兵庫県知事選、稲村和美にも襲いかかる「蓮舫の悲劇」

2024/11/19

政治

　昨日一日のネット政治論壇は、元彦ちゃん当選の衝撃でお腹いっぱい。
　我らがネトウヨ陣営は「敗北したのはマスコミ」「オールドメディアがニューメディアに敗北した」と大いに勝利の美酒に酔いしれていた。投票率は前回よりも増えており、斎藤元彦の得票数も前回よりも増えた。政治に無関心な若い世代（って本当に存在するの？）が目覚めて、パワハラでおねだりの元彦ちゃんに投票したのだろう（笑）。

　この選挙を「マスコミが負けた」と論じるのは実に説得力があるけれど、新聞テレビなどのオールドメディアがYoutubeなどのニューメディアに負けたといえるのか。何となくだけど、多少違う気がする。
　自公政権がオリジナル候補を出せなかったので、岩盤ネトウヨの投票先がなかったのが大きかったと思う。しかも、「しばき隊」と呼ばれる人々が、元彦ちゃんに攻撃開始。更に前川喜平貧困調査員もネットで応援してしまう。「東京の悪夢」「蓮舫の悲劇」の再現である。左翼のオウンゴールの「恩恵」で、パワハラはともかくおねだりは事実なのに、元彦ちゃんを石丸伸二に変身させてしまった。

　斎藤元彦の選挙妨害をした男は、これは妨害ではなく「歩いてるだけやろ！」と暴力団まがいの恫喝をしていた。これでは在特会全盛時代の桜井誠の「お散歩」と何も変わらない。かなりの部分、頼んでもない人々のおかげで稲村候補が負けてしまった部分が強い。
　パワハラ報道はともかく、立花孝志などが主張する自殺の原因云々も相当に胡散臭い気がする。

　これまた稲村和美ちゃんが一言も頼んでないだろうに、あの生物達が「言ってはいけないこと」をヘラヘラと喋りだした。「蓮舫の悲劇」そのままである。
　前川喜平やラサール石井は既に皆さんご存知だろうから、今回はカルト問題でおなじみの「あの人達」からご紹介する。

今回の兵庫県知事選挙の結果は、極論と極論の対決に法治主義が試されているのかもしれません。違法なものは違法、ダメなものはダメと言える社会でなければ声の大きいものが勝つ社会と堕してしまいます。”真実は多数決では決められません” 民主主義と法治主義は車の両輪です。 https://t.co/jPsuwuDxKg
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) November 18, 2024

テレビや新聞といった「オールドメディアの敗北」との指摘をする人が多々見られるが、不信任決議後にそのオールドメディアを最大限利用したのが斎藤元彦氏であり、SNSやYouTubeの＂効能＂によって斎藤氏の街頭演説に詰めかけた人々の＂総熱量＂を過大評価ないよう注意すべき#兵庫県知事選 #news23
— 鈴木エイトジャーナリスト／作家 (@cult_and_fraud) November 17, 2024

　ご両名とも売れっ子タレントだから、前川喜平貧困調査員のように「斉藤を当選させた兵庫県民はバカ」なんて激しいことが言わない。もっともらしい綺麗事で着飾っている。
　しかし、自分たちの敗北と捉え、なぜ失敗したのかを全く反省をしなかった点では全く同じ穴の狢である。

　選挙妨害のように民主主義の根幹を覆すのは「違法なものは違法」だから、ダーティーな部分に目をつぶって多くの有権者は元彦ちゃんに投票したのだ。そして、鈴木エイトが生まれて間もない1970年から、「日本共産党よりはマシだ」とダーティーな部分に目をつぶって、多くの保守層が見て見ぬふりをしていたのが統一教会という存在なのだ。

　今現在、稲村和美本人から、「女だから負けた」みたいな言い訳発言は存在しないようだ。
　しかし彼女が一言も喋らなくても、稲村和美の政治生命は「リベラル」陣営によって刻一刻と削られている。

　なるほど、民民がブームなのもむべなるかな。巨乳ミニスカ妾の問題も、この調子じゃ有耶無耶になりそうだ。
　衆院選で立民が勝ったのだって、共産党が大量の嫌がらせ候補を出したので、国民に「野田さんの立民は大丈夫」と安心感を与えたのかもしれない。
　「蓮舫の悲劇」は、蓮舫のように本人に「呼び寄せる因」がなくても降りかかる。今回の兵庫県知事選だって、共産党はピンで候補を出していたのだ。
　今後、橋下徹カテゴリーの政治家と戦うリベラル・中道の政治家は、もう一つの敵と戦わなければならないのだ。

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