お茶の水女子大学附属図書館のLiSA(Library Student Assistant)の活動ブログです。LiSAは、LiSAメンバーと図書館スタッフの協働による図書館活性化のための活動です。
SD研修会「大学IRについて」を開催しました(1/21)
2016年01月22日 (金) | 編集 |
情報基盤担当のかがわです。

1月21日、SD研修会「大学IRについて」を図書館キャリアカフェで開催しました。
図書・情報課兼務の事務システム担当者を主対象としつつも、SD研修会として学内職員呼びかけたところ、各課・室から広く参加がありました。

プログラム
1) 「大学IRについて」
 講師:富士通株式会社様

2) 「本学の教学比較IRについて」
 講師:教育開発センター 半田智久教授

まずは、富士通株式会社様より、大学IRの概要や他大学での事例について、お話しいただきました。
ir_1.jpg

大学IR (Institutional Research)は、学内の多様な情報を収集・分析することで、教育・研究活動に活かしたり、より戦略的な大学経営の判断材料とする取り組みです。

様々なデータを組み合わせることで、分析できる事柄は多岐に渡ります。それだけに
・現状の課題
・課題解決に必要な情報
をどれだけ具体的に想定できるか、という点がポイントになりそうでした。

また、分析に用いるため、学内の各システムが保有する情報を効率的に収集して統合する必要があります。
質疑応答を通して、現在お茶大のシステム基盤として何が整備できていて、何ができていないのか、という点が整理できました。

次に、本学の教学比較IRを構築されている半田先生より、教育の内部質保証「教学IR」の観点からお話しいただきました。
ir_2.jpg

半田先生からは実際に取り組まれているお立場ならではの
・独自の自己点検・評価ではなく、外部の参照基準と比較することで、より客観性の高い分析が可能となる
・データの量や割合の単純比較ではなく、背景にある傾向(学部の偏り等)を的確に捕捉し、分析に加味する必要がある
といった具体的なお話しを伺うことができました。

半田先生は、教学評価体制(IRネットワーク)による学士課程教育の質保証に携わられており、8大学が連携して共通の手法で調査・分析する取り組みを実践されています。

先進的な取り組みを詳しく伺うことができ、参加者もとても興味深く聞き入っていました。
事務システム担当にとっても、学内のシステム基盤の改善に目を向ける、良いきっかけになったと思います。
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コメント
この記事へのコメント
とてもよい機会になりました
かがわさん、SD研修会「大学IRについて」についての詳しいレポート、ありがとうございました!

質疑応答も活発で、実際お茶大はどうなの、という実質的な情報共有ができたのが、とても良かったですね。

これからの展開が楽しみです。
2016/01/22(金) 17:23:49 | URL | 森いづみ #-[ 編集]
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