発泡が大きい方が好きなのですが、可能な限り冷たい方がいいです。また、同じ温度でも製品の一つ一つで、きめの細かさが違う気がします。炭酸の強さではありません。
炭酸のきめを調節する方法があったら教えてください。あとこれの原理もできれば知りたいのですが、はてなポイントがないのでそこは我慢します。
まず、最初に二酸化炭素の気泡の出来る原理から考えると、
http://wikipedia.qwika.com/en2ja/Nucleation(機械訳)
http://en.wikipedia.org/wiki/Nucleation(英語)
ちょっとそのままの約なので読みにくいですが、核生成(Nucleation)から始まります。
で、これで、有名なメントスの泡が吹き出す現象も説明が付くのですが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B...
ここにもあるように、
水分子は互いに強く引き付けあって、連結して、コーラの中の二酸化炭素の泡ひとつひとつを囲むタイトな網を形成している。 新しい泡を形成するためには、水分子がこの網目から押し出されて離れなくてはならないが、それにはこの表面張力を破るための余分のエネルギーが必要になる。 言い換えれば、水はコーラ中の泡の拡大に抵抗しているということだ。
となっています。
これを分かりやすく言いますと、核生成が起きるための最初の凹凸(シャンパングラスなんかにも傷があって、これが凹凸と同じ役割を果たします)
から二酸化炭素の泡(小さい)が発生します。
その泡が大きくなるためには上記引用にあるように、周囲の水分子を押しのける必要があります。
次に、温度依存の問題ですが、一般的に二酸化炭素が温度が低い方が溶解度が高い(よく溶ける)ということは前提にして良いでしょうか?
調べれば分かるのですが、温度が高いと、気体分子の水中での運動エネルギーが大きいので、
水の拘束を逃れやすくなります。(かなり定性的な表現ですが)
ですから、温度が大きいと、上述のように二酸化炭素の泡が大きく成長します。
以上から、質問者の方が言うように、温度が高いと泡の発生(これは核生成の頻度に依存)ではなく、大きさが大きくなるのです。
これを踏まえて、最初のメントスを見てください。
メントスがソーダの中に落とされると、メントスに含まれるゼラチンとアラビアゴムが溶けて、表面張力を破る。 これが水の網の目を乱し、こうして新しい泡が生成し拡大するために必要なエネルギー量を減らす。
そう、水が、二酸化炭素の泡を押さえ込むのは、表面張力であるので、これを弱めるものを加えれば
質問者の方のいう、温度の低い状態で大きな泡を作成可能ということになります。
だとすると、おいしいかどうかはおいて置いて、界面活性効果を持つものを入れればいいのです。
ですから、味を気にしないなら、低い温度で、食用可能な界面活性剤(ゼラチンとか)を投入してみてください(笑)。
以上、最後は少々冗談が混じってしまいましたが、参考になれば幸いです。
温度ではなくガス(気体)の成分という話もありますね。きめの細かい泡と言えば350m缶のギネスビールですが、こんな仕組みを取っているようです。
回答ありがとうございます。
確かに、ギネスビールの泡はきめが細かいですね。仕組みもなるほどと思いました。
ウィジェット・システムという名前はなんとか2.0っぽい! Beer2.0!
ただ、質問文が分かりづらいせいだと思いますが、泡違いといいますか、目的違いといいますか、僕はビールのあのクリーミーな泡を細かくしたいわけではなくて、シュワシュワと立ち上る方のスパークリングな方の泡を、それもなるべく大きくしたいのです。
炭酸のきめが細かいとゲップが出にくくて苦しいからです。
もしかして、ウィジェットシステムの逆の発想をしろというヒントでしょうか?
