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科学な本のご紹介: Twitterヘルプセンターの「著作権侵害について報告する」はこわい

科学に佇む書斎

Twitterヘルプセンターの「著作権侵害について報告する」などで入力を要求される個人情報は、通報対象の相手側にまるごと引き渡されます。

つまり、通報すると、Twitter社は通報相手(犯人)に「あなたの本名・住所・メアド」をお届けしてしまいます。


無断転載についての新たな対処方法の一つ ↓

↑ 私自身はこの方法が有効かどうかは確認していません

2週間後の時点での簡単まとめ (2014年の秋)
● Twitter社が提供する「著作権侵害について報告する」類のフォームは、アメリカン的には、著作権利者本人が個人情報を入力するんじゃなくて、「正式な代理人(弁護士さん)」が法律事務所の住所氏名で、代理で申告するものであるらしいです。
 あれに敢えて自分の個人情報を入力するとしたら、たぶんそのアメリカの人は打たれ強い猛者。
● Twitter社は、日本語の「著作権侵害について報告する」フォームを、弁護士さんを常用しまくるアメリカ文化の人向けまんまな作り方をしてしまっている。
 そのフォームは、相手に開示する法的な通告書を作成する書式なのだが、一見「お客様窓口」のたぐいであるかのように作られている。
 フォームに入力した情報が、日本のユーザの常識を超える使われ方をするものなのだよと安全確実に把握できる設計にはなっていない。(ヘルプ含め)
● 結果、そのフォームは日本のユーザにとっては、最も知られたくない相手に対して個人情報をお届けしてしまう「罠」同然の状態に。
● 事態の怖さを知った 日本人ユーザさんたちが大騒ぎ

こちらは筆者と同じ体験をした人の事例(2014年秋)
    ↓


翌年:2015年秋の時点で、被害者が自分の個人情報を入力して通報した結果、通報した被害者のメールアドレスが「勝手に色々なメールマガジン購読に登録される」など悪用される被害が発生したことが報告されています。


2016年春にも、著作権侵害の通報をすることによって、相手に自分の個人情報を渡してしまったという実例が観察されました。

(当事者の非公開希望により、経緯は削除)


2017年:
その後、問題の「著作権侵害について報告する」フォーム
https://support.twitter.com/forms/dmca
はわりと「弁護士使ったほうが安全そうだな」とわかる感じにリニューアルされています …けど、日本文化圏のユーザにとって、じゅうぶんにわかりやすくなった、とは言い切れない…





この「ツイッターで通報すると個人情報ヤバイ」問題は、当該ページから広く知られることになりました。
以下は、2014年秋当時の、事態が明らかになる経緯。
めんどくさい人は  後編   にジャンプしても可でございます。



その① 何度か正常に通報してました


今年のはじめ、 Twitterの使い方 についてのつぶやき(今回の事件のオリジナル)がバズりました。

以降、その画像とつぶやきは、いろんな業者ボットに何度もパクられていて、一応、私のIDが思い切り入っている画像だし、スパマーの同類に思われるのもアレなので、律儀にTwitterヘルプセンターのフォームから、その都度「著作権侵害なのですがー」と通報をしていた。

どの通報も、おおむね2週間ほどすると、Twitter側から「In response to your notice of claimed infringement, we have disabled access to the reported materials on the site.」(申告に従って、通報されたアレを消しといたよ)と連絡が来て、パクリつぶやきは削除とか凍結とかされていた。




