先日発売された、S.H.フィギュアーツ(S.H.Figuarts)の仮面ライダーディケイドです。
S.H.F.は、限定の物をを除くとここまでの約1年と半年の間に27体が商品化されています。
その中でも、現在放映中の物が発売されたのは、このディケイドが初めての事となります。
現役ライダーの商品化が始まったと言う事は、今までの様に過去のキャラクターを知っている人
だけではなく、今を楽しんでいる人をも取り込める、それなりのシリーズとしての位置付けも
出来てきたのではないでしょうか。
その第一弾と言っても良いディケイドですが、果たしてその出来は・・・?
現役ライダーなので、説明は省略して、
パッケージです。
今までのシルバーのパッケージとはうって変わって、ディケイドのイメージカラー
とでも言うべきピンクの箱に。
どちらかと言うとショッキングピンク・・・蛍光ピンクですね。眼に痛いです(笑)
セット内容です。
手首、武器以外に、切り離して使用する仮面ライダーカードの台紙が一枚付属します。
本体には握り拳がセットされ、それ以外に開き手、武器握り手、カード持ち手が
両手首分あります。そして、ライドブッカーが3形態。
開き手は、いつもの様にグワッと力の入った感じではなく、OPで見せるような
脱力感のあるユルイ開き手です。
仮面ライダーカードは、片面のみ印刷された一枚の厚紙が付属します。
平成の10人のライダーのカメンライドカード+ディケイドの裏面の計11枚が2セット分
用意出来るようになっています。
今回、かなりオプションが多い方だと思いますが、そのせいか定価もいつもより少し(約300円)
高くなっています。
それでは、もう少しオプション関係について説明します。
まず、ちょっと気になったのが、先に発売されているFFR(ファイナルフォームライド)シリーズの
ディケイドに付属する物と、流用はあるのか?だったのですが・・・
完全に新規造形された物でした。
FFR付属はそれぞれの上段、赤い線で囲った部分の物です。
FFRの物は基本のブックモードからガン、ソードも作っているようですが、S.H.F.の3形態は
完全に別の物になっています。
それぞれが劇中イメージに沿った大きさになっており、又、全体的に角を落として
丸みを帯びた造形がなされています。
しかも、ブックモードに至っては、劇中の様に開く事が出来ます。
S.H.F.は、本体以外で可動する部分がある事は極端に少ないので、これには驚きました。
欲を言えば、カードを1枚くらい入れておける凹部でもあれば良かったのですが、
ちょっと贅沢かな?
もちろん、いつもの様にライドブッカーも硬質のプラ製ですので、ソード部等がくにゃくにゃ
する事はありません。ブックモードも、綺麗に閉じる事が出来ます。
仮面ライダーカードは、1セット分だけ切り取りました。
結構厚さのある紙なので、重ねると高さがありますね。
サイズ的には少しオーバースケールなのですが、実際に遊ぶ分にはギリギリ大き過ぎず、
小さ過ぎずで良いと思います。
どちらにしろ、全ての部位が正確にスケールダウンされる訳では決して無いので、
玩具的アレンジとしては許容範囲だと思います。
ちなみに、ソフビのコンプリートフォームに丁度良い大きさ(それでもカードの方が
僅かに大きいのですが;^^)なので、カラー化するのに利用するのもアリです。
ただ、オデコの部分は無いので・・・(笑)
それでは、ディケイド本体です。
パッケージ同様、やはり眼に痛い;^^)
でも、ディケイドにはこのくらい派手な感じが良く似合いますね。
全く同じ色だともっと暗い色になるので、物が小さくなるにつれてもっとくすんだ小汚い色に
見えてしまいます。
『形』、もそうなのですが、『色』も大きさによって見え方は変わってきます。
こういうのは難しいですね。まあ、全然駄目な時もある訳ですが(笑)
顔のアップです。
眼が1つのパーツになっているので、真ん中がつながっています。
又、その特異な形状故、パーツの分割線も顔の真ん中に見えてしまっています。
一番目立つのはその点でしょうか?
次は、あごのシルバーの部分。
ここは極端に言うと、試作段階でも凹なのですが、何故か凸になっています。
角度によっては口をへの字にしてるように見えるんですよねぇ・・・。
それと細かい事ですが、耳のシルバーの下、頬にあたる部分に2本の線のようなモールドが
ありません。ここは、FFRでも再現されていた部分です。
後はプレートが少し薄いでしょうか?
