2009-12-25(Fri)
メリークリスマス 全ての子どもに幸せな家庭を…
クリスマスの翌日どころか、クリスマスの当日である25日に、クリスマスの飾り付けを片付け、お正月の飾り付けを始める店を見ると、この国のクリスマスへの思いが商業主義的でしかないと思い知らされるの。
あたしにとっては、クリスマスは特別な日。クリスマスイブは、そのクリスマスを迎える祈りの日。
昨年は、Wolfさんと画策し、ミュージカル「キャッツ」を見に行ったの。そのサプライズにLeiちゃんは静かに驚き、密かに喜んでいたと思うの。
今年は、Wolfさんがトランペットとオルガンのクラシックコンサートを見つけてきたの。Wolfさんは、施設時代、学校のブラスバンドでトランペットをパートしていたという。オルガンは、教会のミサではお馴染みの楽器。その両者のコラボのコンサートは、是非聴かなくては…というWolfさんの思いから、招待してくれた。
Leiちゃんには内緒でチケットを購入したから、当日は、「ミサに行くのだし、おしゃれをしてきてね」と念押ししたけど、いつもと変わりない格好…
ダンナとケンカしたせいなのか、クリスマスを迎えるというのに、やさぐれた雰囲気。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/sponsor/091224.html
サントリーホール クリスマス オルガンコンサート2009
ロベルト・レーバウマー(Org) & マヌエル・リヒテンヴォーラー(Trp) デュオ
2009年12月24日(木)19:00開演(18:20開場)
クリスマス恒例のオルガンコンサート、今年はオーストリアから2人の演奏家がやってきます。オルガンのレーバウマーは、ピアニスト、指揮者、作曲家としても幅広く活躍し、その才能は指揮者のクラウディオ・アバドが太鼓判を押した程。一方トランペットのリヒテンヴォーラーは1983年生まれの新進気鋭、ソリストとして世界各国で演奏活動を行っています。サントリーホールで奏でられるパイプオルガンとトランペットの荘厳で輝かしい響きに包まれて、落ち着いた大人のクリスマスをお過ごしください。
パイプオルガンの荘厳な響きに、軽快で時にもの悲しいトランペットの響きが重なって、とても新鮮で、初めて聞く曲でも、いつしか音色に引き込まれていった。
不機嫌だったLeiちゃんも、ホールを出る頃は、機嫌が直っていたの。
コンサートの後、東京シティビューで夜景をと思っていたら、展望台がないの。
聞いたら、サントリーホールのあるのはアークヒルズで、東京シティビューは六本木ヒルズと別の場所にあるとのこと。
教会では、いつもの場所に聖水が置いていないの。「聖水もインフルエンザには勝てなかったのね…」と、不謹慎な冗談を交わし、ミサに参加した。
深夜ミサに参加すると、子ども時代が思い起こされる。クリスマスイブは、夜中に信者だけ起こされ、施設の隣にある教会に向かい、深夜ミサに参加する。聖歌隊で、精一杯の声を声を張り上げ、心から祈りを捧げる。
天には栄光 地には平和 人々に平安を
その意味もろくにわからないで、それでも、祈りを捧げていた。
ミサの後は、誰彼かまわず、「メリークリスマス」と挨拶を交わし、振る舞われるホットレモネードで喉を潤し、体を温めた。
たくさんの子どもがいたけど、だれとも心を通わせあわなかったクリスマス。人の思い出はなく、ただ心象風景としてのクリスマスの思い出…
三人でクリスマスの深夜ミサに行くようになって、「メリークリスマス」と心から挨拶が交わせる相手がいる喜びを噛みしめている。家に帰っても、クリスマスを「ケーキを食べる日」としか思っていない仏教徒の彼とは、クリスマスの喜びを語り合えない。ソウルメイトは、大切な魂の兄妹姉妹たち。
ミサの前に、ショップで買い物をしたの。
Wolfさんにコンサートをごちそうになったから、お返しにマリア様のストラップ。三人ともおそろい。
Leiちゃんには、時折、首の折れたマリア像の話を聞かされていたから、マリア様の像をプレゼントしようと思ったけど、「いい」と断られた。
ミサでは、たった一つのことを神様に祈った。
神様、親が育てられない全ての子どもに、幸せな家庭をお与えください