ウィジェット・システムは
缶の中に入れられたプラスチック・ボール(ウィジェット)には小さな穴が開いていて、ビールを缶に詰めた後、缶にふたをする時の圧力で、この穴からボールの中に少量のビールが入り込みます。
そしてビールを飲む時に缶を開けると、缶内の圧力が低下してボールの中に閉じ込められた少量のビールが、ジェット噴流のように飛び出してビールを泡立て泡を巻き起こすのです。
という仕組みとのことなので、逆を考えてみましたが、大きな穴の開いたプラスチックの玉から大量のビールが流れ出ただけでした。
缶の外にあるプラスチック・ボールには大きな穴が開いていて、ビールを缶に詰めた後、缶にふたをする時の圧力で、この穴からボールの外に大量のビールが溢れ出します。
そしてビールを飲む時に缶を開けると、缶外の圧力が上昇してボールの外に溢れていた大量のビールは、ジェット噴流のように飛び出さないで、ビールを泡立てず泡を巻き起こしもしないのです。
前提がカオス><
炭酸のきめは液体固有のものになってしまいますので温度差以外で調節するのは難しいです。
大量の割り箸をつけたりして無理矢理泡を出せば多少は大きくなると思います。
回答ありがとうございます。
温度差以外では難しいんですか、なるほど。
教えていただいた代替案ですが、大量の割り箸をつけたりして、というのがどういう状況なのかわからなかったので、というか、面白かったので、僕のイメージを図にしてみました。
http://f.hatena.ne.jp/disable/20070614144433
割り箸を沢山入れて、表面積を増やすということですよね? やってみたいのですが、エコでないので、この方法は我慢します。
わあ、はてなポイントがなくて我慢した方の原理の解説をありがとうございます!
敢えて書いてみるもんですね。
家でコーラに氷を入れると炭酸が急速に抜けてしまうのに、ファーストフード店などの炭酸飲料に氷が入っていてもあまり炭酸が抜けてない理由がなんとなく分かりました。
ただ、キメを調節する方法へのヒントがどこにあるのかは、よく分かりませんでした><
まず、最初に二酸化炭素の気泡の出来る原理から考えると、
http://wikipedia.qwika.com/en2ja/Nucleation(機械訳)
http://en.wikipedia.org/wiki/Nucleation(英語)
ちょっとそのままの約なので読みにくいですが、核生成(Nucleation)から始まります。
で、これで、有名なメントスの泡が吹き出す現象も説明が付くのですが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B...
ここにもあるように、
水分子は互いに強く引き付けあって、連結して、コーラの中の二酸化炭素の泡ひとつひとつを囲むタイトな網を形成している。 新しい泡を形成するためには、水分子がこの網目から押し出されて離れなくてはならないが、それにはこの表面張力を破るための余分のエネルギーが必要になる。 言い換えれば、水はコーラ中の泡の拡大に抵抗しているということだ。
となっています。
これを分かりやすく言いますと、核生成が起きるための最初の凹凸(シャンパングラスなんかにも傷があって、これが凹凸と同じ役割を果たします)
から二酸化炭素の泡(小さい)が発生します。
その泡が大きくなるためには上記引用にあるように、周囲の水分子を押しのける必要があります。
次に、温度依存の問題ですが、一般的に二酸化炭素が温度が低い方が溶解度が高い(よく溶ける)ということは前提にして良いでしょうか?
調べれば分かるのですが、温度が高いと、気体分子の水中での運動エネルギーが大きいので、
水の拘束を逃れやすくなります。(かなり定性的な表現ですが)
ですから、温度が大きいと、上述のように二酸化炭素の泡が大きく成長します。
以上から、質問者の方が言うように、温度が高いと泡の発生(これは核生成の頻度に依存)ではなく、大きさが大きくなるのです。
これを踏まえて、最初のメントスを見てください。
メントスがソーダの中に落とされると、メントスに含まれるゼラチンとアラビアゴムが溶けて、表面張力を破る。 これが水の網の目を乱し、こうして新しい泡が生成し拡大するために必要なエネルギー量を減らす。
そう、水が、二酸化炭素の泡を押さえ込むのは、表面張力であるので、これを弱めるものを加えれば
質問者の方のいう、温度の低い状態で大きな泡を作成可能ということになります。
だとすると、おいしいかどうかはおいて置いて、界面活性効果を持つものを入れればいいのです。
ですから、味を気にしないなら、低い温度で、食用可能な界面活性剤(ゼラチンとか)を投入してみてください(笑)。
以上、最後は少々冗談が混じってしまいましたが、参考になれば幸いです。
大変参考になりました。素晴らしい回答です。
今夜早速ゼラチンを入れてみます!
*回答の受付について
あと1件だけ受け付けます!
良回答よろしくお願いします!
大変参考になりました。素晴らしい回答です。
今夜早速ゼラチンを入れてみます!
*回答の受付について
あと1件だけ受け付けます!
良回答よろしくお願いします!