Windows XPの起動を高速化する5つの術【知っ得!虎の巻】
パソコンのスイッチを入れてからWindows XPが起動するまで、イライラしながら画面を見つめた経験はないだろうか。はやく操作を始めたいのに、なかなかOSが起動しない。こんな状態を少しでも改善するために、今回はWindows XP起動高速化術を紹介しよう。
■知っ得 No.0073 Windows XPの起動を速くするワザ5
パソコンを長い間使っていると、知らない間にパソコン起動時にいろいろなソフトが同時に起動していたり、サービスが実行されていたりしていないだろうか。自分にとって必要ないものを削除していくだけでもWindows XPの起動は速くなる。改めて起動の状態を確認し、設定を変更しよう。
1.XPロゴを表示しない
パソコンの電源を入れるとしばらくして表示されるWindows XPのロゴ。普段何気なく目にしていると思うが、実はこれも表示させないように設定することができる。わずかではあるが、画像データの読み込み時間を短縮でき、起動速度を速めることができる。
[スタート]メニュー−[ファイル名を指定して実行]を選択し(画面1)、[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスを開く。[名前]に「MSCONFIG」と入力して[OK]をクリックする(画面2)。[システム構成ユーティリティ]ダイアログボックスが起動したら、[BOOT.INI]タブで、[NOGUIBOOT]をオンにして[OK]をクリックする(画面3)。
これで設定は完了だ。次にWindows XPを起動するときからロゴが表示されなくなる。
2.不要なサービスを停止する
Windowsには、自分では特に設定したつもりはないけれど、自動的に実行され、行われるサービスがある。これらのサービスを確認し、不要なものがあれば停止させよう。
[スタート]メニュー−[コントロールパネル]を選択してコントロールパネルを起動する(画面4)。[パフォーマンスとメンテナンス]−[管理ツール]で[サービス]を選択する(画面5)。[サービス]ダイアログボックスで、停止したいサービスを選択し、[サービスの停止]をクリックすると、サービスを停止することができる(画面6)。
ちなみに、停止してもよいと思われるサービスには以下のようなものがある。
Alerter
ネットワーク上で複数のパソコンを管理するためのサービスで、警告メッセージを通知する。個人ユーザーの場合はあまり必要ない。
Error Reporting Service
エラーが起きたときにMicrosoftにエラー報告を行う。エラー報告を行わなくて良いのなら停止してかまわない。
Help and Support
オンラインヘルプを使用可能にする。使用しないようであれば停止してかまわない。
NetMeeting Remote Desktop Sharing
ネットミーティングを使用しない場合は停止してかまわない。
Secondary Logon
別ユーザーへの切り替えを実行する。実行する必要がない場合は停止してかまわない。
3.不要なスタートアップを削除する
Windows XP起動時に、自動的に起動するプログラムをスタートアップという。自分でスタートアップにプログラムを登録することもできるが、アプリケーションによっては、インストール時に自動的に登録されるようになっているものもある。普段使わないことが多いプログラムがないか確認し、不要ならば削除するようにしよう。
[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[スタートアップ]を選択すると、登録されているプログラムが一覧表示される(画面7)。不要なプログラム上で右クリックし、[削除]を選択する(画面8)。これで削除は完了だ。
4.デスクトップの不要なアイコンを削除する
いろいろなアプリケーションをインストールしていくと、デスクトップ上にアイコンがたくさん登録される。あまり数が多すぎると、目的のアイコンを探し出すのも大変だし、アイコンデータの読み込みに伴い、起動時間にも影響が出てくる。時々確認して、不要なものがあれば削除しておこう。ショートカットアイコンは削除しても本体のプログラムが消えてしまうわけではない。
デスクトップを表示し、不要なアイコンの上で右クリックし、[削除]を選択する(画面9)。または、アイコンを[ごみ箱]にドラッグ&ドロップしてもかまわない。
5.カーネルメモリの設定を変更する
Windows XPは、「カーネルメモリ」という領域に常駐している。カーネルメモリは、ハードディスク上の「ページプール」、RAM(物理メモリ)上の「非ページプール」の2つの領域に分かれている。RAMよりもハードディスク上にあるページプールの方が実行速度は遅くなるので、大容量メモリを搭載しているならば、カーネルメモリを非ページプールだけにしてみよう。
[スタート]メニュー−[ファイル名を指定して実行]を選択し、[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスを開く。[名前]に「regedit」と入力し、[OK]をクリックする(画面10)。[レジストリ エディタ]ダイアログボックスの左の欄で[HKEY_LOCAL_MACHINE−SYSTEM−CurrentControlSet−Control−Session Manager−Memory Management]を選択し、右の欄で[DisablePagingExecutive]をダブルクリックする(画面11)。[DWORD値の編集]ダイアログボックスが開いたら、[値のデータ]に半角で[1]と入力し、[OK]をクリックする(画面12)。再起動すると、カーネルメモリはすべて非ページプールとなる。
スタートアップやデスクトップアイコンなどは、使用していくうちにまたいろいろなものが登録されていく。不要なものがないかどうか定期的に見直すことで、高速化を維持できる。
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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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■知っ得 No.0073 Windows XPの起動を速くするワザ5
パソコンを長い間使っていると、知らない間にパソコン起動時にいろいろなソフトが同時に起動していたり、サービスが実行されていたりしていないだろうか。自分にとって必要ないものを削除していくだけでもWindows XPの起動は速くなる。改めて起動の状態を確認し、設定を変更しよう。
