火の粉を散らす米軍ヘリコプターの不思議な現象…アフガニスタン
暗いところで静電気を体験すると、一瞬バチッと光って見えます。
それと似た現象で、ヘリコプターのプロペラが静電気によって、花火のように光を発するときがあるそうです。
アフガニスタンで撮影された、米軍ヘリの不思議な現象をご覧ください。
この写真はアフガニスタンの基地で記者をしていたベレット・マイケル・ヨン氏が撮影したもので、とても変わった天使の輪のような光が、回るプロペラのところにくっきりと浮かび上がっています。
これは大型輸送用ヘリコプター「CH-47」のチタン・ニッケルで出来たプロペラが回るときに、ヘリコプターが舞い上げた地上のホコリと静電気を起こして発生する光だそうです。
地上にヘリコプターが近づいて、ローターが回転速度が変わったり、着陸するとほぼ消えてしまうそうです。
この現象に正式な名称は無いそうですが、マイケル・ヨン氏は戦死した二人の若者に敬意を表して、彼らの名前であるコップ・エッチェルズ現象"Kopp-Etchells Effect"と呼んでいるそうです。
ホコリの舞い上がるほとんど何もないアフガンの荒野に浮かび上がる美しい光景は、悲壮な戦場であることを少しの間だけ忘れさせてくれるようです。
その他の写真や大きな画像は、Michael Yon氏のサイトで見ることができます。
The Kopp-Etchells Effect