rockin'on presents JAPAN'S NEXT vol.6 SUPER BEAVER / 04 Limited Sazabys / BLUE ENCOUNT / WANIMA / OPENING ACT:NOWEARMAN @代官山UNIT 2/8
- 2015/02/08
- 21:41
ロッキンオンの若手イチ押しバンドを集めたライブイベント、JAPAN'S NEXT。これまでは渋谷のO-WESTで、グッドモーニングアメリカやパスピエなど、どう考えてもキャパオーバーな出演者を集めて開催されていたが、今回は会場が代官山UNITに。
今回の出演者は、
SUPER BEAVER
04 Limited Sazabys
BLUE ENCOUNT
WANIMA
NOWEARMAN (OPENING ACT)
という5組。これまでは割とジャンルがバラバラというイメージだったが、実にエモい面々が集った。
早めの開演時間16時半前、ロッキンオン小川智宏の前説と出演者紹介から、最初のバンドへ。
・NOWEARMAN (OPENING ACT)
この日のオープニングアクトは、去年12月にアジカンのゴッチのプロデュースでアルバムをリリースした3人組、NOWEARMAN。
黒い衣装で統一された3人が登場。ドラムセットもシンプルなもので、アルバム収録の、「若年寄」という歌詞が入っている「Young Old Man」からスタート。
「午前3時の青梅通り(ストリート)」
という歌詞がループする「Stars」など、同じ歌詞、リフ、リズムが繰り返される、シンプル極まりない削ぎ落とされまくったロックサウンド。エモいバンドばかりのこの日の出演者的に明らかに異色と言えるムード。当然腕が上がったりとかも一切ない。
5曲、20分ほどという実に短い時間だったが、陰性の、このUNITでワンマンやったら絶対似合うだろうなぁというライブを展開した。
今のロックシーンの主流にはなり得ないかもしれないが、こういうバンドもちゃんと支持されるようになってほしい。
終演後、物販で大きな缶バッチを買ってメンバーにサインしていただいた。ゴッチがプロデュースしているだけに、次はNANO-MUGENあたり(まだ開催発表されてないけど)で観れるだろうか。
1.Young Old Man
2.Stars
3.新曲
4.Merry Go Round
5.新曲
Stars
http://youtu.be/DZxERPvZqpw
・WANIMA
昨年PIZZA OF DEATHからデビューした新星スリーピースバンド、WANIMA。すでにデビュー作もヒットし、期待度の高いバンドだが、懐かしのスキャットマン・ジョンのSEで登場すると、
「日本で1番ロッキンオンが好き!WANIMAです!」
と松本(ボーカル&ベース)が言って、「Hey Lady」からスタートすると、ダイブ禁止がアナウンスされていたにもかかわらず、いきなりダイバーが続出。
「雨止んだねぇ!そんな時にWANIMAで、雨上がり!」
とこの日に合わせた曲紹介をし、
「日本のみなさん、こんにちは。テイラー・スウィフトです!」
といきなり意味不明の自己紹介をし、
「上がってんの!?下がってんの!?」
KICK THE CAN CREWの「アンバランス」でコール&レスポンスし、さらに
「このあとフォーリミ出るけど、GENにはチャックが付いてて、中におっさん入っているから!」
と言うと、このあとに出演する04 Limited Sazabysの「monolith」までも熱唱。
男女の情事をコミカルに描いた「BIG UP」ではスカのリズムも取り入れ、
「山崎さん(山崎洋一郎)にロッキンオンのコンピCDに次にやる曲いれてもらって。山崎さん、今日呼んでくれてありがとうございます!
