【InDesign CS3→5】角オプションの制限とバグ | 2011.01.24.Mon / 23:00 | |||
InDesign CS5の角丸オプションでちょっとトラブったので事例をまとめてみました。
※本エントリの原因については市川せうぞーさんに色々と教えていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
まずはInDesign CS3で角丸のオブジェクトを作ってみます。
角丸は角オプションで作成しています。
一番上(以下、濃紺さん)の角丸の半径は長方形の高さ/2に設定。長方形の両端が真円になっているオブジェクト。
真ん中(以下、水色さん)は長方形の高さ以上に角丸の半径を設定したもの。楕円形のオブジェクト。
一番下(以下、ピンクさん)は角丸オブジェクトをインライングラフィックに設定したもの。
このドキュメントをCS5で開いてみました。
何か変…拡大して見てみます。
まず濃紺さん。両端が真円になっていません。
これはCS4からの不具合みたいです。(参考:InDesign居残り補習室「ID CS5検証 その1」
次に水色さんとピンクさん(画像をクリックすると拡大します)。
水色さんは角オプションで設定した値が全く反映されていません。
ピンクさんは、設定した値が反映されていないだけでなく角丸が右上のコーナーにしか設定されていません。
角オプションの設定値が反映されないのは角オプションの半径が「(オブジェクトの大きさ - 1pt)/2」までしか指定できない(反映されない)のが原因みたいです。
キャプチャを見ていただくと分かりますが水色さん・ピンクさんの高さは2mmしかありません。CS5ではこのような小さいオブジェクトだと角オプションがほとんど効かなくなってしまいます。
また、ピンクさんのようにCS3で作成した角オプションを設定したインライングラフィックは、CS5で開くと設定が1コーナーにしか反映されません。
なお、せうぞーさんによると両事例ともUSのフォーラムで報告されているとのことです。
小さいオブジェクトだと角オプションが効かなくなる件はこちら。
CS3で設定したインライングラフィックの角丸が反映されない件はこちら。
この件、Twitterであーでもないこーでもない、とさんさんウソネタをつぶやいてしまいました。フォロワーの皆様、TLを汚してすいませんでした。また、せうぞーさんを始め原因究明にご協力下さった皆様に感謝申し上げます。
一時はドキュメントが致命的に壊れたかと冷や冷やしました。