横書きの日本文についての質問です。

戦前、「横書きが右から左」の時代があったようです。
《例》トーレコョチ
どのような人たちによるどのような議論があって、どういう
経緯で、「横書きが左から右へ」に変わったのでしょう?
《例》チョコレート
変わった当時の様子が詳しく述べられているサイトを紹介
してください。

縦書きの日本文の「行の並び」は今も昔も右から左です。
その縦書きの日本語の文章で1行あたりの文字数を段階的に
減らしてゆき、その極限は1行あたり1文字となりますが
これは見かけ上は「横書きで右から左」と変わりありません。
それで、昔は「横書きで右から左」だったのですかね?
これは珍説ですか?

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回答4件)

id:osashimi No.1

回答回数320ベストアンサー獲得回数5

ポイント18pt

元来日本語は漢文に倣い、文字を上から下へ、また行を右から左へと進めて表記を行っていた。漢字と仮名の筆順も縦書きを前提としており、横書き不能な書体も存在する。


横書きとは文章を横方向に進めていくものである。横書きには左から右へ文字を進めていく方法(左横書き)と右から左に文字をすすめていく方法(右横書き)がある。暖簾や扁額(寺社の門などに掲げられた横長の額)では古くから右横書きのような記法が行われてきたが、これらは様々な状況証拠から「一行一文字の縦書き」と考えた方が自然である。しかし江戸時代に蘭学の流行などの影響を受け、洋書を真似た(より厳密な意味での)横書き法が発生した。


日本で最初に横書きが出版物に使われたのは、外国語の辞書であった。一番最初の日本語の外国語辞書は、外国語が左横書き、日本語が縦書きで、本を回転しないと普通に読めない。明治18年の「袖珍挿図独和辞書」では語釈(日本語)を横書きしている。


太平洋戦争前、欧文併記文書以外の一般大衆を主対象とする新聞や広告などでは、一行一文字の縦書きと同順になる右横書きが優勢であった。しかし後掲の屋名池の著書などによれば、1940年頃からは左横書きによる方向統一の動きが各所で散見されるようになり、文部省の諮問機関、国語審議会では1942年7月、左横書きを本則とする旨の答申を出すに至る。もっともこの際は反対論も強く、答申の同部分は閣議提案されなかった。


戦後、GHQ/SCAPによるアメリカ教育使節団報告書中のローマ字採用勧告や漢字の廃止運動(国語国字問題/漢字廃止論)などの社会運動により、西欧の記法に倣う左横書きが革新的、右横書きは保守的、というイメージは決定的なものとなり、右横書きは衰退の一途をたどることとなった。例えば新聞では「読売報知新聞」1946年1月1日号を皮切りに、また紙幣では1948年3月のB50銭券を端緒として左横書き化されている。また諸官庁の作成する文書形式のガイドライン『公用文作成の要領』(1951年10月30日国語審議会審議決定・1952年4月4日内閣官房長官依命通知)では、「執務能率を増進する目的をもって、書類の書き方について(略)なるべく広い範囲にわたって左横書きとする」としている。


右横書きが廃れた後、「過去の右横書きはすべて暖簾や山門の看板などに残る一行一文字の縦書きと同じものであり、真の意味での右横書きの記法は日本に存在しなかった」という誤解も生まれたが、古い印刷物などに残る桁折り進行する右横書き文の中には、文節と無関係な位置で行替えされるものもあることからその俗説は容易に反証できる。また同様に、「戦前までの日本語の横書きは、右横書きしかなかった」という俗説も広がっているが、誤りである。


こちらのWikipediaの記述でもこのように書かれていますので珍説ではないようです。

id:mkonomi

『公用文作成の要領』は興味があります。

現在の〜〜審議会みたいな会があったのでしょうか?

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2006/03/13 12:11:49
id:amadeous No.2

回答回数144ベストアンサー獲得回数3

ポイント18pt

「公用文作成の要領」以降、横書きが「左から右へ」となったようです。

「横書き」という考え方は、少なくとも戦国時代ではできなかったようです。

id:mkonomi

どのような議論の場があったのでしょう。

次の回答を見たい!

2006/03/13 12:17:00
id:dungeon-master No.3

回答回数571ベストアンサー獲得回数40

ポイント17pt

元々国際化の流れで、左から右の書き方を推し進めていた運動があり、

第二次大戦の敗戦により、一気に進んだと言うことのようです。


>これは見かけ上は「横書きで右から左」と変わりありません。

>それで、昔は「横書きで右から左」だったのですかね?

