「Zシリーズ」と「Xシリーズ」が登場！

新世代の水冷ユニットと
NZXTらしいビジュアルを併せ持つ新製品

今回の新「Kraken」は、Asetekの第7世代水冷ユニットを採用した新製品。前世代製品よりも最大で15％ほど高い熱性能を実現。また、静音性に関しても強化されています。ラインナップは2種となり、後継モデルであるZシリーズと、コストパフォーマンスに優れるXシリーズが発売されています。

いずれの製品にも、水冷ラジエータを冷却するために設計されたファン「Aer P PWMファン」が同梱されています。140mmモデルは 500～1,800±300RPM 、120mmモデルは 500～2,000±300RPM と回転数の幅も広く、冷却性と静音性どちらにも優れた冷却ファンです。

クーラント液が流れるゴムチューブは細かいナイロンメッシュスリーブで強化されており、耐久性が向上。誤った取り扱いなどのトラブルに対しても強化されています。

Zシリーズの特長

旧世代「Kraken」の後継モデルである「Zシリーズ」。最大の特長はなんといっても、2.36インチのLCD画面が搭載されている点。

24ビット色を再現し、輝度が高く、静止画はもちろんのことGIF動画も表示させることができるこちらは、LEDライティングによる個性の演出が一般的になったPCパーツ市場で、さらに一歩先を行く存在です。制御はNZXTの総合管理ソフトウェア「CAM」で行います。ライティングの色やパターン管理に加え、任意の画像（GIF動画を含む）や「CAM」による管理情報を表示することが出来ます。

また、Zシリーズでは水冷ヘッドに搭載されたLCD画面の表示を90度回転させることが可能になっております（CAMから変更可能）。Mini-ITXなどコンパクトな環境下で水冷チューブとコンポーネントの干渉を避けた結果、取り付け方向と表示される画像の方向が合わなくなることが低減しました。

その他旧製品との違いとしては、RGB接続用コネクタが1ch搭載されている点があげられます。これにより、同社の人気冷却ファン「AER RGB2」などのアクセサリも簡単に統合可能になっています。

LCD画面の設定を変更してみた！

今回実機を取材する機会がありましたので、実際に表示内容の変更を試してみました。 設定は非常に簡単で、はじめてこういったソフトウェアに触るユーザーでもわかりやすくなっています。

CAMの照明設定の中に接続されたLEDライティング関連アイテムが表示されますので、そこから「Display Settings」を選んでみましょう。表示したい情報やアップロードした画像・動画を選択できます。

GIFアニメを選択してみると、このようにすぐに液晶に反映されます。液晶部分は非常に明るいので、スモークタイプのガラスパネルでも液晶部分をはっきり見ることが出来ます。

この液晶部分を活用することで、より強く、PCの個性を高めることが可能です。

CAMの照明設定画面

LCD画面の設定可能

ベースの色や文字色などは好みのものに簡単に設定できます。

PC情報を表示しています。温度の上昇などにあわせ、アニメーションが変化します。

輝度の高い液晶はサイドパネルに多いスモークタイプの強化ガラスでもくっきり見えます。非常に美しい発色です。

Zシリーズは140mmファン2基を搭載した「Kraken Z63」と120mmファン3基を搭載した「Kraken Z73」の2種をラインナップします。

Xシリーズの特長

「Kraken X」シリーズは従来の「Kraken」の流れを汲むデザインの新製品です。総合管理ソフトウェア「CAM」によって、細かな設定・調整を行える部分はそのままに、RGB接続用コネクタが1ch追加されています^※。

XモデルにもZモデル同様、専用設計の「Aer P ファン」を同梱。ゴムチューブもナイロンメッシュスリーブで強化されており、優れた耐久性と誤った取扱いに対する保護を提供してくれます。

ヘッド部分のデザインが刷新されており、LEDリングが10%ほど大きくなっています。縁が細くなったようなイメージで、モニタの狭額ベゼルを考えてもらうとわかりやすいかもしれません。

また、Xシリーズのみの特長として、水冷ヘッドの上部を360度回転させることが出来るようになっています。これによって水冷ヘッドの取り付け方向に影響を受けることなく、ユーザーの望む方向にロゴを表示することが可能です。

※旧製品にあったファン用端子は非搭載

ビジュアルとしては旧製品の流れを汲んでいます。LEDリングが10%大きくなっています。

Xシリーズのみの特長である水冷ヘッド上部の回転を撮影しました。

Xシリーズは120mmファン1基モデル、 140mmファン2基モデル、120mmファン3基モデルをラインナップ。