約38万平方キロメートルの国土を持つ日本。その面積は世界第61位と、決して「大きい面積をもつ国」とは言えないだろう。
だがしかーし!! この度、本当に日本って広いなぁと感動した調味料に出会ってしまったので報告しておきたい。それは高知発の「葉にんにくぬた」。何でも、刺身や唐揚げにつけて食べると、泣くほどウマくなるというのだ。
・謎の調味料「葉にんにくぬた」
「葉にんにくぬた」とは、高知県の特産「葉にんにく」が入った「ぬた」のこと。ご存知の通り「ぬた」は、味噌に酢などを混ぜた日本の伝統料理だ。
「葉にんにく」……? 成長途中のニンニクの若葉を収穫したものらしいのだが、聞いたことないなぁ。ニンニク本体以外だとニンニクの芽がよく食べられるが、何か違うのだろうか?
・ニンニクの葉っぱなのにニンニク臭がしない
今回は高知県のアンテナショップ『まるごと高知』で瓶入りの『葉にんにくのたれ』をゲット。価格は店によって異なるがオーソドックスな味噌系は500~600円、イタリアン風は800円前後であるようだ。さっそく持ち帰って、パカっと開封すると……あ、あれ、これは? ぬたの香りと共に、うっすらとニンニクの爽やかな香りが立ち上ってきたのだ!
と言っても、嫌なニンニク臭はない。フレッシュなニンニクから、くさみだけとったような不思議な香りなのである。
・何とたとえたらいいかわからない! 今まで食べたことがない味!!
何につけても美味しいらしいのだが、とりあえず高知県民イチオシの「刺身」、そして「唐揚げ」につけて食べてみることに。
まずは唐揚げにつけてパクッ。その瞬間に衝撃が走った……! こ、これは……!? う、ウマイ……ッッ!! ウマイのはわかるが、新しすぎて何とたとえたらいいか全くわからない!
・もうレモンには戻れない
適度な塩気があり、酸味もあるがレモンのそれより柔らか。柚子コショウのようなパンチがありつつも、後口はまったり。さらに鼻にスーっと抜ける臭みだけがないフレッシュなニンニクの香り!
この上品な酸味と葉ニンニクの瑞々しい香りが、唐揚げの油っぽさを打ち消し、ジューシィな鶏肉のウマミを引き出している。なんという衝撃。私、もうレモンには戻れません……!!
・コンビニ唐揚げで「葉にんにくぬた味」をやってほしい
心の底から、コンビニの唐揚げに「葉にんにくぬた」フレーバーを作ったらいいと思うレベルである。いや、マジで!
一発目に食べた唐揚げの衝撃で飛んでしまいそうになったが、「葉にんにくぬた」は、刺身につけてももちろん美味。甘み、酸味、若葉の瑞々しさ、そしてほんのり香るニンニクと香りが、おかずのウマミを上手に引き出している。こんな絶品な調味料が最近まで、ほとんど県外で見ることがなかったとは、これいかに……!!
今はアンテナショップやアマゾンでも手に入るからいいけど……。高知にこんな隠れたウマイものがあったとは、何だかんだ言っても、やっぱり日本って広いんだなぁ!
参考リンク:アースエイド『葉にんにくぬた』、まるごと高知、外務省
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24
▼いろいろ種類がある『葉にんにくのたれ』
▼唐揚げにつけてよし
▼刺身もイイ
▼ジェノベーゼ風とかシャレオツぅ~っ!!
▼葉にんにくそのものに、嫌なニンニク臭がない! ひたすら爽やかだ