもやはり中国が多い印象。個人的に気になったのはヒメミヤマの中国亜種(continentalis)辺りでしょうか。この辺はやってみたかったのですが、少々高かったので断念。ヴィクトリウスミヤマは数多く入ってましたね。値段も落ち着いてきました。
あとは上述したデラバイミヤマ辺りは♀も特徴的で綺麗でした。8♀購入した知人は産卵はできたと言っていました。この辺りはペアでの購入が基本必須と言ってもいいかもしれません。あまりここに書くことでもないですが、ヒメミヤマは野外品がハズレも多いみたいなので、できればペアで購入するか、実物を見て購入することをお勧めします。
デューヴェイアヌスミヤマやボワローミヤマも入ってました。デューヴェイは相変わらずの高値(ペア16万ぐらい)でしたね。我が家ではボワローは♀だけ羽化しており、産地が同じなら購入しようかとも思いましたが、残念ながら違ったので購入していません。個人的にはボワロー、結構好きです。
一方で雲南のクラーツや貢山(Gongshan)のチベット等は何がとは言いませんが怪しかったですね。深くは追及しません。
ベトナムは残念ながら今年もダメでした。オーベルチュール(ミヤマじゃなくてニセシカの方)とアローコクワだけ入りましたが、その後現地がロックダウン。他種についても入れようとはしてたものの入らなかったそうです。
でも、よくよく考えるとフジタやマラッツィ、ノビリスって5月ぐらいから発生してる気がするんだよなぁ。気のせいかなぁ。
インドも同じくです。ただ、インド便が入らないと流通している種類の値段が上がるんじゃないかとも考えられましたが、そんなことはなく、ヴェムケンもミシュミもロンドも順調に価格は下落傾向にあります。いずれも飼育が容易であることが一番の要因ですが、ロンドは思っていたよりも下落のペースが早いですね。価格については後述します。
北米は国内で飼育個体が途絶えているカプレオルス辺りを入れられている方もありましたね。飼育品が出回るのを待ちたいです。
本文に全く関係ないですが、写真は2021年に羽化したラオス産のアングスティコルニスミヤマ(Lucanus angusticornis)。WDは♀単品で購入して飼育したので、そこそこ大きな♂が羽化して満足。まぁセットは組めなかったんですけどね。
◾️価格と相場について
次はお金の話でもします。
そもそも相場って何?というところから始まる話ではあるのですが、一般に相場とは需要と供給で決まる、ある商品の価値のことです。
クワガタにおいては、生体がショップ等で販売されているので一般的にはその価格が相場とは言えなくないのですが、こと日本における昆虫売買に関しては、特に販売に資格を要しないことや、大半の種類に関しては販売に関する規制がないことから、大手オークションサイトであるYahooオークションや、各地で行われている即売会、最近ではSNSを通じた売買等、複数の販売市場が存在しており、一概に相場が何かと言うのを伝えるのは難しい状況となっています。また、飼育品や累代、産地によっても価格が大きく異なるのが昆虫、特に生体の販売間での特徴となっています。
そんな中、今回はショップでの販売価格とYahooオークションでの販売価格を眺めていての感想をつらつらと書きたいな~と思ったわけです。
というのも、近頃はCOVID19の影響からか、価格の上下がドバイ原油の価格並みに激しく変動し、何も知識のない状態で買い物をしようものならばいいカモにされてしまうなぁという気がしてならないからです。
流石にそれは言い過ぎました。
冗談はさておき、近頃だとモーレンカンプオウゴンオニのテナセリウムを基産地とする亜種ssp. babaiやラエトゥスミヤマ等が大きく販売価格が上昇していたのは記憶に新しいかと思います。これらは本来の価格からかけ離れているため、今年はようやく本来の価格帯に戻ってきました。特にラエトゥスミヤマに関しては、野外品の価格までひどく高騰しており、それはどうかなぁと思っていたので、落ち着きつつある傾向は何よりです。この辺りは現地価格がかなーり安いと思われるため、高騰している間に不用意に手を出さないことが大事ですね。飼育も簡単ですし。なお、上記のいわゆるババオウゴンオニについては、あまり詳しくないですが、雑誌「KUWATA」などを参考にされるとよく理解できるのでおすすめです。
オーベルチュールニセシカもなかなかでしたね。2018年の夏はペア5,000~7,000円程でしたので、今年の価格は約4倍。ベトナムのキャッチャーが価格を釣り上げている可能性はありますが、ちょっと高いですね。ちなみに私は2018年の夏に野外品のペアを4,000円で購入していたようです。本種は野外品よりも飼育品の方がブリードが難しいので、WF1はそこそこ出回るのですが、累代が進んだ個体はあまり見ない気がします。我が家もF2は産みませんでしたね。
チベット辺りのミヤマもまた別角度からでありますが、一部異常に価格が高い種類もいます。この辺りの種類は生きたまま輸入するハードルが高いのもありますが、標本価格等をお聞きするとその異常性が分かるかなと思います。この辺りも相場という点を判断する上では、参考になるものですよね。気になる方は調べたり、詳しい方に話を聞いてみるのが良いです。