次の曲のPV、俺らの地元の、熊本の天草で撮ったんよ。俺のおじいちゃん、天草で漁師しとって。絶対この曲のPVはそこで撮りたいって思って。
だから今日来てくれた人、もう見てくれた人もおるかもしれんけど、帰ったらPV見てみて。…そしたら俺たちに金入るから!(笑)」
と、実にいい話をするかと思いきや、最後の最後に笑わせるという、どこまでも人懐こいキャラクター。
あと1曲と言っていたので、その情景が浮かんでくるような歌詞の「1106」で終わりかと思いきや、
「アンコール!アンコール!」
と、自発的にアンコールを起こし、
「実はもう5分残してあったんよ!」
と、本当のラスト「Thanx」で終了。
ステージを去る際には再び
「日本で1番ロッキンオンが好き!」
と言ってステージを去っていった。
シンプル極まりないパンクバンドだが、本当にこのメロディの素晴らしさは一体なんなんだろうか。リアルタイムで経験したわけではないが、Hi-STANDARDが出てきた時もこうだったんじゃないだろうか、と思うくらいにとんでもないバンドが出てきた。
このバンドは間違いなく、すぐにもっとでかいとこまで行くだろうが、ダイブ禁止のロッキンオンのフェスではどうだろうかって心配になるくらい、ダイブ禁止がアナウンスされていた今日もダイバーが続出。ロッキンのGRASS STAGEで見たい存在なだけに、出れなくなるようなことにはならないで欲しい。
1.Hey Lady
2.雨あがり
3.1Chance
4.昨日の歌
5.BIG UP
6.1106
7.THANX
1106
http://youtu.be/auofz0gr7C8
・04 Limited Sazabys
サウンドチェックの段階でWANIMAの曲をGEN(ボーカル&ベース)が歌うアンサーをした、名古屋の新星、フォーリミこと04 Limited Sazabys。
メンバーが登場すると、
「2月8日、代官山UNIT!今日、ここ以外の何物でもない!」
と、「No here, No Where」からスタート。しかし、やはりパンク、メロコアに属するバンドなだけに、のっけからダイバー続出。(CDJでもちょっと大丈夫か?って思うところもあったけど)
楽曲もスピード感溢れるものだが、ライブの流れ自体も実にテンポが良く、短い時間ではあるが、それを感じさせないくらいの曲数を演奏。
「さっきWANIMAが俺らの曲を歌ってたけど、健太が楽屋でワンチャンの歌詞を教えてきて。いや、俺は歌わねーからって思って(笑)
…なんか、急に照明の光が…もっと光をー!」
と、WANIMAの曲は歌わなかったが、BLUE ENCOUNTの「もっと光を」を歌い、
「対バンの曲を歌えば盛り上がる(笑)」
と実に悪戯っぽく笑う。
最新シングル「YON」収録の2曲も続けて演奏。ポップに振り切りながらも、あくまでパンク、メロコアであるという絶妙なバランスの曲たち。
するとGENが唐突に、
「マジで日本変えてやろうぜ。アイドルとか倒そうよ。批判してるわけじゃないよ。俺たちより何倍もストイックなんだろうし。EXILE TRIBEは…入りたいかな(笑)
でもやっぱりバンドのほうがカッコいいじゃん!」
と、実に頼もしい宣言をし、ラストはやはりダイバー続出となった、「monolith」で終了。
すでにCDJでは1万人規模に拡大されたステージでも入場規制がかかるほどの状況。これから、すでに決まっている春のフェスでもさらにすごい景色を見ることになるだろうし、このバンドとWANIMAが2010年代後半のパンク、メロコアシーンを引っ張っていく二大巨頭になる予感がしている。
1.No here, No where
2.Remember
3.any
4.Chicken Race
5.swim
6.labyrinth
7.midnight crusing
8.monolith
swim
http://youtu.be/447cO8LTq9A
・SUPER BEAVER
メジャーデビュー後の長い下積み時代や、メンバーの体調不良もあったが、ここにきて状況が好転しつつあるSUPER BEAVER。
先に柳沢(ギター)、上杉(ベース)、藤原(ドラム)の3人が登場し、ドラムセットの前で拳を合わせると、遅れて渋谷(ボーカル)も登場。
