ミニ特集:ヒトと動物の関係の本 その6
『世界のへんな肉』
『エビと日本人 2 暮らしのなかのグローバル化』
『野生動物の餌付け問題 善意が引き起こす? 生態系撹乱・鳥獣害・感染症・生活被害』
『野生動物の餌付け問題 善意が引き起こす? 生態系撹乱・鳥獣害・感染症・生活被害』
畠山武道 監修 地人書館
●現場と研究者との乖離がひどくて悩ましい事例が多いのがこの分野。
「自然に放つのは良い行為」という大雑把過ぎる善意が何度も炎上を招いているのに、まだまだ社会的学習が普及しきらない日本なのだった。
こちらで紹介
『野生動物の餌付け問題 善意が引き起こす? 生態系撹乱・鳥獣害・感染症・生活被害』
『世界のへんな肉』
白石あづさ 新潮社
●世界各地で体験した「日本じゃなかなかお目にかかれないお肉を食べちゃいました」体験記。
かなりゆるふわで、分析とか解釈とかデータとかは埒外な、ときめき食体験エッセイ集。
こちらで紹介
『世界のへんな肉』
『エビと日本人 2 暮らしのなかのグローバル化』
村井吉敬 岩波書店
●今はアメリカや中国のほうが消費量が多くなったようで影を潜めてしまった問題だけれど、ひところは日本人が率先してバカみたいにエビを買いまくって、日本向けのエビ養殖で東南アジアの自然がバキバキ壊されてたんだ。
フェアトレード運動推進にたずさわるNPOとも関わりのある著者さんが、インド洋大津波後のエビ問題レポート含め、勢い良く時流に乗って、エビと日本人その第二弾を描き出す。
東南アジア、南アジアのマングローブ林は、この20年ほどで急速に伐採されてきた。紙の原料確保、木炭製造、工業団地建設、道路建設などがその原因である。エビと木炭(すみ)もすぐそばに存在している。そして木炭も日本と関係している。
エビの眼は、産卵を抑制するホルモン(モルフィン・インヒビット・ホルモン)を分泌する。眼を切り落せば抱卵しやすくなる。両眼で一回産卵させ、つぎに片眼を切り産卵させ、最後に残ったもう一方を切断して産卵させる。
<book>(村井吉敬)「エビと日本人」★★★★★エビを切り口にして、日本の資本主義が第三世界の伝統を飲み込む様とその問題を、様々な側面から浮き彫りにした1988年の名著。生産者と消費者の相対の重要性を説き、無知な消費者である事への警鐘を鳴らす。今のフェアトレードに繋がる課題認識の原点。 pic.twitter.com/uZesBhdXis
— 千樹本 一 (@sakimotohitotsu) 2018年3月10日
きのうは、四ツ谷の教会で行われた村井吉敬さんのお葬式に出席。「エビと日本人」などの名著をたくさん出され、卓抜した研究者であり、素晴らしい市民運動家でした。インドネシアで津波が起きたとき募金集もを一緒に街頭でしました。大変お世話になり、励ましてもらっていたので、残念です。
— 福島みずほ (@mizuhofukushima) 2013年4月9日
『ミニ特集:動物愛護・動物の権利を考える』
『ミニ特集:ヒトと動物の関係の本 その3』
『ミニ特集:ヒトと動物の関係の本 その4』
『ミニ特集:ヒトと動物の関係の本 その5』
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