その② Twitter側で取り違えが発生


毎度同じ定型文で削除依頼を出していたのに、同じ文面で連絡していたのに、なぜか「パクリ」と「オリジナル」を取り違えて、私のオリジナルの方 を削除する事案が発生。

trouble2014-10-15a.png







その③ 犯人に私の個人情報がお届けされる


「パクリ」と「オリジナル」の取り違えだけなら、そんな大きな問題じゃない、直してもらえば済むこと。
しかし、そこに簡単にはすまない問題がへばりついていた。

悪い人のことを通報した人の個人情報が、住所氏名含め、その悪い人側に全部渡る

なぜそれが判明したかというと、「おまえの消した。こういう通報があったから」と通報相手に届けられるべき文面が、取り違えの関係で、通報者である私宛に届いたから。

trouble2014-10-15b.png クリックで拡大

その文面を見る限り「通報する際にTwitterヘルプセンターのフォームに入力した住所氏名メアド電話番号などの個人情報」がまるっこ、侵害者側に届けられる仕組みになっている!



こういうのは、なんというか、アメリカン的には「弁護士を通じて著作権利を持つ企業さまが通告をするものです」のが普通だからこうなってんのかな。

ひいては、個人のトラブルなんか細かすぎて細かいことかまってられまへんわ、ということなんだろうか。


リンクDMCA  デジタルミレニアム著作権法 - Wikipedia
 ┗ 「発信者に対して著作権侵害の主張があった事とコンテンツを即座に削除・遮断した旨を通知し、それに対して発信者からの異議申し立てが有れば著作権者に異議申し立てのあった事を連絡し、反論が無ければコンテンツを復活させる。」





その④ どうすればいいんでしょうか


著作権侵害通報用に、ツイッター側で日本語の入力フォームを用意してくれていて、「日本からです」と明記して通報してるのに、いきなりながながと英文で法的な処置をどうこうと送られてきても読めませんー
(いや、英文は普通に読めるんだけど、法律用語が不如意)





● これまでの経緯から見て、ツイッター社側の対処はこれまた「2週間後」なのかもしれない。

● 間違って消された オリジナル画像 は、たいしたものではないので別にそこはいい。

● 問題は「相手に個人情報が全部渡される」という仕様に気づかずに、パクリを何とかしてくださいとヘルプセンターに泣きついてしまう善意の被害者多発というこの落とし穴!




「文句言う前にヘルプ読め」という空リプが散見されるけれど、
「入力した個人情報は著作権侵害の申立て相手にハナからすべて開示される」
という旨の内容を 日本語で明記してある箇所 をご存知のかたいらっしゃいましたらご一報下さい。非力なわたくしめは探し出せてないぜぃ。
もしくは、「DMCA英文読めないならフォーム送信するな」とかさぁ。

Twitterヘルプセンターのフォーム末尾にある
「この報告を処理する過程で、TwitterがChilling Effectsや影響を受けるユーザーなどの第三者に申し立ての写しと共に情報を提示する場合があることを理解しています。」
という文言が、「著作権侵害通報すると相手に個人情報がわたる」ことを意味しているので問題ない、という指摘が来てたりするけど、マジですか。

だったら「この報告を処理する過程で、TwitterがChilling Effectsや影響を受けるユーザーなどの第三者に申し立ての写しと共にあなたの個人情報を提示する場合があることを理解しています。」な感じに書き換えてくんないかな。

少なくとも、 こんな騒ぎになるほど 、「著作権侵害通報すると相手に個人情報がわたる」という(日本文化圏のユーザにとって重大かつ基本的な)事実が認識しづらい仕様のTwitterヘルプセンターだ、よね。

以上、随時更改しつつの暫定経緯。

あらためて記しておくけれど、そも発端の削除対象を間違ったのはTwitter運営のほうだかんね。

その後、一日経った時点で、 「間違って削除された画像」 は復活されました。
試行錯誤で3種類、Twitterサポートにメールしたので、どれが功を奏したのかはわかりませんが…

それとはまた別の話として「個人情報が引き渡されるよ問題」は残存します。

 




アメリカの常識は日本とは違う。
そこがコワい罠を形成する。
 つづき↓ 
→『つづき:日本の「個人情報」と「著作権侵害報告」とTwitterヘルプセンター』

 
 




 No.2014,1015
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