パソコンの電源を入れるとしばらくして表示されるWindows XPのロゴ。普段何気なく目にしていると思うが、実はこれも表示させないように設定することができる。わずかではあるが、画像データの読み込み時間を短縮でき、起動速度を速めることができる。
[スタート]メニュー−[ファイル名を指定して実行]を選択し(画面1)、[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスを開く。[名前]に「MSCONFIG」と入力して[OK]をクリックする(画面2)。[システム構成ユーティリティ]ダイアログボックスが起動したら、[BOOT.INI]タブで、[NOGUIBOOT]をオンにして[OK]をクリックする(画面3)。
これで設定は完了だ。次にWindows XPを起動するときからロゴが表示されなくなる。
画面1[スタート]メニュー−[ファイル名を指定して実行]を選択する | 画面2[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスを開く | 画面3[名前]に「MSCONFIG」と入力して[OK]をクリックする |
2.不要なサービスを停止する
Windowsには、自分では特に設定したつもりはないけれど、自動的に実行され、行われるサービスがある。これらのサービスを確認し、不要なものがあれば停止させよう。
[スタート]メニュー−[コントロールパネル]を選択してコントロールパネルを起動する(画面4)。[パフォーマンスとメンテナンス]−[管理ツール]で[サービス]を選択する(画面5)。[サービス]ダイアログボックスで、停止したいサービスを選択し、[サービスの停止]をクリックすると、サービスを停止することができる(画面6)。
画面4[スタート]メニュー−[コントロールパネル]を選択してコントロールパネルを起動する | 画面5[パフォーマンスとメンテナンス]−[管理ツール]で[サービス]を選択する | 画面6[サービスの停止]をクリックすると、サービスを停止することができる |
ちなみに、停止してもよいと思われるサービスには以下のようなものがある。
Alerter
ネットワーク上で複数のパソコンを管理するためのサービスで、警告メッセージを通知する。個人ユーザーの場合はあまり必要ない。
Error Reporting Service
エラーが起きたときにMicrosoftにエラー報告を行う。エラー報告を行わなくて良いのなら停止してかまわない。
Help and Support
オンラインヘルプを使用可能にする。使用しないようであれば停止してかまわない。
NetMeeting Remote Desktop Sharing
ネットミーティングを使用しない場合は停止してかまわない。
Secondary Logon
別ユーザーへの切り替えを実行する。実行する必要がない場合は停止してかまわない。
3.不要なスタートアップを削除する
Windows XP起動時に、自動的に起動するプログラムをスタートアップという。自分でスタートアップにプログラムを登録することもできるが、アプリケーションによっては、インストール時に自動的に登録されるようになっているものもある。普段使わないことが多いプログラムがないか確認し、不要ならば削除するようにしよう。
[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[スタートアップ]を選択すると、登録されているプログラムが一覧表示される(画面7)。不要なプログラム上で右クリックし、[削除]を選択する(画面8)。これで削除は完了だ。
画面7[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[スタートアップ]を選択すると、登録されているプログラムが一覧表示される | 画面8不要なプログラム上で右クリックし、[削除]を選択する |
4.デスクトップの不要なアイコンを削除する
いろいろなアプリケーションをインストールしていくと、デスクトップ上にアイコンがたくさん登録される。あまり数が多すぎると、目的のアイコンを探し出すのも大変だし、アイコンデータの読み込みに伴い、起動時間にも影響が出てくる。時々確認して、不要なものがあれば削除しておこう。ショートカットアイコンは削除しても本体のプログラムが消えてしまうわけではない。
デスクトップを表示し、不要なアイコンの上で右クリックし、[削除]を選択する(画面9)。または、アイコンを[ごみ箱]にドラッグ&ドロップしてもかまわない。
画面9 デスクトップを表示し、不要なアイコンの上で右クリックし、[削除]を選択する |
5.カーネルメモリの設定を変更する
Windows XPは、「カーネルメモリ」という領域に常駐している。カーネルメモリは、ハードディスク上の「ページプール」、RAM(物理メモリ)上の「非ページプール」の2つの領域に分かれている。RAMよりもハードディスク上にあるページプールの方が実行速度は遅くなるので、大容量メモリを搭載しているならば、カーネルメモリを非ページプールだけにしてみよう。
[スタート]メニュー−[ファイル名を指定して実行]を選択し、[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスを開く。[名前]に「regedit」と入力し、[OK]をクリックする(画面10)。[レジストリ エディタ]ダイアログボックスの左の欄で[HKEY_LOCAL_MACHINE−SYSTEM−CurrentControlSet−Control−Session Manager−Memory Management]を選択し、右の欄で[DisablePagingExecutive]をダブルクリックする(画面11)。[DWORD値の編集]ダイアログボックスが開いたら、[値のデータ]に半角で[1]と入力し、[OK]をクリックする(画面12)。再起動すると、カーネルメモリはすべて非ページプールとなる。
画面10[名前]に「regedit」と入力し、[OK]をクリックする | 画面11 右の欄で[DisablePagingExecutive]をダブルクリックする | 画面12[値のデータ]に半角で[1]と入力し、[OK]をクリックする |
スタートアップやデスクトップアイコンなどは、使用していくうちにまたいろいろなものが登録されていく。不要なものがないかどうか定期的に見直すことで、高速化を維持できる。
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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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