年齢を重ねるとつい「最近の若者は……」なんて言葉が口をついて出るが、もしかすると若者から学ぶべきことも多いのかもしれない。高校生たちの間で『スマ勉』なる学習方法が浸透しつつあるそうで、これがまた効率的なのである。なかなかやるな、若者たちよ!
・『スマ勉』ってなんぞや?
リクルートホールディングスは、アルバイト、ブライダル、ベビー&マタニティなど10ジャンルにおける2014年のトレンド予測キーワードを発表。その中で、進学領域のトレンド予測キーワードとして『スマ勉』をあげた。
『スマ勉』とは、スマホネイティブ世代といえるであろう高校生たちや若者世代に浸透しつつある、スマホを活用した勉強方法。すでに海外ではMOOCといったオンライン上で無料で受けられる講義が広まっているという。日本の高校や大学でも、自宅での予習はオンライン動画を使って授業を受け、教室ではグループディスカッションなど、実践的な学習を行う “反転授業” というものが始まっている。
また、大学でも入学後に必要な能力をWeb上で受けられるような取り組みも行われているようだ。もちろん、「授業を受ける」という目的以外でも、高校生のスマホ活用方法はさまざまだ。「MyStats」などのスケジュール管理アプリを使用して、「何にどれだけ時間を費やしたか?」を記録し、それを元に「もっと有効な時間の使い方はないか?」と1分たりとも時間を無駄にしない。
高校生のスマホ活用はゲームやSNSばっかり……と思いきや、高校生はスマホさえも勉強道具に変えてしまうようだ。
・『スマ勉』のメリットって?
『スマ勉』のメリットは、いつでもどこでも何度でも、自分のタイミングで勉強できることであろう。オンライン予備校「受験サプリ」など、低料金で高品質な授業を利用できることも魅力だ。
また、さまざまな無料の勉強アプリも登場しており、例えば発音を音声で聞ける英単語アプリ「英単語1800」。ゲーム感覚で楽しみながら英単語を学習できるというもので、アプリ名のとおり収録されている英単語は1800語! 受験生のカバー率98%という高いシェアを誇る、まさに必須アプリなのである。
高校生向けの物理学習アプリ「ロバスト物理学」も、『スマ勉』ならではのメリット大。教科書などの文字情報だけではイメージしづらい物理を、動画やシミュレーションを交えて解説。動画&音声というスマホならではの機能をフル活用して、効率的に学習できるのだ。
バスでの通学時間、テレビを見ながら、ごはんを食べながらと、「すきま時間」と「ながら時間」を有効活用する。それが、スマホネイティブ世代の勉強方法のようだ。
ビジネスシーンでも大活躍のスマホだが、使いこなすために四苦八苦しているビジネスマンがいるのも事実。若者たちのスマホ活用術、参考にできる部分が多いのではないだろうか。
参照元:リクルートホールディングス