不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける
まさにこれは日本の点字戦後史!
デジタル技術の導入で、激動と大変革をくぐりぬけ、めざましく利便性が向上した日本点字図書館。
その館長さんが語る、時代の変化の体験記は、まさに圧縮された走馬灯、歴史ジェットコースターのように冒険的にダイナミック。
ITの恩恵に浴した、ものづくり職人の世界ともいえる。
昔の音声データだけのカセットテープのときとは、比べものにならないほど便利になっています。
音声をデジタル化できるようになって、初めて実現できたものです。晴眼者が本を読むときのように、目次から読みたい箇所を探すことが瞬時にできます。必要のない項目も飛ばして読むことができます。
GPSを活用したナビゲーションシステムの研究も盛んですが、それよりも、最近たいへんな勢いで広がりつつある同行援護の制度を活用するほうが、視覚障害者には便利で安全です。
前もって連絡しておくと、視覚障害者が必要な場所まで迎えに来てくれ、目的地まで連れていってくれます。目的を達成すれば、家まで送り届けてくれる制度です。
視覚障害者にとって安全歩行や読み書きが保障されていますので、利用者は急増しています。
そうなってくると、昔のようにリハビリテーションセンターで、単独歩行の訓練を受ける人は減っているように思います。
同行援護と全身性ガイドの合同の駅での実習、車椅子の実習終了の待機の時間も技術の再確認に余念がないお二人。疲れ切ったはずの長時間研修の最後の場面で移動中、鼻歌が出て感動しました。3年前の一般課程参加者です。素敵なサービス提供責任者に! pic.twitter.com/Kt8obigl84
— 野村俊一 (@mansaqu) 2016年6月6日
ボランティアの方々は、毎日ご自分のできる範囲で、できることを手伝ってくださっています。
点訳、録音、デイジー編集、対面リーディング、それにさまざまな作業などです。この皆様のご支援がなければ、日本点字図書館の事業はまったく成り立ちません。
2013年度に点字図書館にご寄付くださった総件数は約1万件、総額約1億4400万円でした。このなかで、毎年一回、一万円以下のご寄付を続けている方が75%いらっしゃいます。
私はできる限り、この方々に点字で礼状を書いています。
日本点字図書館(民間の福祉施設)
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2018年1月12日
【2016年度に寄せられた寄付金】
総件数 9,144 件
総額 約1億0720万円https://t.co/oK4R1Clzrx
ゆうちょ銀行から定期的に一定額を寄付できる設定も可能だそうです
現在、日本点字図書館の募金活動はしだいに追い詰められつつあります。
以前は名簿をお借りして寄付のお願いをしていたのですが、いまは個人情報保護法のため名簿を借りることもできなくなっています。
努力を細々続けていますが、先細りの状況は不安でたまりません。
点字が市民権を得ているかどうかについて語るとき、選挙投票に点字が認められているということは画期的なことです。
『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』(田中徹二著/岩波新書)読了。日本点字図書館・デジタル化の波・コスト・ボランティア・海外協力…などなど。盛りだくさんの内容。
— ネコ (@neko_tubuyaki) 2015年11月20日
岩波新書「不可能を可能に」読了。点字図書館理事長のエッセイ。ITの進化で、視覚障害者の情報環境は飛躍的に改善しているという。音読テープはネット配信になり、人が点訳、タイプしていた書籍も点訳ソフトとプリンターで自動化された。駅ホーム転落は依然脅威だが、海外よりは理解されている、と。
— 革命人士 (@kakumeijinshi) 2015年9月10日
点字図書館で可能性感じて 理事長の田中さん 中途失明者らに訴え(東京新聞)日本点字図書館(東京・新宿)の田中徹二理事長(80)が自著「不可能を可能に~点字の世界を駆けぬける」(岩波新書)を出し、中途失明者らに同館の利用を勧めている。https://t.co/7a0eWyPntF
— teru☆No(Nukes/TPP) (@teru_lefty) 2015年11月24日
今、ツイッターで大流行の文庫川柳。日本点字図書館公式も一句詠んでみました。「不可能を可能に、指と耳で読む」文庫ならぬ新書川柳ですが。#文庫川柳 #新書川柳 pic.twitter.com/MKYAHo8CzV
— 日本点字図書館(公式) (@nittento) 2016年5月18日
点字図書館に返却する点字書の集荷サービスについて、我が市では郵便局が知らないみたい。 毎度毎度、着払いかと訊かれる。 この市の視覚障害者は読書しないのかい? ポストに入る録音図書だけ利用してるのかい? [TWNv1650]
— 緑の館のマギー (@MaggieAriel) 2017年4月28日
.。o O( 「点字郵便物(てんじゆうびんぶつ)は3キログラムまでは【無料】。それ以上の場合は、点字ゆうパック(旧称:点字小包郵便物)扱いとして通常の小包料金の50%割引とすることができる。」
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2017年4月30日
〜Wikipedia 📩https://t.co/9OioG78AVS
.。o O( そして、点字図書館では「送料無料」
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2017年4月30日
【日本点字図書館】郵送での図書の貸し出し・返却
貸し出しは無料です。図書の郵送料金もかかりません。ただし視覚障害以外の個人のかたのご利用は来館での貸し出し提供のみとなります。https://t.co/sHSuCGdNpA
『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』
田中徹二
岩波新書
視覚障害者向けのメディアを支える人々の活躍、すごいよスゴイ。
この本は『2015年拝読本のベスト』に入ります。
田中徹二『不可能を可能に』岩波新書 読了。点字で執筆された日点理事長によるエッセイ。点字・デイジー図書のネットワーク化、コンピュータ技術講習会の実施など、デジタル化の進展を取り込むことにより、視覚障害者の可能性を開かれたものとしてきたことが窺える。本書は少なくともその象徴だろう。
— Yuki Sano (@BlackBird_911) 2015年12月16日
【日本点字図書館】
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2018年1月13日
日本点字図書館の創立者である本間一夫さんの伝記マンガを無料公開中だそうですhttps://t.co/TcTxq981fk
岩波新書の『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』と読み合わせると面白さ倍増! pic.twitter.com/5oFaIy2fLF
『ミニ特集:「障害=不幸」伝説をカウンターする』
『ミニ特集:障がい者というくくり方くくられ方』
『ミニ特集:障害を生きる その1』
『ミニ特集:障害を生きる その2』
『ミニ特集:障害を生きる その3』
『ミニ特集:障害を生きる その4』