3/31に緊急イベントやります:ソフトバンク×ボーダフォン
1つ前の「ソフトバンク×ボーダフォン関連まとめ」というエントリを書きながらいろいろなブログに目を通したが、やはりブログの世界と新聞やテレビの世界とでは、この問題への切り込みの深さが根本的に違うなあと思った。
マスメディア、特に新聞は元ネタとなるニュースが出てこないと、それこそ1行も記事が書けなくなる。本当はこの問題をきっかけに通信業界が今どんな役割を産業全体の中で果たすようになってきているのか、ソフトバンクの孫正義という経営者はどういう戦略性を持ってこの買収を進めようとしているのか、分析すべきことはたくさんあると思うのだが、どうも話がそちらに行かない。
テレビはもっと表面的だ。どこかのブログでニュース番組か何かのとんちんかんな解説を嗤ってるのを見たが、こういうファクトもあまりなくて「どこからどう語れば良いのか分からない」出来事に、的確な解説を加えるためのフレームというか時間というのがテレビにはないから、もう何がなんだか分からなくなって、結局「あまりにも深くて重要な問題すぎるがゆえに大きく扱えない」という、訳の分からない状況に陥ってしまう。
ただ、最近の僕は「マスメディアがやらない」ことに対する文句を言うのではなく、彼らがやらない、やれないことは自分でやろうと思うようになってきたので、早速やってしまうことにした。この件でCNETのコラムニストの渡辺聡さんといろいろ連絡を取っているうちに、「きちんとイベントのかたちにして全部解説しちゃいましょう」というアイデアが出てきたので、僕もお手伝いさせていただくことにしたのだ。
3月31日(金)の18:30から、マーケティング戦略論やコンテンツとメディア、情報通信などの専門家の方々を集めて、パネルディスカッションを開こうと思う。渡辺さんに専門家の方々のモデレータをお願いし、僕自身はブログでの告知と、イベントの設計、運営などの裏方業務に徹することにした。イベントの詳細はこちらのリンクをご覧ください。概要は、以下の通り。
■タイトル
グロービス+Emerging Technology研究会共催(グロービス先端セミナー第1回)
「ソフトバンク、ボーダフォン買収で幕が上がる120兆円情報通信産業の波乱の行方」
■パネリスト:
森祐治 氏(株式会社シンク 代表取締役)
元NTT、マイクロソフト、マッキンゼーのご出身で、情報・メディア論がご専門の方です。
降旗淳平 氏(日経ビジネスアソシエ 副編集長)
日経エンタテインメント、日経ビジネス、日経ビジネスアソシエで15年以上エンタテインメントやコンテンツ・メディア業界をウォッチされてきた、メディアビジネスの裏の裏までご存じの方です。
塩川博孝 氏(アスクドットジェーピー社長兼CEO)
日航、外資系広告会社、外資系損保などを経てネットベンチャーの社長や取締役をいくつも兼任されている「プロ経営者」の方です。
■モデレータ:
渡辺聡
(渡辺聡事務所・Emerging Technology研究会主宰・CNET「情報化社会の航海図」)
会場運営の費用などの都合で参加費を少々いただくことになるが、たぶんその金額をはるかに上回る深い内容をご提供できると思うし、集まる人たちとの貴重なネットワークを得られる場にもなると思っている。年度末の金曜日という厳しいタイミングになるが、実際にはソフトバンクから今回のディールの詳細が発表されるタイミングにも重なると思うので、目の前で起こっている事柄が情報通信ビジネスの業界全体にどう波及するかをリアルタイムで読み解くという、スリリングなイベントになるはずだ。
当日は参加者とパネリストの質疑応答の時間もなるべくたくさん取りたいと思っているので、「我こそは」と思う方にはぜひご参加の申込みをしていただければと思います。よろしくお願いします。
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