上でも書いたように、本当は細かい事を指摘しても意味は無いのですが、やはり、顔は
人形の命、一番そのキャラクターを認識する上で重要な部分なので気になってしまいます。
でも・・・でも、私は分かってしまうんですよね。
パーツの形状、材質、分割線、プレートの薄さ等は、塗装・組立工程等を考えるとそうなってしまう、
そうならざるを得ないだろう、と言う事が。
そもそもディケイドの頭部には、ライドプレートと呼ばれる7枚の板が頭を刺し貫いている、
非常に特殊なデザインになっています。
しかも、眼の部分にも半分突き刺さっています。
ですから、それをどう立体化するのか非常に楽しみにしていました。
そして、実物を手にして・・・
面白い!実に面白い!!
まさか本当にプレートを完全に別パーツにするとは思っていませんでした。
もっとパーツ数を減らしたり、塗装で誤魔化すのではないか?と心配していたので、
これは嬉しい誤算でした。
そんな訳で本当に個人的な意見ですが、パーツの分割線やその他の細かい事が
全く気にならない位に気に入ってしまいました(^^)
この顔を、少しずつ角度を変えて見ているだけで、軽くお代り3杯は行けます!!
(って表現は最近は使わないのかな?)
コンプリートフォームなんかは、更に眼を突き抜けてるプレートがありますからね。
そこら辺もどんな風に処理されるのか、今から楽しみです。
ちなみに頭頂部も。
プレートが眼に刺さっているのも確認出来るかと思います。
正面からだと分かり難いのですが、プレートの間のモールドも再現されています。
なのに、何故、頬の部分は・・・。
腹部です。
ディケイドは、あまり派手な動きをする事は少ないのですが、デザインのお陰か
腹部はかなり自由に動きます。
ベルトの赤い部分(ディメンションヴィジョン)はちょっと暗めで分かり難いですが、
きちんとクリアパーツで再現されています。残念ながら、バックル部の取り外しは出来ません。
股関節の球体部分の塗り分けや、きちんと再現されたモールドには驚きました。
共通部分の一部なので、省略されても仕方ないと思っていたので。
これを見ると、555なんかも似た部分があるので同じようにきちんと再現出来そうですね。
期待したいです(発売されればですが;^^)。
ライドブッカー取り付け部です。
確実に、パチンと取り付ける事が出来ます。腰の可動時に簡単に外れるような事も皆無で、
腰へ取り付ける部品としては、今までで一番良い処理がされていると思います。
電王系のガッシャーホルダーも似たような処理がされていますが、オスメス両方がPVCで柔らかい為か
少し外れやすいです。
全く処理されていない、ただの棒で済まされている物もS.H.F.にはあるので、可動フィギュアでは
この様な処理をきちんとして欲しいものです。
個人的に恒例化している足底です(忘れる事もありますが;^^)。
なるほど、ディケイドらしく太さの違う直線のモールドは、バーコードを模しているのでしょうか?
右のモノクロ画像は、分かり難かったので加工したのですが、足首部分を見て下さい。
全身にあるラインモールドがここにも再現されています。
忘れられた箇所もありますが、これはこれでコダワリを感じます。
ディケイドのメインアイテムの一つ、FFR版と一緒に。
こやって比べると、プロポーションの違い、大きさ等にそのコンセプトの違いがハッキリと
出ていますね。
他のFFRと遊ぶには、当然同じFFR版が遊びやすいのですが・・・長い間、色々とお疲れ様
と、言ってあげたいと思います(^^)
全体的に塗装箇所もS.H.F.の方が増えていますが、目立つ部分では膝の部分が塗られていません。
対象年齢15歳以上のS.H.F.とは言え、玩具なので塗装箇所の省略は避けられません。
塗装の省略はディケイドに限った事ではないですし、重要な部分ではないので良いのですが、
出来ればより完璧な物を望むのがファン心理です。
もしかしたら、S.H.F.でもいつか『重塗装版』などと言う物が出る事が?
欲しいような欲しくないような・・・出来ればそんな物が必要にならないような商品を望みたいものです。
さて、ここからはいつもの様に色々と好きに撮らせて頂きました。
ちょっと今までのライダーでは考えられないピンクのドギツイ配色。
アシンメトリーなデザインと、特異な形状の頭部。そして、ポロリの無いライドブッカー等、
いじって、遊んで、撮って楽しい、間違いなく今一番のお気に入りになってしまいました。
画像はかなり控え目に削ったのですが、それでもここまでやるのに4日目に突入!(笑)
時間のある方は、最後までお付き合いください(^^)
ライドブッカー、これだけでも楽しめますね(^^)
『変身!!』足首もスムースに動くので、いつもの様に大股開きも可能です。
恒例ですが、片膝立ちも。
OP立ち風のつもりですが、ちょっと失敗?;^^)
どこからともなく現れる武器ではないのが、ライドブッカーの良い所です。
今度のライダーはどうなんでしょう?