「今日、ここに来てくれたあなたを全面的に信頼して、あなたに歌います。レペゼンジャパニーズミュージック、SUPER BEAVER始めます!」
という前口上から「歓びの明日に」でスタート。
前説で小川も言っていたが、渋谷は曲中でもその熱い言葉を客席に放ちまくる。そしてその言葉を伝えるための必然としてのエモーショナルなサウンドと、全身全霊を込めたメンバーの演奏。ともすれば綺麗事に聞こえてしまうような渋谷の言葉が全くそうは聞こえないのは、そういう要素によるところだと思う。
その熱い言葉の中、いきなり告知を挟むと、4/1にアルバムがリリースされることを発表。さらに、今日の対バンの中にそのリリースツアーに出演するバンドもいるらしい。渋谷が言っていたように、出るとしたらもう長い付き合いであるというBLUE ENCOUNTが最有力か。
そしてそのアルバムに入る新曲「証明」が本当に素晴らしい。サビでは柳沢のみならず、上杉と藤原もコーラスをすることによって、過去最高なんじゃないかと思うくらいのエモーションが爆発している。もうシングルを切らないとしたら、アルバムのリード曲になりそう、というか絶対リード曲にすべき曲。
そんな感じで渋谷は非常に言葉を発する時間が多いので、CDJ同様にあっという間に最後の曲。(曲数だけなら、同じ持ち時間でありながらフォーリミの半分)
「何度だって何度だってやるよ。伝わらないんだったら伝わるまで何度だってやるよ!」
と、どこまでも熱い言葉が放たれた「ありがとう」を、この日客席にいた一人一人に対して歌った。
やはりイベントやフェスだと曲数が非常に少なく感じてしまう(ライブ自体は短く感じないあたりは渋谷の言葉の濃度によるものか)ため、アルバムのツアー、ワンマンがあるんなら言ってみたい。前回のクアトロワンマンはソールドアウトしただけに、リキッドかO-EASTあたりになるんだろうか。
1.歓びの明日に
2.らしさ
3.証明 (新曲)
4.ありがとう
ありがとう
http://youtu.be/Q1Xzw12qMgk
・BLUE ENCOUNT
この日のトリはBLUE ENCOUNT。ちゃんとライブ見るのはねごとの対バンツアーのQUATTRO以来だろうか。
メンバーが登場すると田邊が、
「最後までいてくれて本当にありがとうー!」
と叫び、トリを任されたこと、自分たちを見るために残ってくれたことへの喜びを爆発させる。
SUPER BEAVERはダイバーが発生しなかったが、メロコアやラウドロックなどの要素を含んでいるバンドなだけに、やはりいきなりダイバーが続出。しかし、ロッキンオンのイベントでこれだけダイバーが出るのを見るのはいつ以来だろうか。2011年のロッキンの大トリのBRAHMANとか、それくらいになるだろうか。
しかし、ここまでのどのバンドもサウンド自体は実にシンプルなバンドばかりだっただけに、このバンドのサウンドがいつにも増して非常にテクニカルに聴こえる。もちろん演奏が上手いのは当然なのだが。
「俺が今から歌うフレーズを一緒に歌ってくれ!」
と田邊が叫ぶと、
「あったかいんだからぁ~」
と歌って笑わせ、
「これじゃなくて、俺たちの曲!」
と気を取り直して「Never Ending Story」では大合唱が起き、
「今日の出演者、本当にオープニングアクトのNOWEARMANからいいバンドばかりで。
そういえば昔、10年くらい前かな。高校生の時に俺たちはWANIMAと対バンしてるんだよ。今日再会したのも対バンしたのもそれ以来!」
というMCで驚かせると、最新シングルにして、もはやこのバンド最大のキラーチューンと言っていいであろう「もっと光を」でさらなる大合唱を起こして終了。
しかしいったんステージを掃けてすぐさまメンバーが再登場すると、主催者、出演者、観客と、このイベントに関わった全ての人に感謝を告げ、万感の思いで「HALO」を炸裂させた。
今回のツアーファイナルはZepp DiverCityであり、田邊は「大きな挑戦」と語っていたが、今の状況を見ると普通に埋まりそうな予感しかしない。そうすれば、次のアルバムのツアーではさらにその先の場所まで見えてくる。
