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伊集院光が語る「映画『告白』の感想」
2011.01.27 (Thu)
2011年01月24日放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」にて、映画『告白』の感想について語られていた。
「誤解がないように最後まで聞いて欲しいんですけど、久々に、清々しいほど嫌いな映画ができましたね。これね、すごく難しいんですけどね、松たか子さんが主演されている『告白』って映画、ずっと評判だったじゃないですか。CMとかもやってて、テレビ局タイアップの映画じゃなくて、ここまで口コミで売れた映画も珍しいってことで、結構評判だったんです」
「その劇場公開の時を見逃しちゃってて、ウチのカミさんがDVDを借りてきて、それで最初の5分くらい観ていたら、自分の思ってたのと違った雰囲気になってきてたんで、ちょっと怖いんで一緒に観てくれないかって言われたんですよ。それで、なんの知識もなく見始めたわけ」
「そうしたら、スゴク良く出来ているというか、映像とか素晴らしいし、斬新な感じだし、話もスゴク面白い。というか興味深い。それでなんというのかな…映画を観ているとき、自分の思う『こういう風にしちゃうと、別の意味になっちゃうじゃん』『話がまとまんないじゃん』『ここオカシイじゃん』とか、『この撮り方ないじゃん』『ご都合主義じゃん』とかが無いんです」
「すごく良く出来ているし、出てくる人の性格とかも『こういうヤツなんだ』『腹立つわ』とか思うんだけど、あまりに出てくるヤツが全員腹立ってくる、キライというか…だから、すごい正しいことだと思うんです。要するに、『清々しいほどこの映画に出てくるヤツ、全員キライ』って思うし、嫌なヤツがいっぱい出てくるストーリーだから、それで良いんだけどね。狙い通りなんですよ」
さらに、以下のように語っていた。
「たとえば、食べ物の好みがあるじゃないですか。ある料理が出されて、調理方法も間違っていない。手が込んでいて、心もこもっている。食材もキライじゃない。そういう食材が好きだって人には、これほどうまい料理は無い。だけど、俺は『もう箸を付けないな』っていう料理なんですよ。改良の余地がない、完璧な料理なんだけど、俺は嫌いな料理なんです」
「『告白』って映画が、俺は嫌いでしたね。ダメ、とかツマンナイとかじゃないんです。すごい面白かったし、すごい興味深かったんだけど、俺がとてもキライだったもの、みたいなものがあまりにキチンと描けているから、ホントに最後まで観て、『うわ~ぁ…もう観たくない』って思いましたね」
「それで、ちょっと面白かったのは、その映画を見終わった後に、たまたま王様のブランチで『告白』のDVD紹介をしてたんです。それで、『ここまで言っちゃったら、もう観る必要ねぇじゃん』って紹介で、よかったぁ逆でって思いましたよ」
「俺思うけど、世の中に、ああいうDVD紹介とか公開中の映画紹介の番組とか他にもあるけど、久々に王様のブランチを観たら、やっぱり酷いな。難しいとは思うけどね。自分が映画紹介をする時にも『これ、言い過ぎてるんじゃねぇか?』って思うこともあるし、自分が紹介する役割なんだけどスタッフが作った紹介VTRが、『これちょっと言い過ぎなんじゃねぇか?』って思うこともあるよ。でも、ブランチの紹介は『それがキモだよ』ってところまで言っちゃうからね」
「まぁ、今みたいなことを言った上で、『告白』は観て欲しいんだよね。俺が言ったことが分かると思うから。本当に嫌いな映画って、あぁであって欲しいんだけどね。つまんない映画とは違うんだよ。『この映画が描いていることを、俺は観たくないんだ』って思ったんです」と語っていた。
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「誤解がないように最後まで聞いて欲しいんですけど、久々に、清々しいほど嫌いな映画ができましたね。これね、すごく難しいんですけどね、松たか子さんが主演されている『告白』って映画、ずっと評判だったじゃないですか。CMとかもやってて、テレビ局タイアップの映画じゃなくて、ここまで口コミで売れた映画も珍しいってことで、結構評判だったんです」
「その劇場公開の時を見逃しちゃってて、ウチのカミさんがDVDを借りてきて、それで最初の5分くらい観ていたら、自分の思ってたのと違った雰囲気になってきてたんで、ちょっと怖いんで一緒に観てくれないかって言われたんですよ。それで、なんの知識もなく見始めたわけ」
「そうしたら、スゴク良く出来ているというか、映像とか素晴らしいし、斬新な感じだし、話もスゴク面白い。というか興味深い。それでなんというのかな…映画を観ているとき、自分の思う『こういう風にしちゃうと、別の意味になっちゃうじゃん』『話がまとまんないじゃん』『ここオカシイじゃん』とか、『この撮り方ないじゃん』『ご都合主義じゃん』とかが無いんです」
「すごく良く出来ているし、出てくる人の性格とかも『こういうヤツなんだ』『腹立つわ』とか思うんだけど、あまりに出てくるヤツが全員腹立ってくる、キライというか…だから、すごい正しいことだと思うんです。要するに、『清々しいほどこの映画に出てくるヤツ、全員キライ』って思うし、嫌なヤツがいっぱい出てくるストーリーだから、それで良いんだけどね。狙い通りなんですよ」
さらに、以下のように語っていた。
「たとえば、食べ物の好みがあるじゃないですか。ある料理が出されて、調理方法も間違っていない。手が込んでいて、心もこもっている。食材もキライじゃない。そういう食材が好きだって人には、これほどうまい料理は無い。だけど、俺は『もう箸を付けないな』っていう料理なんですよ。改良の余地がない、完璧な料理なんだけど、俺は嫌いな料理なんです」
「『告白』って映画が、俺は嫌いでしたね。ダメ、とかツマンナイとかじゃないんです。すごい面白かったし、すごい興味深かったんだけど、俺がとてもキライだったもの、みたいなものがあまりにキチンと描けているから、ホントに最後まで観て、『うわ~ぁ…もう観たくない』って思いましたね」
「それで、ちょっと面白かったのは、その映画を見終わった後に、たまたま王様のブランチで『告白』のDVD紹介をしてたんです。それで、『ここまで言っちゃったら、もう観る必要ねぇじゃん』って紹介で、よかったぁ逆でって思いましたよ」
「俺思うけど、世の中に、ああいうDVD紹介とか公開中の映画紹介の番組とか他にもあるけど、久々に王様のブランチを観たら、やっぱり酷いな。難しいとは思うけどね。自分が映画紹介をする時にも『これ、言い過ぎてるんじゃねぇか?』って思うこともあるし、自分が紹介する役割なんだけどスタッフが作った紹介VTRが、『これちょっと言い過ぎなんじゃねぇか?』って思うこともあるよ。でも、ブランチの紹介は『それがキモだよ』ってところまで言っちゃうからね」
「まぁ、今みたいなことを言った上で、『告白』は観て欲しいんだよね。俺が言ったことが分かると思うから。本当に嫌いな映画って、あぁであって欲しいんだけどね。つまんない映画とは違うんだよ。『この映画が描いていることを、俺は観たくないんだ』って思ったんです」と語っていた。
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