関連で脱線しますが、生体やられてる方は標本商の方と話す機会があれば、是非いろいろと聞いてみると良いと思います。私も最近はいろいろな方とお話しさせて頂く機会に恵まれ、勉強しています。
話は少しズレますが、野外品が入らないと一般的に価格は上昇する場合が多いのですが、上述したロンドミヤマ辺りは順当に下落傾向です。私ロンドは飼育したこと無いのですが、ヴェムケンと同じレベルならなるほど確かにという感じです。つまり、飼育が簡単かつ産卵数が多いという条件を満たすと野外品が入荷しなくても下がるのですよね。そういう意味だとやはりウエストウッディという種類は特別なんだなぁと感じます。
あ、でもデンティクルスゲンシミヤマ辺りはどちらの条件も満たすのですが、今のところ大きくは下がってませんね。なんででしょう(人気の差?)。
ロンボクコマルはここに来て値段が急騰してましたね。オークションサイトを見ていると、一度出品された個体が高騰するとこぞって他の人も便乗して出品する様子が見られた結構面白いです。ショップだとランバージャックさんが販売されていたようですが、値段は不明です。新年の福袋で4万円と高額なものにメインとして入るようなので(正気かな?)、そこそこ高額で販売されていたのかもしれせん。かく言う私は本種は以前よりとても好きで、数年前にご好意で頂いた個体をずっとブリードしており、今F11ぐらいまで累代が進んでいるのですが、今のところよく産んでくれています。特に販売などはせずに、今後も続けていきたいですね。
あとはソウラニセネブト(ソウラアラスジ)辺りも3年前ぐらいと比較すると物凄く値段が下がっているようですね。我が家ではF4ぐらいで繭玉で落ちまくって断絶しましたが、野外品が一体数入ってくるのが要因なんでしょうか。
逆に価格の下落という話で言うと、サタンオオカブトやネプチューンオオカブトって最近オークション価格が2,3年前と比較するとかなり落ちている気がします。ちょうど私が飼育しようと思ったのが2,3年前でその頃はよく見るようにしていたのですが、久しぶりにカブトの値段を見ていたら安くなっていて驚きました。これは流行り?が過ぎたということなんでしょうかね。個人的にネプチューンってカブトの中でもトップ3に入るぐらいに好きで、未だにこっそりと少しだけ飼育しているのですが、野外品もぽつぽつ入っているので、今後も途絶える心配なく安心して見ていられますね。サタンも同様です。脱線しますが、ゴロファはかなり危ういです。最近のアエゴンとかの価格を見ると安過ぎて驚くのですが、安くなり過ぎて飼育する人は減りますし、ショップも入れなくなるので、油断するとあっという間に国内から消えゆきます。過去のポルテリなどもそうですが、ポルテリほどのメジャー種(と思ってるのですが)でも、数年入らなくなると、市場の数が激減します。ゴロファで言うと、最近はピサロがその状態で、ほぼ見なくなりましたね。今年のメキシコ便でも入りませんでしたし、自分が買うわけではないですが、この辺を入れてくれると少し元気が出ます(?)
と、ここまでいろいろ書いていますが、結論を言うとその値段でも買う人がいるから高くなるのであって、それが相場なんだと言えばそれまでなんだと思います。特にオークションだとそれが顕著かなと。
その他にも中国人が間に入って価格を釣り上げたり、現地のキャッチャーの情報力が向上して現地価格が釣り上がったりと色々あるようですが、素人としてはあまり本当のところは分かりません。
写真は今年羽化したミンイミヤマ(Lucanus mingyiae)。飼育品の流通は少ない(というかほぼない?)気がします。WDは結構産みましたが、幼虫が落ちる落ちるで羽化までなかなか辿り着きませんでした。気が向いたら記事にします。
◾️2022年の展望
そろそろコロナ明けて欲しいですよね~。
あれもこれもという高望みはせず、いくつか面白い種類が入ってくれれば良いですね。
地域で言うと、やはりインドとベトナム、ミャンマーですよね。ミヤマもその他の種類もこの辺が入らないと面白味がないとかなと。
実は飼育環境の調整のため、2021年は殆ど全くと言っていいほど新規の虫を購入していないのですが、2022年は環境を調整しつつ、興味のある種類を少し増やせればと思います。
写真は本文と全然関係ないですが、ブルマイスターツヤクワガタ(Odontolabis burmeisteri)です。普段ツヤクワガタとか全くやりませんが(というかインビタビリスという小型種を除けば、中型種以上では上記のブルマイスターが初めてです)、幼虫で頂いたので飼育してみました。ツヤクワガタってネブトやミヤマと共通する部分も多いので勉強になりますね。一番まマルバネに近いのですが、これはあまりやってませんので。
写真の個体は90ミリぐらいと大きくはないですが、一応長歯型(ちょっと曲がってしまったけど)と言われるような形になったので嬉しかったです。産卵セットも組んで累代できているので、この辺りもそのうち記事にしたいですね。
飼育レコードに追記も書きたかったけど時間がないので、この辺でやめます。
なんか年末の勢いでいろいろ書きすぎた気がするので後で自己添削して修正します...。