受験と人生の方法論 前編

 

花火大会に行けなかったので、

その悔しさをバネにしながら、そんでもって昔を懐かしみながら、

受験と人生の方法論について話していきたいと思います。

 

 

具体的には受験をパスするための方法と、それを如何に人生に応用するかという話です。

 

まず最初に断っておくと、これさえやっておけば成績がぐんぐん伸びるなんて魔法みたいな方法論ではありません。なんせ受験の話を人生にまで敷衍しようとしているのです。そんな人生をうまくいかせる魔法みたいなものがあるんだったら、ぼくの方が知りたいくらいです。

 

方法を簡単にまとめるなら「目標を設定すること」「現状を把握すること」「目標と現状のギャップを埋めること」この3つに尽きます。

 

それでは受験の方から話していきましょう。

入学試験をパスするためには、当然合格点を取る必要があります。

合格点であれば良いので、別にそれが合格最低点であっても構いません。

 

毎年の合格最低点が350点前後を推移しているなら、とりあえず目標点を350点+5点くらいに定める。

 

と、これが勉強を”始める前”にやらねばならない「目標設定」です。

意外とこれをやらない人が多い。

受験というと、それと受験勉強とを切っても切れない仲だと考える方もおりましょうが、必ずしもそうとは言えません。

 

目標を設定した時点で、その目標を軽く越えた学力を現時点で有しているのなら、受験のために勉強する必要なんかないからです。

目標を決めたら、次は自分が受験のために勉強をせねばならないのか否かを知るために「現状分析」をします。

 

一番簡単なのは、模試の成績および判定でしょうか。

まあ受験のための勉強が必要ないくらい勉強ができる人に、こうした方法論は不要でしょうから、成績と判定を見て受験勉強が必要であるとなったとしましょう。

 

大概の人はここまでの現状分析はします。

自分は合格のために、勉強が必要であると、そこまでの現状分析をしたところで満足をして、勉強にとりかかってしまう。これはいけません。

 

本当に大事なのは、ここからです。

現状を分析する上で重要なことは、物事を大枠で捉えることではなく、

極力細かく分割して見ていくことです。

 

国語と数学はできてるから、点数で足引っ張ってる社会と英語を伸ばそうという分析は、先ほどの例に比べれば幾分ましに見えますが、実はこれでもまだ足りません。

もっと細かく分割してみれば、得意教科の中にもライバルがつけいる隙があり、不得意教科にも誰にも負けない部分があるかもしれないからです。

 

国語は今回たまたまできているけれど、古典で和歌が出ていたらこうはいかなかった、とか、社会は基本的にできていないけど、中世ヨーロッパ史はなぜか点がとれる、とか、単に「教科」のくくりにとどまらない「単元」レベルでの分析が必要です。

 

そうすれば、どの部分は伸ばして、どの部分は叩けば合格点に届く、というのがかなり具体的に見えてきます。それが見えてきたら、自ずと「何を勉強しなければならないのか」というのも分かってくるでしょう。

 

ここまで来たら、

あとはその伸ばす、叩くための勉強を如何にするかの話になってきます。

これが「目標と現状のギャップを埋める」作業なんですが、これが一番難しい。何でって、これと言った正解がないからです。

 

目標設定や現状の分析の方法は、自分の取らねばならない点数を把握することや、単元や分野単位で得手不得手を把握するといった、誰しもに当てはまる方法がありました。

 

しかし勉強の方法には「自分に合っている」ものはあれど、「正解」はありません。

だからこればっかりは、自分で見つけていくしかないのです。

頭がいい人の方法を真似てみたり、自分であれこれ試していく中で、自分にとっての一番を探す他ないのです。

 

とだけ言うと、逃げているようなので、もう少しだけ。

 

勉強と言うと机にかじりついてやるものだという印象が強いですが、

5分の休憩の間に綺麗にまとめたノートをぱらぱらと見ることだって、

学校の行き帰りにリスニングを聞くことだって、お風呂で今日習ったことをぶつぶつ言ってみることだって、立派な勉強だと言えます。

 

部活が忙しいから、などに代表される〇〇があるから勉強できないというのは言い訳になりません。それがあるなら、それがあっても勉強できるような方法を見つけていかなければならないのです。勉強をする必要があるなら、の話ですが。

 

魔法の方法論がない以上、ここはどうしても努力せんといかんところですが、逆に言えば、ここさえ確立してしまえばあとはもうひた走るだけです。

 

もし希望があれば、ぼくが受験生の頃にやっていた勉強方法を事細かに書いてもいいのですが、それはまた別の機会にします。

 

思ったより長くなってしまったので、後半はまた明日。

 

 

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