昨夜は早い時間に眠ってしまい、夜中に目が覚めた。
TVをつけると堤幸彦監督の映画が始まるところだった。
昔から年末年始の深夜映画が好きだ。
貸しビデオもなく、普段の深夜映画放送も今より少なかった頃
TV局の人が休みになる年末年始の深夜映画が楽しみだった。
松田優作の「遊戯シリーズ」を毎晩見たのはいつだったか・・・
昨夜の映画の題は「恋愛冩眞」。松田龍平君主演の恋愛映画である。
じっくりと見入ってしまった。堤監督の持ち場は相変わらず見事である。
脚本に難ありだが、映像の魔術に心は寛大になっていた。
映画が終ってから、この映画に関して一時間半ほど検索していた。
映画の世界にそのまま浸っていたい時は、そんな風にして過ごす。
龍平君は随分お父さんに似てきたんだな、と驚いた。
初めて彼の顔を見た時は、まだ彼が若かったせいだろう
そんなに似ているとは思わなかったのだが、
この映画を見ていて何度もお父さんの顔を思い出した。
「恋愛冩眞」終盤のアクションシーンは評判が悪かったようだが
僕はカシアス牧師の「映画みたいだな!」という台詞で
松田優作主演のTVドラマ「探偵物語」を思い出した。
主人公が絶体絶命!という場面から生還する過程を描かず
「主役が死んだら話が続かないから」と、あっさり縄抜けしている
そんな場面が新鮮だったのだが、この台詞はそれと同じ意味だろう。
あのドラマで龍平君のお母さんとお父さんは出会ったんだな~。
笑いをたっぷり盛り込む堤監督の感覚に通じるところがあったっけ。
松田優作氏が亡くなって、慌てて「ブラックレイン」を見に行ったな。
あんまりかっこよかったので泣けた。映画館では泣きたくないのだが。
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