~2012年2月4日佐藤正久新春の集いより聞き取りし記します。注意を重ねて書き込みしますが多少の間違いがあるやもしれません。その際は私の不手際ですので私に注意をお願いします。~麻生太郎です。
今日はどうする日本言いたい放題ということですが
調子にのって言いたい放題するとエライとんでもないことになるわけです。こういった口車に乗らないことというのは総理大臣になると覚えるのですが日本という国に対して将来いろんな問題等々がよく言われておるのですが…
ここにおられる方は佐藤先生の支援を長くしている方なので防衛とか国防とかそれなりの知識がある顔ばかりかと思うと
そうでもないかもしれないんですけれど
そういったことが頭にあるという前提である程度話を進めていこうと思ってるんですけれども
今日本が駄目になったとかなんとかみんな分かった様な知識人と称される…もしくは進歩的文化人とかと称される様なかなりの方々が色々言われるんですが…
今何が問題なのか?
この国内的に…
何が問題なのかといえばきわめて明確なんだと思っています。
これが全ての根幹になっているんです。
簡単にいえば
資産のデフレーションを起こしたことによって起きている不況。それに集約されると私は思っています。
1980年。今から31年…2年前ですが…その時と今とを比べていただくと分かると思うんですが、一番分かりやすいのは1989年12月の29日東京証券取引所の株式の終値は
3万8915円だったんですよ。
今いくら?
ただの8千500…600…
皆さん方の持っていた株という資産が一株あたり
3万円もダウンしちゃったんだよ。
3万円ですよ。
簡単にいえば4.何分の1皆さん方の金がどっかに消えた。
皆さん方はそれだけ貧しくなった。
じゃあ不動産はどうか?
1990年91年とまだ上がってたんだよ。
下がったのは92年から株…土地は一度に暴落した。
どの位下がったか?
言えば…6大市街地の平均価格は実に87%~85%下がったんだよ。
経営者もおられると思うんでお分かりだと思いますが…
元は一坪100万円だった土地が今は15万円…13万円に下がったということですよ。
85万円じゃないですよ(笑)
15万円になった。
…となるとどうなるか??
会社はその土地を担保に金融機関から金を借りる。
坪100万円だったら70万円は借してもらえたんだ。
7がけ70万円…
その7がけになる元が15万円だったらいくら?
早い話が10万円になったと仮定して。
70万円が7万円になったとなる。
差額が出ます。担保で足りないでしょう?
極端な話…債務が超過したってことでしょうが…
これ細かいこと言いますが基本中の基本ですから…
このお金が無くなったらどうなる?
…お断りしておきますが
デフレーションによる不況というのは我々は、やったことがありません。
少なくとも大東亜戦争敗戦後の1945年以降はやったことが無いんです。
我々は
インフレーションによる不況しかやったことがありません。
デフレの不況は初めてだ。
そこでよく分かってない人達は
「地理死(?聞き取れず。)なんだからっていうように無理矢理売りあげてこの不況を回復せないかん」
…と思った愚かな人がいっぱいおられます。
代表的な方が中内さんていうダイエーの社長です。
この方売上伸ばしたんですよ。でも、担保がないから資金ぐりがつかない。銀行は金を借してくれないから結果的にダイエーはどうなるか?
残りませんでしょう。
決して超過するつもりは全くなかったんだから…
しかし、デフレーションという実態を把握していなかったんですからこの人は失敗したんだ。
逆に全く借金の無かったトヨタはまるまる無借金経営のおかげで
『世界のトヨタ』にのしあがった。
両極端の方が分かりやすいかと思って(この例を)用意しましたけれども…少なくともデフレーションによって何が起きたかと言えば
会社は極端なことをいえば債務が超過しちゃった。
そこで、売って利益を増やす=利益の最大化…経営者用語では利益の最大化って言うんですが…
それによって借金を返す=債務の最小化⇒を図った方が会社としては安定する。
…ということに気が付いた経営者もおられた。
そういった方々は利益は全て借金の返済に充てた。
どれぐらい回ったか1990年初頭、日本の会社は300万社あったんですけども全社含めて50兆円金融機関から金を借りてもらえていた。
その金を一斉に返し始めたのが94年5年6年その50兆返されちゃった。
結果、何が起こったかといえば銀行には金が大量に帰ってきた。
銀行はどうなります?
銀行は何するっていったら基本的に金借しですからね。…はっきりしてくる。
あの人たちは金を借して商売してるんだから…金を借りてくれる人がいなくなる…
返す人ばっかりになったら金融機関は成り立たないんですよ。当たり前の話だよ。
それが96年7年…
ものすごくはっきりしてきた。
結果、北海道の拓殖銀行に始まって日本中の信用金庫…etc…バタバタ潰れたろ?
潰れるハズのないものが潰れたじゃないか。
そしてついに、1998年位になってくると借りてくれる金より返してくる金の方が多くなった。どのくらい余ったかというと50兆円借りてたところが返済超過30兆プラスマイナス80兆差が出たんだ。
結果として銀行は採算が合わなくなった。
その時に政府がやったことは何か?
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