これは真っ当な考察だと思います。


楔文字が元になった言語では右から左という書き方に落ち着いたものが多く、

これは、利き手で槌、反対の手で楔を持って作業すると、右から左に流した

方が刻んだ文字を確認しやすいからと言われています。

日本語の場合、右利きで筆を持って巻物に書くという文化のおかげで

右から左の書き方になったという説もあります。

巻物を利き手側に置くと、解きながら書く際に邪魔になりますから、

納得できなくもありません。

id:mkonomi

回答、ありがとうございました。

どのような権威でどのように普及を図ったのでしょうね。

2006/03/13 12:20:36
id:adlib No.4

回答回数3166ベストアンサー獲得回数243

ポイント17pt

http://kotobakai.seesaa.net/article/8180112.html

ことば会議室: 日本語の右表記はいつからなのですか?(free1974)

 

 元来「一行一字」は、珍説ではありません。むしろ、この原則ぬきに

戦前と戦後の表記が逆転したと考えられていたのです。

(ただし、戦後の新聞雑誌が、いつから左へならへしたのか、未詳です)

 

 このテーマは屋名池(やないけ)教授(東京女子大学)の独壇場で、

連載当初から話題になったはずです。《図書》は岩波のPR誌ですが、

最寄の図書館に常備されています(新書版も出版されているようです)。

 

── 屋名池 誠《横書きの日本史》《図書 200107‥~12‥ 岩波書店》連載

── 屋名池 誠《横書き登場 ~ 日本語表記の近代 ~ 2003 岩波新書》

 

id:mkonomi

ご紹介の書籍を図書館でさがしてみたいと思います。

みなさんありがとうございました。

2006/03/13 12:33:32
  • id:komasafarina
    むかし、外国で

    むかし、ある国で訊かれましたよ、
    「おまえたち日本人は、どうして縦書きなんだ?
    おまえたちだって、ちゃんと目は横に2つならんでるのに、
    どうして縦に読み書きするのか?」と(苦笑)

    わたしの超一休の頓知でこう答えました。
    「ヘイ、ボーイ、まあ、よく見てみいや
    縦書きでも横にどんどん読み書きしてくんや
    おめいらの横書きだって縦にどんどん読み書きしてくんや。
    そやから、何をもって縦と呼び、何をもって横と見るか!?
    そのへんで考えんとちゃうんかぁ」ってな。
    結果、西洋人は縦に横書きされたのを読むことで(また、縦に横書きで書きながら)自分の足許を見る、自分の居場所を見る、そこで考え、ものを言う。
    んで、おれたち日本人あんど中国人は(韓国朝鮮の人たちも縦書きですか?)、縦書きしたものを横に読みながら、ついには脇へと目をそらす、自分以外のものの動向、気配から、ものを考え、ものを言う・・・・、

    (言っとくけど、これはおいらのいつもの超一休の頓知だからね、ちょいと知的な高級漫談だからね、(またダサイのが出て来るといけないんで)どーか、くれぐれも(たとえグレても)そのつもりでぬァ)

    で、縦書きを右から左へと読み書きしていくのは、あれは太陽の行方を追ってるそぶり。アラー崇拝のアラブ人の横書きが右から左へ読み書きするのと同じこと。

    にゃんちゃってにゃんにゃん、
  • id:komasafarina
    えでぃっと

    >で、縦書きを右から左へと読み書きしていくのは、あれは太陽の行方を追ってるそぶり。アラー崇拝のアラブ人の横書きが右から左へ読み書きするのと同じこと。

    つまり差し込んでくる太陽の光に合わせて自分に向けて縦に書き、縦に読み、
    西へと移ろう太陽に合わせて、左へと連ねていくのだよ。

    そして西も東も、英語では、West、Eastと最上級を示すstつけて究極的に表現してるが、
    北も南も、North、Southと度合い(順序)を示すthをつけてる。うーむ、やつらは本能的に知っていたのか?

    んで、わてらじゃぽねーぜは、来た、みんな見い、日がし住む、にし
    コケコケこけたぜ、苔が蒸すほど倒れてやがれ
    ニワトリ鳴いてもこけむしたまま

    >にゃんちゃってにゃんにゃん、
  • id:spck
    横書きを基調とする現代では、
    縦書きで「左から右に」改行して書くような公文書があります。

    (具体例)・・・PDFです
    http://www.nta.go.jp/category/kakutei/youshiki/pdf/02.pdf
    第1表の右下方にある
    「延納の届出」
    「還付される税金の受取場所」
    をご覧ください。

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