1.HANDS
2.THANKS
3.Just Awake
4.ワナビィ
5.ロストジンクス
6.Never Ending Story
7.もっと光を
encore
8.HALO
もっと光を
http://youtu.be/soIveYMAZwM
このJAPAN'S NEXT、激しくてエモいバンドのイベントというイメージのメンツで、それも確かにそうだったが、フォーリミのGENがMCで言っていたように、「言葉を大事にしている人たち」のイベントでもあった。2010年代後半、日本語でパンクやエモをやるバンドがさらに増えると思う。
しかし、この歳になると、周りの人がパンクやメロコアを聴かなくなってくる。でも自分は今でも、WANIMAやフォーリミを聴いて、ライブを見ると心が揺さぶられるし、本当にカッコいいバンドだと思う。これから10年、20年と言わず、死ぬまでこう思えていられることを願っている。
Next→ 2/12 [Alexandros] @新木場STUDIO COAST
今回の出演者は、
SUPER BEAVER
04 Limited Sazabys
BLUE ENCOUNT
WANIMA
NOWEARMAN (OPENING ACT)
という5組。これまでは割とジャンルがバラバラというイメージだったが、実にエモい面々が集った。
早めの開演時間16時半前、ロッキンオン小川智宏の前説と出演者紹介から、最初のバンドへ。
・NOWEARMAN (OPENING ACT)
この日のオープニングアクトは、去年12月にアジカンのゴッチのプロデュースでアルバムをリリースした3人組、NOWEARMAN。
黒い衣装で統一された3人が登場。ドラムセットもシンプルなもので、アルバム収録の、「若年寄」という歌詞が入っている「Young Old Man」からスタート。
「午前3時の青梅通り(ストリート)」
という歌詞がループする「Stars」など、同じ歌詞、リフ、リズムが繰り返される、シンプル極まりない削ぎ落とされまくったロックサウンド。エモいバンドばかりのこの日の出演者的に明らかに異色と言えるムード。当然腕が上がったりとかも一切ない。
5曲、20分ほどという実に短い時間だったが、陰性の、このUNITでワンマンやったら絶対似合うだろうなぁというライブを展開した。
今のロックシーンの主流にはなり得ないかもしれないが、こういうバンドもちゃんと支持されるようになってほしい。
終演後、物販で大きな缶バッチを買ってメンバーにサインしていただいた。ゴッチがプロデュースしているだけに、次はNANO-MUGENあたり(まだ開催発表されてないけど)で観れるだろうか。
1.Young Old Man
2.Stars
3.新曲
4.Merry Go Round
5.新曲
Stars
http://youtu.be/DZxERPvZqpw
・WANIMA
昨年PIZZA OF DEATHからデビューした新星スリーピースバンド、WANIMA。すでにデビュー作もヒットし、期待度の高いバンドだが、懐かしのスキャットマン・ジョンのSEで登場すると、
「日本で1番ロッキンオンが好き!WANIMAです!」
と松本(ボーカル&ベース)が言って、「Hey Lady」からスタートすると、ダイブ禁止がアナウンスされていたにもかかわらず、いきなりダイバーが続出。
「雨止んだねぇ!そんな時にWANIMAで、雨上がり!」
とこの日に合わせた曲紹介をし、
「日本のみなさん、こんにちは。テイラー・スウィフトです!」
といきなり意味不明の自己紹介をし、
「上がってんの!?下がってんの!?」
KICK THE CAN CREWの「アンバランス」でコール&レスポンスし、さらに
「このあとフォーリミ出るけど、GENにはチャックが付いてて、中におっさん入っているから!」
と言うと、このあとに出演する04 Limited Sazabysの「monolith」までも熱唱。
男女の情事をコミカルに描いた「BIG UP」ではスカのリズムも取り入れ、
「山崎さん(山崎洋一郎)にロッキンオンのコンピCDに次にやる曲いれてもらって。山崎さん、今日呼んでくれてありがとうございます!