ソードモードの長さも十分。
ディケイドは、ガンもソードも劇中で良く使っているので楽しいです。
ブッカーを持ったまま回し蹴りとか。変形武器は出番が多くて良いですね(^^)
やっぱりライダーキック(ディメンションキック)はお約束です。
写真の出来不出来は措いておいて、『魂STAGE ACT3 アクションサポートクリアタイプ』は
やっぱり目立ちませんね。クリアなので当たり前ですが(笑)
そして、コンプリートフォームまで待っても良かったのですが・・・
この烈火大斬刀は、「
秘伝ディスク アーカイブ3:シンケンジャー」でも紹介した
ガチャガチャの『リアルチェンジ!シンケンジャー2』全7種の内の一つです。
秘伝ディスク目当てだったのが、まさかこんな所で使えるとは思っていませんでした。
ちなみに、他のアイテムについては完全にオーバースケールです。
ちゃんと2モードに変形出来る優れものです。今ならまだ何とか探せるのではないでしょうか?
柄が太くて持ち難いのだけが難点です。
本当に何でも有りのディケイドは、楽しくてしかたありません(笑)
ついでにシンケンマルも。
これは、ソフビのシンケンレッドに付属のものです。ちょっと大きい気もしますが、
何とか見れるかな?
「
たかがソフビと侮る無かれ2!シンケンジャーレッド」を一応参考にでも。
FFRからは、ブレイドブレードと、
キバアローを。
どちらも重いので、まともな持ち方は諦めました;^^)
キバは何とか奇跡的にバランスが取れたので。食玩版の方が軽くて良いかも知れません。
そして、ディケイドが届いたら、ずっとやりたいと思っていたのが・・・
『いつか発売されると聞いていた!全てのライダーを出すために!!』『フィギュアーツだと?!』いや、間違い;^^)
『いつか
現れると聞いていた!全てのライダーを
倒すために!!』
『
何だと?!』
です。ちょっとは涼しくなったでしょうか?(笑)
ユウスケ・クウガとの初対峙、これを放映中に出来るとは。
ある意味、ディケイドの世界での2号ライダーと言っても良い存在ですからね(なかなか変身を
しないのが、玉にキズです)。
S.H.F.は、まずはこのペアを揃えておきたいものです。
お約束のちょっとくすぐったいシーンが、S.H.F.でも再現出来るようになりました。
そして、現在揃えられる主役のライダー達と。
ちょっと違う人も紛れていますが、劇中出現頻度からも良しとしておきましょう(笑)
以上、『S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディケイド』でした。
TVの方も、残すところ2話となり、何とか放映中の現役ライダーが発売されたのは
本当に嬉しいですね。少なくとも、次のライダーも放映中に発売されるでしょうから、
きちんとしたシリーズとして続いて行きそうです。
限定が多いのがちょっと辛いですが、多くのライダーを早く揃えるには限定を使ってでも
出してもらわないと・・・ジレンマですね。
とりあえず限定は、みんなが受注出来る方法だけ、にして欲しいものです。
そして、もう直ぐ真の2号ライダー、ディエンドも発売になります。
ディエンドも、正直、ディケイドに負けず劣らずの奇抜なデザインだと思います。
ですが、実物がやはり眼の部分がクリアになっているので、その部分に非常に期待しています。
そして、そして、同じ時に発売されるのが、『ハナ 19歳Ver.』です。
う~ん、これが問題です。
物の出来不出来以前の話で、やはり女の子の人形なので、ちょっとその部分で
所有する事自体に抵抗があるんですよね。
もちろん、女性キャラクターの立体物を一つも持っていない訳ではありません。
ただ、それは特撮キャラや戦闘服姿等であって、ハナとは少し事情が異なります。
ハナも特撮キャラですが、思いっきりスカート姿の私服ですから、個人的にはかなり抵抗が・・・。
でも、そのキャラクター性やイマジンとの連携も考えると欲しい気もありますし、
又、純粋におもちゃとして、人をどういう風に商品化したのかにも興味があります。
もしかしたら、変身前の男性キャラクターの可能性も、今後はあるかも知れませんから。
とりあえずは、まだ、結論は出していません。
買うかも知れないし、買わないかも知れない。買ってもレビューをしないかも知れないし、
するかも知れない。
だからせめて結論の報告を・・・しないかも知れません(笑)
優柔不断な部分が爆発しています;^^)
マシンディケイダーと夏海かんがセットで発売!ならあまり悩まないんですが・・・。
とにかく今言えるのは、S.H.F.ディケイドが一番のお気に入り!
って事だけです(^^)
メーカー:バンダイ
商品名:S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディケイド
定価(税込):2,940円
電池:電池不要
- 2009/08/17(月) 21:20:47|
- S.H.Figuarts
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