fc2ブログ

よいネーミングをつける方法

03 24, 2010

よいネーミングをつける方法

個人でWebサービスを作っている人は、そのサービスのネーミングで悩んだ経験がある人も多いかと思います。
「これだ!」という名前を考え付いたと思っても、すでに使われていたり。

How To Pick A Company Name: Tips From The Trenchesでは ベンチャーに名前をつける時にどのようなポイントに注意すればよいかを説明しています。

もともとは「Pixily」だった会社の名前を「OfficeDrop」に変更した際のエピソードを紹介しながら解説しています。



多くのベンチャーには名前を変える時がくる。
Googleは"Back Rub"だったし、ペプシは"Brad’s Drink"、アメリカではNISSANは"Datsun"だった。
理由はどうであれ新しい名前をつけるということは、会社が次のレベルに移行する可能性があるのだ。
しかしその時に問題になるのは「どうやって新しい名前を決めるか?」である。


Pixily から OfficeDrop へ
昨年の12月に自問自答した結果、新しい名前は「OfficeDrop」にした。
我々はネーミングを考える時に使えるシステムとテクニックを見つけた。
我々が使ったプロセスの詳細を説明するので、あなたの助けになればと思っている。

名前変更の理由とゴール
まずなぜ我々が"Pixily"から"OfficeDrop"に名前を変更したかを知ってもらいたい。
主な問題は顧客が名前が何を表しているかを理解できなかったことだ。
また、名前を覚えられなかったし正しく書けなかったのだ。
これに関連して、名前から会社の提供している中小企業への文書スキャン/管理サービスを想像できない。
多くの顧客がオンラインビデオの会社と混同していた。

これを踏まえて、新しい名前を決める最初のステップはPixilyが持っていたこれら問題を解決することである。
新しい名前の条件として以下があげられる。

a) 覚えやすい
b) 言いやすい
c) 書きやすい
d) サービスの内容を反映している

あとは名前を"10文字以下にする"や、"他の企業と間違われない"、"ドメイン名が未使用である"ことをチェックした。

アイデア出しセッション
今会社のあるリソースを有効活用するために、1日使って全社アイデア出しを行った。
最初は会社の価値や特徴について定義をし、次にそれらを表す言葉を考えた。そして最後にそれらの言葉を合わせたりして新しい名前の候補を探した。
いきなりベストの名前を考え出すのではなく、まずは多くアイデアをだして少数に絞り込んでいくようにした。

我々はグループ思考の排除とより多くのアイデアを出すことができる3つの方法を発見した。

1. アイデア出しは共有する前に個人でやる

2. 一般社員が咲きアイデアだしをする。(そうすることによって幹部と違ったアイデアを出すプレッシャーをなくすことが出来る)

3. アイデアをだすのに自由でオープンな環境をつくる

我々の場合もCEOがまず会社のビジョンをかたり、みんな紙と鉛筆を持って座ってアイデアをだした。
この場を仕切ったのはもっとも最近会社にはいった(そしてもっとも外から会社を見る視点がある)Mattがおこなった。
事前に決めておいたカテゴリに沿って5~10分で個人でアイデアをだした。その後各自のアイデアを語り合い、すべてのアイデアをMattがホワイトボードに書き出していった。
アイデアの数は100を上回った。

絞り込む
ホワイトボードにある100の名前から絞り込む作業が必要だ。

名前に愛着が着きすぎる前にドメインネームがすでに取られていないか確認した。
これはテクノロジー会社のいいところだが、我々のCTOが.comの名前がすでに存在するか確認する簡単なスクリプトを書いてくれた。
(訳者注:もし彼のようなスクリプトがかけなくても、このようなサイトを使うことによって簡単にわかる )

ドメイン確認作業の後残った名前の候補は30ぐらいになった。
次のステップは従業員に気に入った名前の投票をしてもらうことだ。
さらに候補が絞られた。

非公式な顧客とのコンタクト
顧客やパートナーに非公式に連絡を取った。
「もし会社の名前を変えたらどう思うか?」とたずね、名前の候補のリストを見せた。
この会話によって"Pixily"と会社がうまく繋がっていることもある反面、まったく名前と会社がリンク指定ない場合やなぜこの名前なのかがわからないということも分かった。
この作業は最終候補に絞り込むために、とても重要な作業だった。

顧客調査
名前候補を10個ぐらいに絞り込めたら、公式の顧客調査をおこなった。
以下のような質問をした。

1. 名前の候補から1~5の評価をつけてください
2. まえのページに戻らず、覚えている名前を書き出してください
3. 次の名前についてどう思いますか?
4. もしよい名前を思いついた場合はおしえてください



"OfficeDrop"の場合はベンチャー企業の名前変更でしたが、これはWebサービスの名前を決めるのにも有効な手段だと思います。
私が1つ付け足すとしたら、ドメインネームと一緒にTwitterのアカウント名も取得できるか確認するとよいのではないでしょうか。

"google"や"amazon"、"yahoo"なんかは名前とサービス内容がリンクしないと思いますが、短くて覚えやすい名前ではあります。
名前とサービスのリンクができ、短くて覚えやすい名前でドメイン名が取得できる、という名前はなかなかハードルが高そうです。

ソーシャルブックマークする。
Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに追加 このエントリをlivedoorクリップに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加

0 CommentsPosted in スタートアップ

Previous: 積極的なファンをつくる10の方法

Next: ゲームは世界を救えるか?
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
0 Trackbacks

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Top


プロフィール

スズキ ロイ

Author:スズキ ロイ
プライベート Web クリエーター。
海外のWebアプリ、ソーシャルアプリを中心に情報収集してます。

RSSリンクの表示
最新記事
全記事(数)表示
全タイトルを表示
人気エントリー
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