次の曲のPV、俺らの地元の、熊本の天草で撮ったんよ。俺のおじいちゃん、天草で漁師しとって。絶対この曲のPVはそこで撮りたいって思って。
だから今日来てくれた人、もう見てくれた人もおるかもしれんけど、帰ったらPV見てみて。…そしたら俺たちに金入るから!(笑)」
と、実にいい話をするかと思いきや、最後の最後に笑わせるという、どこまでも人懐こいキャラクター。
あと1曲と言っていたので、その情景が浮かんでくるような歌詞の「1106」で終わりかと思いきや、
「アンコール!アンコール!」
と、自発的にアンコールを起こし、
「実はもう5分残してあったんよ!」
と、本当のラスト「Thanx」で終了。
ステージを去る際には再び
「日本で1番ロッキンオンが好き!」
と言ってステージを去っていった。
シンプル極まりないパンクバンドだが、本当にこのメロディの素晴らしさは一体なんなんだろうか。リアルタイムで経験したわけではないが、Hi-STANDARDが出てきた時もこうだったんじゃないだろうか、と思うくらいにとんでもないバンドが出てきた。
このバンドは間違いなく、すぐにもっとでかいとこまで行くだろうが、ダイブ禁止のロッキンオンのフェスではどうだろうかって心配になるくらい、ダイブ禁止がアナウンスされていた今日もダイバーが続出。ロッキンのGRASS STAGEで見たい存在なだけに、出れなくなるようなことにはならないで欲しい。
1.Hey Lady
2.雨あがり
3.1Chance
4.昨日の歌
5.BIG UP
6.1106
7.THANX
1106
http://youtu.be/auofz0gr7C8
・04 Limited Sazabys
サウンドチェックの段階でWANIMAの曲をGEN(ボーカル&ベース)が歌うアンサーをした、名古屋の新星、フォーリミこと04 Limited Sazabys。
メンバーが登場すると、
「2月8日、代官山UNIT!今日、ここ以外の何物でもない!」
と、「No here, No Where」からスタート。しかし、やはりパンク、メロコアに属するバンドなだけに、のっけからダイバー続出。(CDJでもちょっと大丈夫か?って思うところもあったけど)
楽曲もスピード感溢れるものだが、ライブの流れ自体も実にテンポが良く、短い時間ではあるが、それを感じさせないくらいの曲数を演奏。
「さっきWANIMAが俺らの曲を歌ってたけど、健太が楽屋でワンチャンの歌詞を教えてきて。いや、俺は歌わねーからって思って(笑)
…なんか、急に照明の光が…もっと光をー!」
と、WANIMAの曲は歌わなかったが、BLUE ENCOUNTの「もっと光を」を歌い、
「対バンの曲を歌えば盛り上がる(笑)」
と実に悪戯っぽく笑う。
最新シングル「YON」収録の2曲も続けて演奏。ポップに振り切りながらも、あくまでパンク、メロコアであるという絶妙なバランスの曲たち。
するとGENが唐突に、
「マジで日本変えてやろうぜ。アイドルとか倒そうよ。批判してるわけじゃないよ。俺たちより何倍もストイックなんだろうし。EXILE TRIBEは…入りたいかな(笑)
でもやっぱりバンドのほうがカッコいいじゃん!」
と、実に頼もしい宣言をし、ラストはやはりダイバー続出となった、「monolith」で終了。
すでにCDJでは1万人規模に拡大されたステージでも入場規制がかかるほどの状況。これから、すでに決まっている春のフェスでもさらにすごい景色を見ることになるだろうし、このバンドとWANIMAが2010年代後半のパンク、メロコアシーンを引っ張っていく二大巨頭になる予感がしている。
1.No here, No where
2.Remember
3.any
4.Chicken Race
5.swim
6.labyrinth
7.midnight crusing
8.monolith
swim
http://youtu.be/447cO8LTq9A
・SUPER BEAVER
メジャーデビュー後の長い下積み時代や、メンバーの体調不良もあったが、ここにきて状況が好転しつつあるSUPER BEAVER。
先に柳沢(ギター)、上杉(ベース)、藤原(ドラム)の3人が登場し、ドラムセットの前で拳を合わせると、遅れて渋谷(ボーカル)も登場。
「今日、ここに来てくれたあなたを全面的に信頼して、あなたに歌います。レペゼンジャパニーズミュージック、SUPER BEAVER始めます!」
という前口上から「歓びの明日に」でスタート。
前説で小川も言っていたが、渋谷は曲中でもその熱い言葉を客席に放ちまくる。そしてその言葉を伝えるための必然としてのエモーショナルなサウンドと、全身全霊を込めたメンバーの演奏。ともすれば綺麗事に聞こえてしまうような渋谷の言葉が全くそうは聞こえないのは、そういう要素によるところだと思う。
その熱い言葉の中、いきなり告知を挟むと、4/1にアルバムがリリースされることを発表。さらに、今日の対バンの中にそのリリースツアーに出演するバンドもいるらしい。渋谷が言っていたように、出るとしたらもう長い付き合いであるというBLUE ENCOUNTが最有力か。
