ばーさんがじーさんに作る食卓

あいかわらず寒くて体のこわばりが取れない毎日ですけど、きのうの昼間には、ちょっと暖かいお日さまの出る時間帯があって、1時間たらずのひなたぼっこができました。

きょうは暗くなってから、ワンコにごはんを食べさせていたsesentaが「フクロウが鳴いてるよ」と言って入ってきました。じっと耳をすますと、「ホウホウ、ゴロスケホウホウ」と林の奥から‥この声を聞くと、まだ早い春が、それでもひと足ずつ近よっているのを感じます。

寒さのせいか、sesentaがめずらしく「肉のかたまりが食べたいきぶん‥」というので、ひさしぶりにがんばって、塩漬けにしておいた豚肉のワイン煮こみを作りました。

塩漬けは、豚肩ロースのかたまりに塩、グラニュー糖、黒コショウをまぶしてもみ込み、冷蔵庫に1週間ほど入れておいたもの。

この肉を、オリーブ油を熱したフライパンでしっかり焼きます。

ガストリックという調味液を作るために、小鍋にグラニュー糖を入れて弱火にかけ、溶かします。熱で砂糖が溶けて色づくまで待って、黒コショウ、赤ワインビネガーを入れて、赤ワイン400ccを加えます。

この鍋に水200ccほどを加えて、肉を入れ、１時間半ほど煮ます。煮上がった肉をスライスして、別に作っておいたプルンの赤ワイン煮をのせ、煮汁をかけます。

つけ合わせは、あつあつのポテトグラタンで、じつはこのポテトをつけ合わせたいために、肉料理を作ったというのがホンネのような‥。

鍋にうす切りのジャガイモと、牛乳とバター、ニンニクを入れて煮ます。柔らかくなったら生クリームと卵黄、とろけるチーズを入れ、味をみて塩少々を加えます。ジャガイモの形が多少残るくらいにつぶしたら、グラタン皿に入れ、200℃のオーブンで20分＋α焦げめがつくまで焼きます。

ポテトグラタンにボリュームがあるので、このひと皿でじゅうぶんの食べごたえ。軽くトーストしたパン半分でもあって、このグラタンを載せればお腹満タンです。

かたまり肉でも、豚のロースなのでわりと手ごろなお値段ですし、赤ワインもお安いものでOKなので、ちょっと時間をかけられるときに、ちょっとしたご馳走きぶんを味わうのにいいメニューです。

(豚肉の煮込みは、谷昇シェフの「ビストロ仕立てのスープと煮込み」からのレシピがお手本です)