春アニメの第一級の話題作だった本作品もこれにて終了となりました。
正直、冒頭の一言が全てかな?と思う出来。悪くもないけど良くもない。っていうか天使ちゃんマジ天使。
この一言につきるアニメだったと思います。
まずいきなりの"あれから三日後"と言うなんとも陳腐なフレーズに安っぽさ爆発で笑いそうになった訳ですが
音無、奏、ゆりっぺ、日向、直井の五人以外は全てまとめて成仏と言うその他大勢ぶりに愕然。
TKと言い、五段と言い、濃いキャラがあれだけいたのに尺的都合で飛ばされるとは何という無駄遣い。
全体的に見て登場人物に優しくない作品だった気もしますね。考えてみると結構珍しい。
岩沢さんもあっさり成仏させたしユイも中心人物だった割には早めの退場だったし。
椎名、遊佐なども何かしてくれると思いきやこちらもほとんど目立つことなく消え去ってしまったわけで。
ゆりっぺも最後は終止デレモードで眼の保養にはなったけど
そこまではとてもヒロインとは呼べない感じでした。芋っぺとか言われたし天使への対応も鬼畜だしっw
これだけキャラに感情移入しにくいアニメは管理人の中では初めてかもしれないと思います。
上記から考えるに最終回はキチンと泣き展開のいかにも鍵っぽい感じでしたが
少なくとも管理人は涙を流すことは出来ませんでした。こうやって見ると感情移入はホント大事ですね。
結局、気持ちを同化させて視聴することが出来ない以上感動は得られないと実感できる最終回でもありました
とは言えギャグやパロディなんかは非常にバランスよく配置されて見やすかったのは事実ですね。
喜怒哀楽と言う感情の操作は巧かったし持ってくるパロディのセンスも良かったかな。
音楽も個人的にはすごく楽しみにできるクオリティで好評価できるし。
敗因はやっぱり音無でしょう。終盤に差し掛かって成仏させたいと言う使命感は視聴者側にとっては
ある意味怖いとも取れる独裁的な自己の正義化に見えて不快感すら見えてくるものに。
この辺の描写に気を使ってくれれば作品自体のレベルはもっと高くなったと感じます。
音無と奏での関係も"心臓がないから音無"で"それ"を奏でる人と言う。
名前に意味があるユニークな言葉遊びはすごく面白くて良かったのですが二人の関係性を
もっと掘り下げてくれればそれはそれで高い評価になったと少々残念なオチに
以上のことからやっぱり60点のアニメだなと思います。期待に応えたとは言い辛い結果に。
近年放送前に持ち上げるだけ持ち上げて始まってみればイマイチな作品が増えましたね。
同時に意外なアニメが勝ち組になる傾向も増えてきてると思います。
どれだけ作製陣とメディアにセンスがないか?と言うのを目の当たりしてしまうと
今後のこの業界も不安なものになってしまうのではないかと感じてしまいます。
今回はキーブランドと言う信頼のあるものだっただけに結構ショックは大きかったかなと
60点アニメと言う事なのでそこまで悪いものではないのですよ。実を言えば。
むしろ今期の中じゃあ上から数えた方が早いくらいの出来だとは思ってるし・・・
後は後発の特別編14話でどこまで良い作品が出来るのかを期待するばかりです。