そしてそのアルバムに入る新曲「証明」が本当に素晴らしい。サビでは柳沢のみならず、上杉と藤原もコーラスをすることによって、過去最高なんじゃないかと思うくらいのエモーションが爆発している。もうシングルを切らないとしたら、アルバムのリード曲になりそう、というか絶対リード曲にすべき曲。
そんな感じで渋谷は非常に言葉を発する時間が多いので、CDJ同様にあっという間に最後の曲。(曲数だけなら、同じ持ち時間でありながらフォーリミの半分)
「何度だって何度だってやるよ。伝わらないんだったら伝わるまで何度だってやるよ!」
と、どこまでも熱い言葉が放たれた「ありがとう」を、この日客席にいた一人一人に対して歌った。
やはりイベントやフェスだと曲数が非常に少なく感じてしまう(ライブ自体は短く感じないあたりは渋谷の言葉の濃度によるものか)ため、アルバムのツアー、ワンマンがあるんなら言ってみたい。前回のクアトロワンマンはソールドアウトしただけに、リキッドかO-EASTあたりになるんだろうか。
1.歓びの明日に
2.らしさ
3.証明 (新曲)
4.ありがとう
ありがとう
http://youtu.be/Q1Xzw12qMgk
・BLUE ENCOUNT
この日のトリはBLUE ENCOUNT。ちゃんとライブ見るのはねごとの対バンツアーのQUATTRO以来だろうか。
メンバーが登場すると田邊が、
「最後までいてくれて本当にありがとうー!」
と叫び、トリを任されたこと、自分たちを見るために残ってくれたことへの喜びを爆発させる。
SUPER BEAVERはダイバーが発生しなかったが、メロコアやラウドロックなどの要素を含んでいるバンドなだけに、やはりいきなりダイバーが続出。しかし、ロッキンオンのイベントでこれだけダイバーが出るのを見るのはいつ以来だろうか。2011年のロッキンの大トリのBRAHMANとか、それくらいになるだろうか。
しかし、ここまでのどのバンドもサウンド自体は実にシンプルなバンドばかりだっただけに、このバンドのサウンドがいつにも増して非常にテクニカルに聴こえる。もちろん演奏が上手いのは当然なのだが。
「俺が今から歌うフレーズを一緒に歌ってくれ!」
と田邊が叫ぶと、
「あったかいんだからぁ~」
と歌って笑わせ、
「これじゃなくて、俺たちの曲!」
と気を取り直して「Never Ending Story」では大合唱が起き、
「今日の出演者、本当にオープニングアクトのNOWEARMANからいいバンドばかりで。
そういえば昔、10年くらい前かな。高校生の時に俺たちはWANIMAと対バンしてるんだよ。今日再会したのも対バンしたのもそれ以来!」
というMCで驚かせると、最新シングルにして、もはやこのバンド最大のキラーチューンと言っていいであろう「もっと光を」でさらなる大合唱を起こして終了。
しかしいったんステージを掃けてすぐさまメンバーが再登場すると、主催者、出演者、観客と、このイベントに関わった全ての人に感謝を告げ、万感の思いで「HALO」を炸裂させた。
今回のツアーファイナルはZepp DiverCityであり、田邊は「大きな挑戦」と語っていたが、今の状況を見ると普通に埋まりそうな予感しかしない。そうすれば、次のアルバムのツアーではさらにその先の場所まで見えてくる。
1.HANDS
2.THANKS
3.Just Awake
4.ワナビィ
5.ロストジンクス
6.Never Ending Story
7.もっと光を
encore
8.HALO
もっと光を
http://youtu.be/soIveYMAZwM
このJAPAN'S NEXT、激しくてエモいバンドのイベントというイメージのメンツで、それも確かにそうだったが、フォーリミのGENがMCで言っていたように、「言葉を大事にしている人たち」のイベントでもあった。2010年代後半、日本語でパンクやエモをやるバンドがさらに増えると思う。
しかし、この歳になると、周りの人がパンクやメロコアを聴かなくなってくる。でも自分は今でも、WANIMAやフォーリミを聴いて、ライブを見ると心が揺さぶられるし、本当にカッコいいバンドだと思う。これから10年、20年と言わず、死ぬまでこう思えていられることを願っている。
Next→ 2/12 [Alexandros] @新木場STUDIO COAST
Welcome! [Alexandros] LIVE [出演] [Alexandros] / 稲村太佑(アルカラ) / ハヤシ(POLYSICS) / Masato(coldrain) / 川谷絵音(indigo la End / ゲスの極み乙女。) @新木場STUDIO COAST 2/12 ホーム
SPECIAL OTHERS QUTIMA Ver.18 "エレクトリック26都市ツアー 2014-2015" @新木場STUDIO COAST 2/7