乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris- メリルルート

乙りろ、2ルート目には、純粋培養なほわほわ系天才少女、メリル・リンチを攻略しました。

メリルルートは、フランス人と日本人のハーフなアメリカ人――という彼女の出自にスポットが当たる。
というか、もうこの設定の時点で「ん?」とはなっていたんだけどね。
そして、りそなルートと比して、こちらのルートが「衣遠が大蔵家総裁と敵対した場合」にあたる。

総裁は衣遠を血族としては認めず、次回の晩餐会にて追放する決意を固める。
りそなルートと違い、遊星りそなと衣遠との間の溝は埋まっていないので、遊星(あるいはりそな)が当主になった後に衣遠に譲渡する――という筋書きは書けない。
なので衣遠は、遊星りそなに対してはパリでの生活を人質に傘下につけ、大蔵本家に対してはメリルというもう一人の血族を切り札として対抗するつもりだった。
とは言え、駿河もアンソニーも遊星メリルの人柄にほだされ、本家に味方する姿勢を取らなかったため、そこまでキナ臭い話にはなりませんでした――というエンディング。

メリルの放逐に、リリアーヌも噛んでいるのかなぁと思っていたら、そんなことはなかったみたい。
本当に、大蔵の当主争いから「メリル」姓の人間を遠ざけるため――という理由だけだったようだ。
りそなルートのときのリリアーヌなら、完全に便乗してメリルの衣装を使わせないようにすると思ったんだけどな。
制作もなんだかするするっと進んで、するするっと本番がきて、あっという間にグランプリを受賞していた。
このへんのご都合主義は、やはりりそなルートと同じ雰囲気。

とは言え、駿河さんと衣遠兄様のキャラは、やっぱりすばらしい。
駿河さんのピュアリズムもきらめいてるし、鋼の心の持ち主かと思われていた衣遠兄様の才能に対する純粋な想いも垣間見えた。
いいよね、こういうの!

しかし、ヒロインであるメリルがあまりにピュアピュアすぎて、女装のネタバレがドスルーされてしまった。
まぁこれも倒錯じみていて悪くはないのだけれど、もしそれを推すのなら、やっぱりHシーンで本領を発揮しなければいけないはず。
なのにこのゲームは、Hシーンまでがピュアピュア~なのでした。
いいんだけどね、もう期待してないし!
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